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Minecraft

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Cavegameから転送)

Mojang Studios Microsoft / SIE Inc. > Minecraft
マインクラフト
Minecraft
ジャンル サンドボックス
対応機種

Java Edition

Bedrock Edition

更新終了

開発元
発売元
デザイナー マルクス・ペルソン(2009-2011)[2]
イェンス・バーゲンステン(2011 - )
音楽
美術 クリストファー・ゼッターストランド
(ゲーム内アートワーク)
Markus "Junkboy" Toivonen
シリーズ Minecraftシリーズ
バージョン
  • Java Edition:1.21.2[4]
  • Bedrock Edition:1.21.40[5]
人数 1 - 複数人
発売日
  • Minecraft: Java Edition
  • 2011年11月18日 (13年前) (2011-11-18)
  • Minecraft
  • 2017年9月20日 (7年前) (2017-09-20)
対象年齢
売上本数
  • 世界の旗 全プラットフォーム
      3億本(2023年10月)[6]
  • 日本の旗 PlayStation 4:
      38万6529本(2019年5月)[7] 
  • 日本の旗 Wii U:
      32万9717本(2017年6月)[8]  
  • 日本の旗Nintendo Switch:
      353万779本(2024年5月)[9]
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Minecraft』(マインクラフト)は、マルクス・ペルソン(Notch)とMojang Studiosの社員が開発したサンドボックスビデオゲーム日本国内では「マイクラ」と略される[10][11][12]

2009年にパブリックアルファ版をリリースし、2011年11月に正式リリースが行われた。そのころにイェンス・バーゲンステンが開発を引き継ぎ[13]、さまざまなプラットフォームに移植されている。

2014年には、当時の販売本数が6000万本となったことで「世界で最も売れたインディーゲーム」としてギネス世界記録に認定され、2023年10月時点では売り上げが3億本を突破している[6]。また、2020年には世界ビデオゲームの殿堂に選ばれている[14]

Minecraftには、主に「統合版」(Bedrock Edition、BE)、「Java版」(Java Edition、JE)という2つのエディションが存在する。基本的には、プレイヤーはこれらのうちどちらかのエディションを選択してプレイすることになる[注釈 4][注釈 5]ソフトウェアプログラミング言語は、それぞれC++Javaである。

ゲーム内容

Minecraftには特定の目標がなく[注釈 6]、様々なことができる。そのため、プレイヤーは敵対的な生物と戦ったり、オンラインで他のプレイヤーと協力や競争したり、ひたすらに建築をしたりなど、ゲームを自由にプレイすることができる[15]

ゲームの世界は水平方向にほぼ無限に広がっており[16][注釈 7]、土や石、鉱石、原木、水、溶岩などのさまざまな種類の立体のブロックで構成されている。

サバイバルモードでは、プレイヤーは採集した原料を加工し、構造物や装備品を製作することができる[17]。また、レッドストーンと呼ばれる素材を用いて、電子回路のように論理ゲートを構成したり、スイッチやセンサーなどの信号により動作する装置を構築することもできる[18]。一部の動物は対応するアイテムを与えることで繁殖させたり、手なずけたりすることができる[19]

難易度

難易度にはピースフル[注釈 8]、イージー、ノーマル、ハードの4種類がある。ピースフルでは大半の敵対モブが出現しなくなり、中立モブも攻撃してこなくなる。また、満腹度が減らなくなる。ゲームの難易度を上げると、敵対モブから受けるダメージが増加したり、満腹度が底をついた際のペナルティが増えたりする[20]など、プレイヤーに対して不利な効果が増える。

