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1982 FIFAワールドカップ・アジア・オセアニア予選

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1982 FIFAワールドカップアジア・オセアニア予選は、アジア・オセアニア地区で行われた1982 FIFAワールドカップ・予選である。アジアサッカー連盟オセアニアサッカー連盟より21チームが参加して行われる予定だったが、サッカーイラン代表は抽選が行われる前に参加を辞退した[1]。アジア・オセアニア地区の本大会への出場枠は2。

予選は2つのラウンドに分かれている。

  • 1次予選: 参加20チームは4つのグループに分かれる。各グループのレギュレーションは以下のとおり。
    • グループ1 5チームが参加。ホームアンドアウェー形式で行われる。グループ1位が最終予選進出。
    • グループ2 5チームが参加。サウジアラビアにおいて1回戦総当り制で行われた。グループ1位が最終予選進出。
    • グループ3 4チームが参加。クウェートにおいて1回戦総当り制で行われた。グループ1位が最終予選進出。
    • グループ4 6チームが参加。香港において1回戦総当り制で行われた。グループ内の対戦方式は以下のとおり。
      • 予備予選: 参加6チームの組み分けのため、2チームずつ3組に分かれてそれぞれ1試合を行う。この試合結果に基づいてグループ分けが行われる。
      • グループステージ: 参加6チームは3チームずつ2グループに分かれラウンドロビン方式で対戦。各グループ上位2チームが準決勝進出。
      • 準決勝: グループAの勝者はグループBの2位と、グループBの勝者はグループAの2位と対戦。それぞれの試合の勝者が決勝に進出。
      • 決勝: 準決勝の勝者同士が1試合で勝敗を決定する。勝者が最終予選進出。
  • 最終予選: 1次予選各グループの勝者4チームがホームアンドアウェー方式で対戦。上位2チームが本大会出場権を獲得。

1次予選

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グループ1

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順位 チーム
1  ニュージーランド 14 8 6 2 0 31 3 +28
2  オーストラリア 10 8 4 2 2 22 9 +13
3  インドネシア 6 8 2 2 4 5 14 −9
4  チャイニーズタイペイ 5 8 1 3 4 5 8 −3
5  フィジー 5 8 1 3 4 6 35 −29








1981年5月31日 フィジー  0 – 0  インドネシア スバ  
主審: シンガポールの旗 Lee Kok Leong


1981年6月10日 オーストラリア  3 – 2  チャイニーズタイペイ アデレード  
Henderson 17分にゴール 17分
Kosmina 54分にゴール 54分
Byrne 68分にゴール 68分 (pen.)
Deng Chyan 82分にゴール 82分89分 主審: タイ王国の旗 Getkaew

1981年6月15日 インドネシア  1 – 0  チャイニーズタイペイ ジャカルタ  
Hadi Ismanto 75分にゴール 75分 主審: タイ王国の旗 Charupunt

1981年6月28日 チャイニーズタイペイ  2 – 0  インドネシア 台北  
Deng Chyan ゴール
Jyn Tson ゴール
主審: 日本の旗 Nishi


1981年8月4日 チャイニーズタイペイ  0 – 0  フィジー 台北  
主審: フィリピンの旗 Brillantes

1981年8月10日 インドネシア  3 – 3  フィジー ジャカルタ  
Budi Johannis ゴール
Upendran Choy ゴール
Risdianto ゴール
Jone Ratu ゴール
Meli Vuilabasa ゴール
John Morris Williams ゴール
主審: フィリピンの旗 Gurkan

1981年8月14日 オーストラリア  10 – 0  フィジー メルボルン  
デヴィッド・ミッチェル 29分にゴール 29分35分83分
ガリー・コール 42分にゴール 42分52分64分67分71分 (pen.)
主審: タイ王国の旗 Ausukont


1981年8月30日 インドネシア  1 – 0  オーストラリア ジャカルタ  
Risdianto 88分にゴール 88分 主審: フィリピンの旗 Reyes

ニュージーランドが最終予選進出。

グループ2

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順位 チーム
1  サウジアラビア 8 4 4 0 0 5 0 +5
2  イラク 6 4 3 0 1 5 2 +3
3  カタール 4 4 2 0 2 5 3 +2
4  バーレーン 2 4 1 0 3 1 6 −5
5  シリア 0 4 0 0 4 2 7 −5
1981年3月18日 イラク  1 – 0  カタール リヤド  
Hussein Said ゴール 主審: オーストラリアの旗 Boskovic

1981年3月19日 バーレーン  1 – 0  シリア リヤド  
Shagr ゴール 主審: 日本の旗 佐野敏一

1981年3月21日 サウジアラビア  1 – 0  イラク リヤド  
Amin Mohammad ゴール 主審: メキシコの旗 Rubio Vesquez

1981年3月22日 カタール  3 – 0  バーレーン リヤド  
Muftah ゴールゴール
Salman ゴール
主審: シンガポールの旗 Lee Kok Leong

