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Bridge Constructor Portal

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Bridge Constructor Portal
ジャンル パズルゲーム
対応機種 Microsoft Windows
macOS
Linux
iOS
Android
PlayStation 4
Xbox One
Nintendo Switch
開発元 ClockStoneドイツ語版
発売元 Headup Games英語版
レイニーフロッグ日本の旗 PS4, Switch)
人数 1人
発売日 Win, mac, Linux, iOS, Android
2017年12月20日
PS4, Switch
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗 2018年2月28日
日本の旗 2018年9月27日
Xbox One
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗 2018年2月28日
日本の旗 2018年10月18日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE10+(10歳以上)
PEGI3
USK:0
ACB:G
コンテンツアイコン ESRB:Fantasy Violence
エンジン Unity
売上本数 50万本(2018年8月時点)[1]
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Bridge Constructor Portal』(ブリッジ コンストラクター ポータル)は、オーストリアのゲームスタジオClockStoneドイツ語版が開発しHeadup Games英語版より2017年12月20日に発売されたパズルゲーム。ClockStoneのソフト『Bridge Constructor英語版』とValve Corporationのソフト『Portal』のコラボレーション作品。

プレイヤーは、『Portal』に登場する企業「Aperture Science」の研究施設に採用された新規従業員となり、各部屋で試験車両をスタート地点からゴール地点まで走行させるためのを建設する作業を行う。ゲームの案内役は、『Portal』に登場するコンピュータGLaDOSが務めている[2]

システム

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基本的なゲームシステムは『Bridge Constructor』を基にしている。プレイヤーは、横視点で描写された部屋の内部に、橋の骨組みを構築する「コンパーチブル足場板」(以下「足場板」)とそれを吊るす「多目的スーパーケーブル」(以下「ケーブル」)を配置していく。足場板とケーブルは、それぞれの両端やステージ内の部品取り付けポイントに接するように配置する必要がある。

部屋内には物理演算が反映されている。橋の自重や車両の走行により骨組みに負荷がかかり、それが限界を超えると崩壊する。走行前のテストで負荷の状況を確認でき、高負荷の部分は赤色で表示される。負荷を分散させるため、足場板を三角形に組み上げてトラス橋のようにしたりケーブルで補強したりするというのが橋づくりの基本となる[2]

橋の建築後に「操縦」を選択すると1台の車両がスタート地点から走行し、ゴール地点に到達すればステージクリアとなって次のステージに進む。また、クリアと同時に解禁される「車列」モードでは、同じステージで複数台の車両をゴールさせることを目指す[2]

なお、『Bridge Constructor』では骨組みなどのパーツを増やすごとに費用が掛かり予算以内で橋を完成させなければならないという制約があるが、本作では、同じく画面上に費用が表示されるもののクリア条件とは関係ない。

2018年10月には、Steam版を対象としたアップデートでステージエディタ機能が追加された[3][4]。また、2019年11月12日(日本時間では11月13日)には、30種類の新規ステージを追加するDLC「Portal Proficiency」が配信された[5][6]

ギミック

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ステージ内には以下のギミックが登場する。『Portal』シリーズで用いられているものが多い。

