コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

AFCチャレンジカップ2012

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
AFCチャレンジカップ2012
大会概要
開催国 ネパールの旗 ネパール
日程 2012年3月8日 - 3月19日
チーム数 8
開催地数(1都市)
大会結果
優勝  北朝鮮 (2回目)
準優勝  トルクメニスタン
3位  フィリピン
4位  パレスチナ
大会統計
試合数 16試合
ゴール数 42点
(1試合平均 2.63点)
総入場者数 50,000人
(1試合平均 3,125人)
得点王 フィリピンの旗 フィリップ・ヤングハズバンド[2](6点)
最優秀選手 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朴南哲[1]
 < 20102014

AFCチャレンジカップ2012は、2012年3月8日から3月19日にかけて、ネパールで開催された第4回目のAFCチャレンジカップである。北朝鮮が優勝し、AFCアジアカップ2015の出場権を得た[3]

予選

[編集]

参加国

[編集]

今大会より、「前大会の上位3チームは予選免除」という制度が廃止され、北朝鮮トルクメニスタンタジキスタンも予選から参加するものとされた[4][5]

20チームが予選に参加する[4]グアムおよび東ティモールは不参加。またブルネイは、ブルネイサッカー協会が国際サッカー連盟(FIFA)から資格停止処分を受けていたため、参加が認められなかった。

シード順は前回大会(AFCチャレンジカップ2010)の結果をもとに定められた。予備予選・最終予選の組み合わせ抽選は2010年10月20日に行われた[6]

最終予選より参加  バングラデシュ  北朝鮮  インド  キルギス
 モルディブ  ミャンマー  ネパール  パキスタン
 パレスチナ  スリランカ  タジキスタン  トルクメニスタン
予備予選より参加  アフガニスタン  ブータン  カンボジア  チャイニーズタイペイ
 ラオス  マカオ  モンゴル  フィリピン

予備予選

[編集]

前回大会の成績下位8チームを2チームずつに分け、ホーム・アンド・アウェー方式で2戦する。各勝者が最終予選に進出する。

第1戦は2011年2月9日に、第2戦は2月16日に開催される。

  • ブータン対アフガニスタン戦は延期され[7]、その後開催日を3月23日3月25日、開催地を2試合ともインドグルガーオンに変更して実施された[8]
  • フィリピン対モンゴル戦は、フィリピンサッカー連盟がモンゴルの冬季の気候を理由に、2試合ともフィリピンで開催することを主張し[9]、これに対しモンゴル側は、開催地は変更しないもののモンゴルでの試合開催日を変更することを提案した[10]。最終的にモンゴルのホームゲームは3月15日に延期された。
チーム #1 合計 チーム #2 第1戦 第2戦
ブータン  0 - 5  アフガニスタン 0 - 3 0 - 2
フィリピン  3 - 2  モンゴル 2 - 0 1 - 2
チャイニーズタイペイ  6 - 3  ラオス 5 - 2 1 - 1
カンボジア  5 - 4  マカオ 3 - 1 2 - 3
(延長)




合計スコア5-0でアフガニスタンが勝利





合計スコア2-3でフィリピンが勝利





合計スコア6-3でチャイニーズタイペイが勝利




マカオ  3 - 2
(延長)
 カンボジア
ウォン・ヴェルノン 62分にゴール 62分
梁嘉恒 73分にゴール 73分
ヴィニシオ 75分にゴール 75分
レポート ボレイ 45+2分にゴール 45+2分
サン・エル・ナサ 107分にゴール 107分

合計スコア4-4(延長0-1)でカンボジアが勝利



最終予選

[編集]

1順の総当たり戦(集中開催方式)を行い、各組の上位2チームが本大会に進出する。試合は2011年3月20日から3月31日の間で実施された。

勝点が並んだチームについては、当該チーム間の直接対戦の戦績を、全試合の得失点差・総得点よりも優先して評価する[11]

グループ A

[編集]
チーム
1  パレスチナ 3 2 1 0 5 1 +4 7
2  フィリピン 3 1 2 0 4 1 +3 5
3  バングラデシュ 3 1 0 2 2 5 −3 3
4  ミャンマー 3 0 1 2 2 6 −4 1









ミャンマー  1 - 3  パレスチナ
Aung Htat Zaw 25分にゴール 25分 (PK) レポート Murad M.M. Eleyan 39分にゴール 39分90分
Ahmad H.A. Mahajna 71分にゴール 71分


グループ B

[編集]
チーム
1  インド 3 2 1 0 7 2 +5 7
2  トルクメニスタン 3 2 1 0 6 1 +5 7
3  パキスタン 3 1 0 2 3 6 −3 3
4  チャイニーズタイペイ 3 0 0 3 0 7 −7 0