ゲームモード

サバイバルモード
体力と満腹のゲージが存在する、冒険と生活を楽しむモード。
プレイヤーは特定のブロックやアイテムを作成するために、木材や石などの資源を収集する必要がある[21]。敵からの攻撃や高所からの落下といった直接的なダメージや、空腹などで体力が尽きることにより死亡する[22]。プレイヤーは死を免れるために狩猟や栽培で食糧を確保し、敵から逃れるための安全な住居を造る必要がある[22]。死亡時には所持しているアイテムとわずかな経験値をその場に落とす[注釈 9]
ハードコアモード
基本的な内容はサバイバルモードと同一であるが、難易度がハードに固定される[23]とともに、死亡時のリスポーンが不可能となる。死亡後はスペクテイターモードでワールドを観覧するか、世界を削除することしかできなくなる[24]
クリエイティブモード
あらゆる物を使った製作や建築、実験を中心としたモード。
自由に飛行でき、体力や空腹などの概念がない[25][26]。ブロック、アイテムは無限に使用でき、瞬時にブロックを破壊することができる[27]。また、クリエイティブモードのみ使用できるブロック、アイテムがある。
アドベンチャーモード
主にプレイヤーが制作したマップを冒険するためのモード[28][29][30]。ブロックの破壊、設置、使用等を行うことができなくなる[30]。モブに対してのダメージは入る。
スペクテイターモード
自由にブロックをすり抜けることができるモード。プレイヤーはインベントリを持っていないがテレポートして、他のプレイヤーやモブからの視点に切り替えることもできる[31]。ただし、Bedrock Editionではブロックのすり抜けのみ使用できる[32]

世界

ローグライクゲームのように、プレイヤーが世界を探索することで世界内に新しい区画「チャンク」が生成される。地形はワールド新規作成時に決定されるシード値に従い、パーリンノイズなどのアルゴリズムによって手続き型生成される[33]。無限に続く世界は、プレイヤー周辺のチャンクのみを生成・ロードすることで実現している[34]。世界は砂漠やジャングル、雪原などの地域気候(バイオーム)に分かれている[35][36]。また、村や海底神殿、要塞などの構造物や建造物が生成される。昼夜・天候の概念が存在し、雨や雪が降ったり、落雷が発生したりすることもある。発生する天気の頻度はバイオームごとに異なっており、現実世界に近いものとなっている。地下には大小さまざまな洞窟が広がっており、最下層には通常の手段では破壊することができない岩盤が敷き詰められている。さらに下は奈落となっており、一定深度まで落ちるとダメージを受けて死亡し、持っていたすべてのアイテムが失われる。

制作した世界のデータは他者に配布することも可能である。イギリス地質調査所はイギリス本土を再現したワールドを配布している[37]

バイオーム

Minecraftには「バイオーム」と呼ばれる、主として気候によって分けられた生態系・地形の区分があり、若草の茂る草原、枯れ木やサボテンが生えている砂漠、赤い砂やテラコッタの山岳があり金鉱石が豊富なメサ、熱帯林の生い茂るジャングル、針葉樹の生い茂るタイガ、雪が降り積もり凍った川のある雪原、菌糸とキノコに覆われたキノコ島、また、海では深く青い深海や珊瑚礁があり鮮やかな水色の暖かい海などが存在する[35][36]

ファーランド

ワールドのはるか端へと進み続けると現れる異常な地形で、ドロップしたアイテムは不自然な方向に流れ、PCが高負荷になるなど複数のバグが存在した[38][注釈 9]

修正される前のバージョンでファーランドを目指し進み続け、2015年1月に「『Minecraft』における、もっとも長い旅」としてギネス世界記録に登録された者も現れている[39][40]

ディメンション

Minecraftには3つの「ディメンション」が存在する。ディメンションはMODやデータパックなどで追加することができる。

オーバーワールド
はじめにプレイヤーがスポーンするディメンション。草原や山岳、ジャングル、湿地などさまざまなバイオームや、村などの建造物が生成され、鉄や金、ダイヤモンドなどの鉱石が分布する。
ネザー(暗黒界[注釈 10]
溶岩とネザーラックなどで構成されている世界。黒曜石を四角形の枠の形に配置しそこに着火して作られるポータルを通ることで、オーバーワールドと相互に往来することができる。ネザー固有の荒地や森などのバイオーム[注釈 1]やネザー要塞や、廃要塞(ピグリン要塞)などの構造物、ピグリンなどのネザー固有のモブ、クォーツや、ネザライト鉱石の原料となる古代の残骸などの鉱石がある。
ジ・エンド(果ての世界[注釈 10]
浮遊する島々で構成された世界。ラスボスと言われるエンダードラゴンが存在し、ネザー同様、ジ・エンド固有の構造物やアイテム、モブが存在する。

