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AQUA CITY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『AQUA CITY』
杉山清貴&オメガトライブスタジオ・アルバム
リリース
録音 サウンドイン、サウンドシティ、JVC青山、日音、一口坂、六本木ソニー、チェリーアイランド、ディスコメイト、テイチク、テイクワン
ジャンル AOR
レーベル バップ
プロデュース 藤田浩一
チャート最高順位
  • 4位(オリコン)
杉山清貴&オメガトライブ アルバム 年表
AQUA CITY
(1983年)
RIVER'S ISLAND
1984年
『AQUA CITY』収録のシングル
  1. SUMMER SUSPICION
    リリース: 1983年4月21日
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AQUA CITY(アクアシティ[注 1])は、杉山清貴&オメガトライブの1枚目のオリジナルアルバムである。

解説

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青を基調としたデザイン、夏や海をテーマとした楽曲群によって「オメガトライブといえば夏・海」というパブリックイメージを定着させた。デビュー曲「SUMMER SUSPICION」がTOP10入りした直後に発売されたこともあり、アルバムチャートのTOP5にランクイン。レコード・カセット合わせて10万枚を超える売上を記録した。

1984年8月にCD化された際、メディアサイズに合わせてジャケットのタイトルとロゴの位置を変更したものが作成された[注 2]。以降の再発盤はすべてCD用のジャケットが採用されていたが、2016年9月にMEG-CDとして再発売された際、レコードのジャケットを縮小したものを使用したため、元の位置に戻されている。同時に、レコードの初回プレスで左下に印刷されていた方位磁針のモチーフも復活した。

所属事務所トライアングル・プロダクションが制作に携わった菊池桃子の1stアルバム『OCEAN SIDE』のタイトル曲で今作が歌詞に登場する(作詞は青木久美子)。

マスターを制作する際に、当時はあまり導入されていなかったデジタル機器(今作ではSONYのPCM1610)を使用。以降の杉山清貴&オメガトライブのアルバムはすべてデジタルマスタリングが施されている。

ジャケットは、ハワイオアフ島ホノルルのあるカラカウア通り沿いを撮影したもの(一番右に映る建物はフォスター・タワー、真ん中のツインタワーに見える建物はハイアットリージェンシー ワイキキビーチ リゾート&スパ)。

収録曲

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(レコードは1~5がA面、6~9がB面。演奏時間はレコードの歌詞カードおよび盤面に記載のもの。)

  1. SUMMER SUSPICION (サマー・サスピション[注 1]) (4:34)
    作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司
    1stシングル。リリース前に第12回東京音楽祭で披露され、TBS賞を受賞した。
  2. PADDLING TO YOU (パドリング・トゥ・ユー)(3:21)
    作詞:秋元康 作曲:杉山清貴 編曲:後藤次利
    前バンド「きゅうてぃぱんちょす」時代に杉山が作った曲で、プロデューサーの厳しい審査を通過するために手を加えている。
  3. MIDNIGHT DOWN TOWN (ミッドナイト・ダウン・タウン)(4:59)
    作詞:秋元康 作曲・編曲:林哲司
  4. LIGHT MORNING (ライト・モーニング)(4:29)
    作詞:秋元康 作曲:杉山清貴 編曲:志熊研三 
    杉山が「自らこの時期は作曲家としての鍛錬の時期であった」と振り返る時期の曲で、コード進行やリズムの面でしっかり作り込んだという曲。
  5. UMIKAZE TSUSHIN (海風通信)(4:39)
    作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司
    幻のデビュー曲であり、「オメガトライブ」名前が与えられてデビューする際に、最初にレコーディングした2曲のうちの1曲。当初はこの曲でRVC[注 3]からデビューする予定だった。
  6. TRANSIT IN SUMMER (トランジット・イン・サマー)(4:25)
    作詞:秋元康 作曲・編曲:林哲司
  7. TRADE WIND (トレィド・ウインド)(5:47)
    作詞:秋元康 作曲 杉山清貴 編曲:志熊研三
    杉山のアルバム「彼方からの風[注 4]にセルフカバーが収録されている。
  8. SEXY HALATION (セクシー・ハレーション)(4:34)
    作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司
  9. ALONE AGAIN (アローン・アゲイン)(4:50)
    作詞:秋元康 作曲・編曲:林哲司
    ファンの間では稀代の名曲と評価が高く、オメガトライブの鉄板バラードとしてその後の方向付けになった林哲司の曲。杉山はソロになってからもリメイクしている。

