Barr (地名の語根)
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バールまたはバル、バー(Barr-)は先インド・ヨーロッパ語族の語根。「樹木が茂った丘」「自然の障壁」を意味する[1]。
一般名詞「bar」(バー#Bar(一般名詞))の概念をふくみ、次のように地名につく。フランス語の例をいくつか示す。
- バール (バ=ラン県)はアルザス地域圏にあるコミューン。
- バール (コレーズ)はリムーザン地域圏コレーズのコミューン。
- バール=シュル=オーブとバール=シュル=セーヌはともにシャンパーニュ地方オーブ県のコミューン。
- バル=ル=デュックはロレーヌ地域圏のコミューン。
ただしアルプ=マリティーム県の「ル・バール=シュル=ルー」の語根は古語(仏: Albarn)が語源で、これにあてはまらない。すなわち意味は現代フランス語: auburn と同じ「金褐色の、赤褐色の」を指す。
アルプス地域では次のように、岩の断崖を指す。
- バール=デ=ゼクランはオート=アルプ県にある山で、モンブランを除くとフランスでいちばん高い。
この「Bar-」をバスク語の「ibar」(谷)と混同してはならない。
脚注
[編集]- ^ Vial, Éric (1983) (フランス語). Les noms de villes et de village. Le français retrouvé 7. Roland Sabatier (挿絵). Belin, Paris. NCID BA04282418. LCCN 84-146267. OCLC 602793936 ISBN 2-7011-0476-9, 9782701104768.