マルチプレイ

複数のプレイヤーで遊ぶマルチプレイ機能が実装されている。シングルプレイで使っていたワールドをローカルエリアネットワークに公開するか、公式ページで配布されているサーバーソフトウェアを用いることで、複数のプレイヤーと遊ぶことができる。また、有志によって改良されたソフトウェアも存在し、中にはBukkitやSpigotなどのプラグインを用いて高度な制御や独自の機能を作成することができるソフトウェアも存在する。Java版のサーバーでもっとも規模が大きいのはHypixelであり、Hypixelは複数のギネス記録を保持している[41]

Minecraft Realms

Minecraft Realms(マインクラフト レルムス)またはRealmsは、Mojang Studios社が運用する有料のマルチプレイサーバー。2013年に発表し、これは、プレイヤーがマルチプレイヤーサーバーを自分でセットアップすることなく、簡単かつ安全に実行できるようにすることを目的としたサーバーホスティングサービスとなっている[42][43]。標準サーバーとは異なり、招待されたプレイヤーだけが Realmsサーバーに参加でき、これらのサーバーはIPアドレスを使用しない。Java版Realms[44]と統合版のRealms Plus[45][46]の2種あり、それぞれ料金プランがある。ホワイトリスト制で、Java版Realmsサーバーの所有者は、最大20人をサーバーに招待して、一度に最大10人のプレイヤーをオンラインでプレイさせることができる。統合版のRealms Plusサーバーの所有者は、最大3000人をサーバーに招待して、一度に最大10人のプレイヤーをオンラインでプレイさせることができる[47]。招待された側は所有者に承認されると無料でサーバーに参加できる[47]。RealmsでのマルチプレイにはMicrosoftアカウントXbox Liveアカウント)が必要となっている。Electronic Entertainment Expo 2016では、Windows 10iOS、およびAndroidプラットフォーム間のクロスプラットフォームプレイのサポートが2016年6月からRealmsを通じて追加され[48]、Xbox Oneのサポートは2017年後半に提供された[49]。2017年7月31日、Mojangはクロスプラットフォームプレイを可能にするアップデートのベータ版をリリースした[50]。RealmsのNintendo Switchサポートは、2018年7月にリリースされた[51]

カスタマイズ

mod「Tinkers' Construct」内の製錬所

リソースパック、データパック、プラグイン、アドオン(統合版のみ)、そしてMODを利用したカスタマイズが可能である[注釈 9]。リソースパックやデータパックはアイテムやブロックなどのモデル、テクスチャを変更したり、レシピやコマンドを追加したりする[52][53]。MODはゲーム性や難易度、グラフィックスを変更したり、新しい地形を追加したり、さらには根本的なシステムを変更するなど大小さまざまな改変を加えることができる。

プレイヤースキン

プレイヤーの初期スキン(容姿)である「スティーブ」はマルクス・ペルソンが冗談でつけた名前であり[19]、ほかに「アレックス」の初期スキンがある[54]。2022年10月には、8種類のスキンが追加された。オリジナルのスキンを作成できるほか[55]統合版では「Minecoin」[56][注釈 11][57]と呼ばれるゲーム内通貨を購入・使用することにより、他者が制作したスキンやマントなどへの追加や変更が可能である。なかには他のゲームとコラボレーションしたスキンもある[58]

開発

統合版とJava版

2017年9月20日、Pocket EditionGear VRWindows 10Xbox One向けに「Bedrock Engine」と呼ばれるゲームエンジンを採用したアップデート「ベター・トゥギャザー・アップデート」が公開された。それにより同じ更新データが適用されるバージョンに統合され、クロスプラットフォームでのマルチプレイが実装された[59]

2018年6月21日には、Nintendo Switchに対しても「ベター・トゥギャザー・アップデート」が適応された新ソフトが配信され、Nintendo Switch Editionを持っている人には無料配信された[60]。2019年12月11日にはPlayStation 4向けにPlayStation 4 Editionを上書きする形で同アップデートが配信された[注釈 12][61]

このようにして「ベター・トゥギャザー・アップデート」の適用を受けたエディションは、その後すべて「Bedrock Edition(統合版)」という名称に変更され、1つに統合された。またそれと同時に、Java仮想マシンを実行できるパソコンで動作するエディションは、「Java Edition(Java版)」という名称に変更された[62]

2024年現在では、海外で販売されているBedrock版Minecraftでは、海外のディスク版(3500 Minecoins付きのバージョン)の表記でもわかる通りXbox One版がSeries版と同様とみなされており(スマートデリバリーは非対応)、ネイティブHDRレイトレーシングもSeries上で実装されていない。

