1995年の文学
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1995年の文学(1995ねんのぶんがく)は、1995年(平成7年)の文学についてまとめた記事である。
できごと
[編集]- 1月12日 - 第112回芥川龍之介賞・直木三十五賞(1994年下半期)の選考委員会開催。両賞とも「受賞作なし」という結果に終わった。
- 9月27日 – 中国の武漢大学での「三島由紀夫国際シンポジウム」が、大学からの通告により突如、当日に中止となる。すでにドナルド・キーンら日本の研究者が到着していた[1]。
賞
[編集]芥川賞・直木賞
[編集]- 第112回(1994年下半期)
- 第113回(1995年上半期)
その他の賞
[編集]- 谷崎潤一郎賞(第31回) - 辻邦生『西行花伝』
- 泉鏡花文学賞(第23回) - 辻章『夢の方位』
- 群像新人文学賞(第38回) - 受賞作なし
- 野間文芸新人賞(第17回) - 佐藤洋二郎『夏至祭』、水村美苗『私小説 from left to right』
- 海燕新人文学賞(第14回) - 藤野千夜『午後の時間割』、高木芙羽『インスタント・カルマ』
1995年の本
[編集]小説
[編集]- 北村薫 『スキップ』(新潮社)
- 小池真理子 『恋』(早川書房)
- 笙野頼子 『増殖商店街』(講談社)
- 高畑京一郎 『タイム・リープ あしたはきのう』(電撃文庫)
- 服部真澄 『龍の契り』(祥伝社)
- 藤原伊織 『テロリストのパラソル』(講談社)
- 宮本輝 『私たちが好きだったこと』(新潮社)
- 村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編』(新潮社)
- 村上春樹、安西水丸 『夜のくもざる』(平凡社)
その他
[編集]- 清沢洌 『暗黒日記 1942年12月~1945年5月』(評論社)
- 澤地久枝 『わたしが生きた「昭和」』(岩波書店)
- 津田晃代 『最後のストライク―津田恒美と生きた2年3カ月』(勁文社)
- とり・みきと吹替愛好会 『吹替映画大事典』(三一書房)
- 中島梓 『夢見る頃を過ぎても』(ベネッセコーポレーション)
死去
[編集]- 2月4日 - パトリシア・ハイスミス、米国出身の小説家。1963年からはヨーロッパへ移り住んだ。74歳没。
- 2月21日 - ロバート・ボルト、イギリスの劇作家・脚本家。70歳没。
- 3月8日 - 五味川純平、日本の小説家。『人間の條件』を著した。78歳没。
- 4月9日 - 野澤節子、日本の俳人。75歳没。
- 5月12日 - 野崎孝、日本の翻訳家。『ライ麦畑でつかまえて』や『グレート・ギャツビー』などを翻訳した。77歳没。
- 5月31日 - 伊藤正孝、福岡県出身のジャーナリスト・編集者。58歳没。
- 6月14日 - ロジャー・ゼラズニイ、米国のSF作家・ファンタジー作家。58歳没。
- 7月16日 - スティーブン・スペンダー、イギリスの詩人・批評家。86歳没。
- 7月16日 - メイ・サートン、ベルギー出身の米国の小説家・詩人。83歳没。
- 8月28日 - ミヒャエル・エンデ、ドイツの児童文学作家。65歳没。
- 8月30日 - 山口瞳、日本の小説家。68歳没。
- 9月9日 - 高木彬光、青森県出身の推理作家。74歳没。
- 10月29日 - テリー・サザーン、米国の作家・脚本家。69歳没。
- 11月4日 - ジル・ドゥルーズ、フランスの哲学者。70歳没。
- 11月16日 - ジャック・フィニイ、米国のSF作家、推理作家。84歳没。
- 12月25日 - エマニュエル・レヴィナス、フランスの哲学者。89歳没。
脚注
[編集]- ^ 佐藤秀明・井上隆史編「年譜 平成7年9月27日」(42巻年譜・書誌 & 2005-08, p. 361)
参考文献
[編集]- 『決定版 三島由紀夫全集42巻 年譜・書誌』新潮社、2005年8月。ISBN 978-4106425820。