4TP
非武装状態の4TP、側面写真 | |
性能諸元 | |
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全長 | 3.84 m |
全幅 | 2.08 m |
全高 | 1.75 m |
重量 | 4.3 t |
速度 | 55 km/h |
行動距離 | 450 km |
主砲 | wz.38 20 mm機関砲×1 |
副武装 | wz.30 7.92 mm機関銃×1 |
エンジン |
PZInż.425 水冷V型8気筒4ストロークガソリン 95 hp/3600 rpm |
乗員 | 2 名 |
概要
[編集]4TP(ポーランド軍4トン戦車)はTK豆戦車シリーズの更新用に開発された軽戦車である。
1930年代初頭に開発されたTK豆戦車シリーズには、回転砲塔が無いという欠点があり、より強力な武装を搭載することも求められたことから、1932年9月に、ヴィッカース・カーデン・ロイド4t軽偵察戦車や水陸両用戦車や砲兵トラクターのデモンストレーションがポーランド国内で行われ、1933年5月に、5輌の4t軽偵察戦車と1輌の研究用の水陸両用戦車の購入が提案されたが、予算不足から進展せず、類似の車輌を国産開発することが決定された。TKに砲塔を搭載したTKWの試みが失敗したことから、1935年に、PZInż(国営技術工廠の略称)にて、部品を共用する、4t軽偵察戦車「PZInż 140」と水陸両用戦車「PZInż.130」を、新たに開発することになった。1936年12月16日に「PZInż 140」の設計は完了した。
特色として、車体左側に寄せて配置された軽量砲塔があげられ、他にトーションバーサスペンションを採用していた。動力は、砲塔の横、車体右側に配置された、このクラスの戦車の中では比較的高性能な、ポーランドで設計された、出力70Kw(95HPS)のPZInż.425 V型8気筒エンジン(古い出版物では直列6気筒と誤って記述されている)によってもたらされた[1]。
「PZInż 140」の製造は1936年に行われた[2]。また140輌が生産に取りかかった。しかしドイツによるポーランドへの急襲を前にして試作車輌だけが製造終了し、おそらく実戦は経験していない[3]。4TPの車体を基にして、水陸両用戦車「PZInż.130」が開発されたものの、1939年9月の段階でも開発中であった[1]。
両車の製造は、1930年代後期に計画された、ポーランドの野心的な戦車軍備拡張計画の一部であり、第二次世界大戦の勃発によって遮られることとなった。
登場作品
[編集]- 『World of Tanks』
- ポーランド軽戦車 4TP として登場。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ピーター・チェンバレン、クリス・エリス『世界の戦車 1915~1945』大日本絵画、1996年。ISBN 4-499-22616-3