PlayStation 5版はアクティビジョン買収の件でSIE代表のジム・ライアンが辞任するまでは、MojangにPS5向けの開発環境を提供しなかったことで発売することができなかったが[63]2024年10月22日に物理版とともにリリースすることが発表された[64]。PlayStation 4版を保有しているユーザーは原則として、無料でPS5版にアップグレード出来るが、日本については不当景品類及び不当表示防止法との兼ね合いから、22円で提供する[65]

Education Edition

「Minecraft: Education Edition」は、2016年11月1日から提供が開始された、教育向けエディションである。

2015年7月、Microsoftが教育用途に特化したMinecraft、『Minecraft in education』を発表した[66]。2016年1月、Mojang Studiosは『Minecraft: Education Edition』を発表し、2016年11月1日に提供を開始した[67]。提供開始当初はWindowsおよびMacOSのみの対応であったが、2018年9月からiPadでも利用できるようになった[68]。2020年8月にはChromebook版の提供を開始した[69]

2018年2月のアップデートでは、化学の学習に使用できるモードが追加された[70]。2020年8月のアップデートでは遠隔学習用の機能が追加された[69]

また、Minecraftはしばしばプログラミングアクティブ・ラーニングなど、教育に有用であるとされ[71]、授業や学習に取り入れられている。スウェーデンヴィクトル・リュードベリ記念学校では授業の必修科目として取り入れられている[72]日本では、プログラミングスクールにMod開発の題材としての利用や、テーマに沿ったワールドを作り競い合う大会「Minecraft カップ」などの例がある[73][74]ほか、教育関係者向けにMinecraftの研修会が実施されている[71]。また、MakeCodePythonJavaScript等のコーディングの学習にも用いられる[75]。対してトルコは、2015年3月までの政府調査内で「暴力的なゲーム」として規制をするべきだとの声を挙げている[76]

Minecraft Classic

Minecraftの正式リリース以前、開発行程にはいくつか区切りがあった。Classicはそのうちの一つで、Indev[注釈 13]より古いバージョンとなる。開発チームはIndevより古いバージョンの名前を「Minecraft Classic」とした[77]。2009年当時のMinecraft Classicはウェブブラウザ上のJavaアプレットでも動作していたが、ウェブサイトのリニューアルに伴い使えなくなった[78][79]

2019年、Minecraftが10周年を迎える記念に[80]、Minecraft Classicのリメイクしたものをリリースした。最大3人までのマルチプレイで、32種のブロックとバグは当時のまま再現されている[81][82]。PCなどのブラウザ上でプレイすることができる[83]

影響

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALにて、2020年10月14日よりダウンロードコンテンツとして初期スキンであるスティーブがプレイアブルキャラクターとして登場[84]。カラーチェンジでアレックスやゾンビ、エンダーマンも使用可能な他、ステージ演出などでいくつかのモブも登場している。

脚注

注釈

  1. ^ a b Java Edition バージョン1.16以降
  2. ^ 追加コンテンツのマッシュアップパック用の楽曲を担当(Chinese Mythology、Egyptian Mythology、Greek Mythology、Norse Mythology、Battle & Tumble、Pirates of the Caribbean
  3. ^ Java Edition バージョン1.9-pre3以降
  4. ^ 厳密には他にもいくつか存在するが、プレイヤーの人口が最も多く、かつMojangが最も手厚くサポートしているエディションは、この2つである。
  5. ^ 細かい相違点はいくつか存在するものの、基本的なゲーム内容はまったく同じであるため、どちらを選ぶかはそのプレイヤーの嗜好次第である。
  6. ^ エンダードラゴンなどのボスは存在し、倒すことは出来るが、ボス討伐への案内はない。
  7. ^ ただしJava版では極端に離れた場所に到達すると技術的な問題が発生するため、世界のゼロ地点から30,000,000ブロックを超える座標に移動できないようにする障壁がある。
  8. ^ 統合版ではピース
  9. ^ a b c Java版のみ
  10. ^ a b 統合版での名称
  11. ^ Minecraft Earthのゲーム内通貨は「ルビー」である
  12. ^ 「Better Together Update」発表当初は対象に含まれていなかった
  13. ^ In Development(イン デベロップメント)の略

出典

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関連項目

外部リンク