クレジット

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  • PRODUCED BY KOICHI FUJITA
  • Exective Producer:Katsuhiko Endo, Atsushi Kitamura
  • Directer:Shigeru Matsuhashi, Ken Shiguma
  • Sound Adviser:Tetusji Hayashi
  • Mix Engineer:Kunihiko Shimizu
  • Mix Assi.Engineer:Yoshiaki Matsuoka
  • Mix Studio:日音スタジオ
  • Recording Engineer:Kazuyuki Masumoto, Eiji Uchinuma, Tatsuo Sekine
  • Recording Studio
    サウンドイン、サウンドシティ、JVC青山、日音、一口坂、六本木ソニー、
    チェリーアイランド、ディスコメイト、テイチク、テイクワン
  • Recording Dated:1983年2月8日~1983年7月18日
  • DIGITAL Mastering:SONY PCM 1610
  • Music Coordinator:Akira Kawashima
  • Thanks to
    Yoshiaki Ishiwata, Akio Hosogai, Toshio Kurebayashi,
    Masaaki Komura & Many Other Stuff
  • Artist Management:Triangle Production
  • AD:KUNIYOSHI UKITA & SUPER★GALAXY
  • PHOTO:TERUE UKITA

AQUA CITY REMIX

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『AQUA CITY REMIX』
杉山清貴&オメガトライブリミックス・アルバム
リリース
ジャンル AOR
時間
レーベル バップ
プロデュース 林哲司
チャート最高順位
  • 43位(オリコン)
杉山清貴&オメガトライブ アルバム 年表
OMEGA TRIBE GROOVE
2019年
AQUA CITY REMIX
(2021年)
RIVER'S ISLAND REMIX
2022年
テンプレートを表示

解説

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2023年に結成40周年を迎えるに当たり、『40周年シリーズ』の第1弾作品であり、林哲司による総監修のもと発売されたリミックスアルバム[1]。なお、楽曲によってはボーカルが新たに録音されている。ブルースペックCD仕様。

ジャケットのタイトルとロゴの位置は初期のCD版と同じ中央上部、バンドのロゴは右下、方位磁針のロゴは無し。

収録曲

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  1. SUMMER SUSPICION(04:34[2])※REMIX (2020 Remix[3])
    Mixed by 三浦瑞生
  2. PADDLING TO YOU(03:18[2])※REMIX (2018 Remix[3])
    Mixed by 内沼映二
  3. MIDNIGHT DOWN TOWN(05:06[2])※新録REMIX (2021 Remix[3])
    Mixed by 三浦瑞生
  4. LIGHT MORNING(04:22[2])※REMIX (2018 Remix[3])
    Mixed by 三浦瑞生
  5. UMIKAZE TSUSHIN(04:35[2])※REMIX (2020 Remix[3])
    Mixed by 内沼映二
  6. TRANSIT IN SUMMER(04:29[2])※REMIX (2018 Remix[3])
    Mixed by 内沼映二
  7. TRADE WIND(06:04[2])※新録REMIX (2021 Remix[3])
    Mixed by 内沼映二
  8. SEXY HALATION(04:41[2])※新録REMIX (2021 Remix[3])
    Mixed by 三浦瑞生
  9. ALONE AGAIN(04:48[2])※REMIX (2018 Remix[3])
    Mixed by 内沼映二
  10. SUMMER SUSPICION Re-Arranged ver.(04:33[2]
    • ボーナストラック、編曲:林哲司
    Mixed by 三浦瑞生

クレジット

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  • Dedicated to Koichi Fujita
  • Produced by Tetsuji Hayashi
  • Co-Produced by Ken Shiguma
  • Official Supported by Kiyotaka Sugiyama
  • Directed by Ryosuke Chinen(VAP)
  • Mix Engineer:Eiji Uchinuma, Mizuo Miura@Lab Recorders (Mixer's Lab.)
  • Second Enginieered by Shintaro Goto
  • Mastering by Takuo Kato@Warner Music Mastering(Mixier's Lab.)
  • Production Co-ordinated by Mikito Honda(Island Afternoon), Hiromi Hayashi(Samurai Music Corporation)
  • Art Direction & Designed by Michitaka Nakamura(tetome)
  • Special Thanks to Kazumi Iwasaki, Kunihiko Shimizu, Haruhiro Urata(Nippon Terevision Music Corp.), Yuichi Nakamura(Mixer's Lab.), Yoshihisa Nagata, Akihiro Onozato
  • Media Promotion : Gakuto Komatsu(VAP)
  • Sales Promotion : Ayako Yamazaki(VAP)
  • Supervisor : Masami Yoshida(VAP)

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 初版CD(品番80001-35)のステッカー帯に掲載されている日本語タイトル表記より。
  2. ^ レコードでは両方とも左上に配置されているが、CDではタイトルが中央上部、ロゴが右下に移動している。またカセットテープでは、写真の下の余白に表ジャケットではアルバムタイトルとスタッフクレジットが、裏ジャケットでは収録曲が記述されていた。
  3. ^ 現:ソニー・ミュージックレーベルズアリオラジャパン。同社には藤田がプロデューサーとして手掛けていたレイジー角松敏生が所属していた。
  4. ^ 1992年9月25日発売(ワーナー・ミュージック・ジャパン)。

出典

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  1. ^ a b "AQUA CITY REMIX". VAP STORE. VAP. 2022年3月20日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k AQUA CITY REMIX”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2023年3月29日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i "AQUA CITY REMIX". Amazon Music Unlimited. 2022年9月17日閲覧