ADGZ装甲車
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基礎データ | |
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全長 | 6.26 m |
全幅 | 2.16 m |
全高 | 2.56 m |
重量 | 12 t |
乗員数 | 6 名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 11 mm |
主武装 | 20mm 機関砲 (2cm KwK35 L/45)×1 |
副武装 | 7.92mm MG34機関銃×3 |
機動力 | |
速度 | 70 km/h |
エンジン |
Austro-Daimler M612 6気筒ガソリンエンジン 150 hp (111.9 kW) |
懸架・駆動 | 装輪式 |
行動距離 | 450 km |
データの出典 | Encyclopedoa of German Tanks of World War Two (ISBN 4-499-20533-6) |
ADGZ装甲車(アーデーゲーツェットそうこうしゃ、M35中型装甲車、M35 mittlerer Panzerwagen)は、第二次世界大戦前のオーストリア陸軍が開発した装輪装甲車である。
概要
[編集]1930年頃に警察や国境警備隊向けとして開発が始められ、1933年にオーストロ・ダイムラー・ブッフヴェルケ (Austro-Daimler) により最初の試作車が完成した。しかしこれは6輪トラックを改造した、後のADGZとは大きく異なるものであった。
翌1934年にM612水冷式ガソリンエンジンを搭載し、傾斜装甲で覆われた新しいデザインの試作車が完成、中央の4輪(ダブルタイヤ)が駆動し、前後の4輪は空転しステアリングを切るだけの8輪重装甲車となった。
1938年にオーストロ・ダイムラー・ブッフヴェルケにより27輌が生産され、オーストリア陸軍に引き渡された。これはその後、ダンツィヒの警察で使用された。
1941年に製造元のシュタイアー (Steyr Motors GmbH) 社はナチス親衛隊より25輌の発注を受け、1942年中に引渡した。これらは東部戦線の戦線後方での警備に使用された。
参考文献
[編集]- Peter Chamberlain, Hilary L.Doyle, Thomas L. Jentz, Encyclopedoa of German Tanks of World War Two, ISBN 4-499-20533-6
- Walter J. Spielberger: Kraftfahrzeuge und Panzer des österreichischen Heeres 1896 bis heute, Motorbuchverlag, ISBN 3-87943-455-7.