グループ C

[編集]
チーム
1  モルディブ 3 2 1 0 6 1 +5 7
2  タジキスタン 3 2 1 0 4 0 +4 7
3  キルギス 3 1 0 2 5 6 −1 3
4  カンボジア 3 0 0 3 3 11 −8 0





キルギス  1 - 2  モルディブ
(Assad Abdul Ghani) 87分にゴール 87分 (OG) レポート Ali Ashadh 5分にゴール 5分
Qasim 79分にゴール 79分

カンボジア  0 - 3  タジキスタン
レポート Nuriddin Davronov 2分にゴール 2分
Davronjon Ergashev 83分にゴール 83分
Rabimov Ibragim 89分にゴール 89分



カンボジア  3 - 4  キルギス
ソクンピアク 39分にゴール 39分49分
リシー 89分にゴール 89分
レポート Aziz Sydykov 5分にゴール 5分
Rustem Usanov 45+1分にゴール 45+1分
Uulu 80分にゴール 80分85分


グループ D

[編集]
チーム
1  北朝鮮 3 3 0 0 7 0 +7 9
2  ネパール 3 1 1 1 1 1 0 4
3  アフガニスタン 3 1 0 2 1 3 −2 3
4  スリランカ 3 0 1 2 0 5 −5 1











本大会

[編集]

出場国

[編集]
出場国・地域 予選 出場回数
 パレスチナ A組1位 3大会ぶり2回目
 フィリピン A組2位 3大会ぶり2回目
 インド B組1位 4大会連続4回目
 トルクメニスタン B組2位 3大会連続3回目
 モルディブ C組1位 初出場
 タジキスタン C組2位 4大会連続4回目
 北朝鮮 D組1位 3大会連続3回目
 ネパール D組2位 2大会ぶり2回目

開催地

[編集]

本大会の開催地としては、最終予選により本大会出場権を得たチームの国・地域のみが立候補することができるものとされていた[5]モルディブネパールパレスチナの3サッカー協会が開催地として立候補した[13]。開催地は2011年6月14日に決定される予定であった[13] が延期され[14]、その後7月29日の委員会にてネパールでの開催が決定した[15]

グループリーグ

[編集]

組み合わせ抽選会は2011年12月1日、ネパールのカトマンズで行われた[16]。 4チームずつの2グループにわかれて1順の総当たり戦を行い、各グループ上位2チームが決勝トーナメントに進出する。

勝ち点が並んだチームの順位決定方法は以下の通り[17]

  1. 当該チーム間の対戦戦績における勝ち点
  2. 当該チーム間の対戦戦績における得失点差
  3. 当該チーム間の対戦戦績における総得点
  4. グループ全試合での得失点差
  5. グループ全試合での総得点
  6. PK戦(ここまでの基準において並んだチームがちょうど2チームであり、かつそれらのチームが最終節で対戦している場合に限る)
  7. イエローカードレッドカードの数による評価(イエローカードで1点、1試合で2回目の警告を受けたことによるレッドカードで3点、直接のレッドカードで3点、レッドカードの直後のイエローカードで4点)
  8. 抽選

以下、試合日時は現地時間(UTC+5:45)による。

グループ A

[編集]
チーム
1  トルクメニスタン 3 2 1 0 6 1 +5 7
2  パレスチナ 3 2 1 0 4 0 +4 7
3  モルディブ 3 1 0 2 2 5 −3 3
4  ネパール 3 0 0 3 0 6 −6 0


トルクメニスタン  3 - 1  モルディブ
ミンガゾフ 33分にゴール 33分
Gahrymanberdi Chonkayev 78分にゴール 78分
アマノフ 85分にゴール 85分
レポート Hassan Adhuham 20分にゴール 20分

ネパール  0 - 2  パレスチナ
レポート Alaa Atya 4分にゴール 4分
アタル 65分にゴール 65分





モルディブ  0 - 2  パレスチナ
レポート Husam Wadi 59分にゴール 59分
Ashraf Alfawaghra 90+4分にゴール 90+4分

ネパール  0 - 3  トルクメニスタン
レポート Elman Tagayev 7分にゴール 7分
(Biraj Maharjan) 79分にゴール 79分 (OG)
Hangeldiyev Guvanch 89分にゴール 89分


グループ B

[編集]
チーム
1  北朝鮮 3 3 0 0 8 0 +8 9
2  フィリピン 3 2 0 1 4 3 +1 6
3  タジキスタン 3 1 0 2 3 4 −1 3
4  インド 3 0 0 3 0 8 −8 0