  • ポータル - ステージ内で開いているワープ用の穴。車両が中に進入すると、対になっている同色のポータルから出てくる。なお、『Portal』の原作では本作と異なりオレンジ色と青色のポータルが対になっている。
  • スーパーボタン(青) - 地形に設置されている青色のボタン。車両が触れると仕掛けが作動する。
  • スーパーボタン(赤) - 地形に設置されている赤色のボタン。ステージ内の装置から落下する加重コンパニオンキューブ英語版が上に乗っている状態の時に仕掛けが作動する。
  • レーザー - ステージ内の一部を遮るように放射されているレーザー。車両が触れると爆発する。レーザーをまたいで足場板やケーブルを設置することはできないが、加重コンパニオンキューブは通過する。
  • セントリータレット - ステージ内に配置されているロボット。前方に扇状に広がる視認エリアに車両が入ると射撃し爆発させる。一方、後方から車両を接触させると撃破できる。
  • 物質消去グリッド - ステージ内の一部を遮るように張られているグリッド(電子的な幕)。車両は通過できるが、グリッドをまたいで足場板やケーブルを設置することはできず、加重コンパニオンキューブは通過できずに消滅する。
  • エリアルフェイスプレート - 地形に設置されているプレート。車両が上を通過すると、表示されている軌道に沿って高速でジャンプする。
  • 推進ジェル[注 1] - オレンジ色の地形。車両が上を通過すると加速する。
  • 反発ゲル[注 2] - 青色の地形。車両が高所から着地したり横から突進したりするとするとバウンドする。
  • 高エネルギーペレット - エネルギー弾。ステージ内の装置から発射されて低速で直進し、キャッチ用の装置への到達で仕掛けが作動する。地形に当たると入射角に応じて飛行軌道が変化し、車両に当たると爆発する。

開発

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『Bridge Constructor』は2011年に発売され、それ以降、派生作品として2013年に『Bridge Constructor Medieval』が、2015年に『Bridge Constructor Stunts』がリリースされている。ここから更なるゲームプレイの充実を図る方法を検討する中で、発売元のHeadup GamesのCEOがかねてから思い描いていた『Portal』との融合のアイデアを披露してHeadup Gamesのメンバーと開発元のClockStoneのチームもこれを気に入り、『Portal』の発売元のValve Corporationにイメージ動画を送ったところ好意的な反応を得て開発が進められることになった[7][8]

前述のように作品内には『Portal』のコンピュータのGLaDOSが登場する。当初はオリジナルの声優であるエレン・マクレインに声を依頼していたが、その収録のタイミングで俳優組合がストライキに入ったため、やむなく別の声優に依頼した。その後、ゲームの完成間際にマクレインに依頼できることになり、全ての音声を録音し直して完成に間に合わせた。なお、欧米で本作をリリースした当初、一部の台詞でマクレインではない声を使用してしまい、急遽差し替えられている[7]

評価

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脚注

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注釈

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  1. ^ Portal 2』における名称は「推進性ジェル」。
  2. ^ Portal 2』における名称は「反発性ジェル」。

出典

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  1. ^ Bridge Constructor Portal reaches 500,000 sales” (英語). GamesIndustry.biz (2018年8月20日). 2024年11月4日閲覧。
  2. ^ a b c 物理系パズル「Bridge Constructor Portal」プレイレポート。橋作りの技術と「Portal」のガジェットを駆使して,車両をゴールまで導こう”. 4Gamer.net (2018年9月27日). 2024年11月4日閲覧。
  3. ^ UPDATE: Bridge Constructor Portal 4.0! + Level Editor via Steam Workshop!” (英語). Steam (2018年10月17日). 2024年11月4日閲覧。
  4. ^ レベルエディタを導入するPC版「Bridge Constructor Portal」のアップデートが配信、可愛いトレーラーも”. doope! (2018年10月17日). 2024年11月4日閲覧。
  5. ^ Bridge Constructor Portal - Portal Proficiency” (英語). SteamDB. 2024年11月4日閲覧。
  6. ^ 30種のレベルや新機能を導入するPC向けのDLC「Bridge Constructor Portal – Portal Proficiency」がアナウンス、配信は11月13日”. doope! (2019年11月4日). 2024年11月4日閲覧。
  7. ^ a b 『Bridge Constructor Portal』人気アクションパズルが夢の競演、「両者のゲーム性が絶妙の配合で融合した」”. ファミ通.com (2018年9月27日). 2024年11月4日閲覧。
  8. ^ Natalie Clayton (2018年9月12日). “Combining Portal with Bridge Constructor “seemed to blend into something very innovative”” (英語). PC Gamers Insider. 2024年11月4日閲覧。
  9. ^ The Webby Awards (2018)” (英語). IMDb. 2024年11月4日閲覧。

外部リンク

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