北朝鮮  2 - 0  フィリピン
朴南哲 58分にゴール 58分
張功哲 70分にゴール 70分
レポート

インド  0 - 2  タジキスタン
レポート Akhtam Khamrakulov 61分にゴール 61分
Nuriddin Davronov 66分にゴール 66分


北朝鮮  2 - 0  タジキスタン
朴南哲 4分にゴール 4分
張功哲 86分にゴール 86分
レポート



タジキスタン  1 - 2  フィリピン
Alexei Negmatov 45+1分にゴール 45+1分 レポート P.ヤングハズバンド 54分にゴール 54分
A.ギラード 80分にゴール 80分

北朝鮮  4 - 0  インド
全光益 3分にゴール 3分
李光榮 34分にゴール 34分
朴南哲 59分にゴール 59分
李哲敏 70分にゴール 70分
レポート


決勝トーナメント

[編集]
準決勝 決勝
           
3月16日 -    
 

 トルクメニスタン

2
  フィリピン 1  
  3月19日 -
 

 トルクメニスタン

1
    北朝鮮 2
 
3位決定戦
3月16日 - 3月19日 -
  北朝鮮 2   フィリピン 4
  パレスチナ 0     パレスチナ 3

準決勝

[編集]

トルクメニスタン  2 - 1  フィリピン
アマノフ 80分にゴール 80分
Gahrymanberdi Chonkayev 86分にゴール 86分
レポート P.ヤングハズバンド 25分にゴール 25分

北朝鮮  2 - 0  パレスチナ
朴光龍 42分にゴール 42分68分 レポート

3位決定戦

[編集]


決勝

[編集]


優勝国

[編集]
 AFCチャレンジカップ2012優勝国 

北朝鮮
2大会連続2回目

脚注

[編集]
  1. ^ Pak scoops MVP award”. アジアサッカー連盟 (2012年3月19日). 2012年3月20日閲覧。
  2. ^ Six-shooter Phil takes top scorer title”. アジアサッカー連盟 (2012年3月19日). 2012年3月20日閲覧。
  3. ^ サッカーアジア杯3位までシード AFC理事会 - 47NEWS(よんななニュース)
  4. ^ a b “No direct entry for 2012 AFC Challenge Cup”. アジアサッカー連盟公式サイト. (17 May 2010). http://www.the-afc.com/en/inside-afc/676-afc-news/28956-no-direct-entry-for-top-three-to-afc-challenge-cup-2012 10 December 2010閲覧。 
  5. ^ a b “No direct entry for 2012 AFC Challenge Cup”. アジアサッカー連盟公式サイト. (2010年8月13日). http://www.the-afc.com/en/afc-challenge-cup-2010/30064-no-direct-entry-for-2012-afc-challenge-cup 2011年2月2日閲覧。 
  6. ^ 2012 AFC Challenge Cup draw results”. The-AFC.com. Asian Football Confederation. 2010年12月10日閲覧。
  7. ^ Bhutan vs. Afghanistan - 9 February 2011”. Soccerway. 2011年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月1日閲覧。
  8. ^ “Afghanistan, Bhutan tie in India”. アジアサッカー連盟. (2011年2月22日). http://www.the-afc.com/en/inside-afc/676-afc-news/33363-afghanistan-bhutan-tie-in-india- 2011年3月3日閲覧。 
  9. ^ “PFF readying Panaad for Challenge Cup”. The Philippine Star. (2011年1月4日). http://www.philstar.com/Article.aspx?articleId=645088 2011年2月18日閲覧。 
  10. ^ “Mongolian XI insists on home and away”. Sun.Star. (2011年1月8日). http://www.sunstar.com.ph/bacolod/sports/mongolian-xi-insists-home-and-away 2011年2月18日閲覧。 
  11. ^ AFC Challenge Cup 2012 (Qualifiers) Competition Regulations "19. Technical Rules for the Competition" を参照
  12. ^ AFC CC 2012 qualifying hosts confirmed”. アジアサッカー連盟 (2011年2月18日). 2011年3月9日閲覧。
  13. ^ a b Maldives, Nepal and Palestine bidding to host CC 2012 Finals”. アジアサッカー連盟 (2011年5月23日). 2011年5月29日閲覧。
  14. ^ Chinese Taipei to host AFC President’s Cup Finals”. アジアサッカー連盟 (2011年6月14日). 2011年6月14日閲覧。
  15. ^ Message of unity from AFC ExCo”. アジアサッカー連盟 (2011年7月29日). 2011年7月29日閲覧。
  16. ^ Nepal's luck of the draw AFC.com 2011年12月1日掲載。
  17. ^ Competition Regulations AFC Challenge Cup Nepal 2012”. アジアサッカー連盟. 2012年3月12日閲覧。(21節を参照)

外部リンク

[編集]