1981年3月24日 サウジアラビア  2 – 0  シリア リヤド  
Saud Jassem ゴールゴール 主審: 日本の旗 Nishi

1981年3月25日 イラク  2 – 0  バーレーン リヤド  
Bashir ゴール
A. Derjal ゴール
主審: シンガポールの旗 Dhillon

1981年3月27日 カタール  2 – 1  シリア リヤド  
Khalfan ゴール
Muftah ゴール
Jehad ゴール 主審: オーストラリアの旗 Rampley

1981年3月28日 サウジアラビア  1 – 0  バーレーン リヤド  
Al-Dosari ゴール 主審: 日本の旗 佐野敏一

1981年3月30日 イラク  2 – 1  シリア リヤド  
Khedheyer ゴール
Nazar ゴール
Jehad ゴール 主審: オーストラリアの旗 Rampley

1981年3月31日 サウジアラビア  1 – 0  カタール リヤド  
Khamis ゴール 主審: オーストラリアの旗 Boskovic

サウジアラビアが最終予選に進出。

グループ3

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順位 チーム
1  クウェート 6 3 3 0 0 12 0 +12
2  韓国 4 3 2 0 1 7 4 +3
3  マレーシア 1 3 0 1 2 3 8 −5
4  タイ 1 3 0 1 2 3 13 −10
1981年4月21日 韓国  2 – 1  マレーシア クウェート市  
Hong Sung-Ho 30分にゴール 30分
Jung Hae-Wong 85分にゴール 85分
Wong Chye 6分にゴール 6分

1981年4月22日 クウェート  6 – 0  タイ クウェート市  
Al-Anbari ゴールゴール
Al-Dakheel ゴール
Kameel ゴール
Karam ゴール
I. Yacoub ゴール
主審: インドの旗 D'Souza

1981年4月24日 韓国  5 – 1  タイ クウェート市  
Choi Soon-Ho ゴールゴールゴール
Lee Tae-Ho ゴール
So Man-So ゴール
vaitalla ゴール 主審: インドネシアの旗 Hardjowasito

1981年4月25日 クウェート  4 – 0  マレーシア クウェート市  
J. Mubarak ゴールゴール
Al-Ghanem ゴール
I. Yacoub ゴール
主審: 香港の旗 Cheung Kwok Hui

1981年4月27日 マレーシア  2 – 2  タイ クウェート市  
Ibrahim Din ゴールゴール Ranchatat ゴール
Suvannaplich ゴール
主審: スコットランドの旗 Valentine

1981年4月29日 クウェート  2 – 0  韓国 クウェート市  
Al-Anbari ゴール
Al-Ghanen ゴール
主審: コロンビアの旗 Aristizabal Murcia

クウェートが最終予選に進出。

グループ4

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予備予選

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1980年12月21日 中華人民共和国  1 – 0  香港 香港  
陳金剛 ゴール 主審: サウジアラビアの旗 Al-Mauzan

1980年12月22日 日本  1 – 0  シンガポール 香港  
木村和司 20分にゴール 20分 レポート(JFA) 主審: タイ王国の旗 Ausukont

1980年12月22日 北朝鮮  3 – 0  マカオ 香港  
Kim Yong-Nam ゴール
Li Chang-Ha ゴール
Li Yong-Sob ゴール
主審: レバノンの旗 Demirdjian

結果に従い、中国、日本、マカオがグループAに、香港、北朝鮮、シンガポールがグループBに振り分けられた。

グループA

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順位 チーム
1  中華人民共和国 4 2 2 0 0 4 0 +4
2  日本 2 2 1 0 1 3 1 +2
3  マカオ 0 2 0 0 2 0 6 −6
1980年12月24日 中華人民共和国  3 – 0  マカオ 香港  
古広明 ゴール
Rong Zhihang ゴール
左樹声 ゴール
主審: タイ王国の旗 Getkaew

1980年12月26日 中華人民共和国  1 – 0  日本 香港  
Rong Zhihang 7分にゴール 7分 レポート(JFA) 主審: クウェートの旗 Ali Al-Bannai

1980年12月28日 日本  3 – 0  マカオ 香港  
木村和司 70分にゴール 70分
前田秀樹 80分にゴール 80分 (pen.)
長谷川治久 85分にゴール 85分
レポート(JFA) 主審: シリアの旗 Arafat

中国日本が準決勝に進出。

グループB

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順位 チーム
1  北朝鮮 3 2 1 1 0 3 2 +1
2  香港 2 2 0 2 0 3 3 0
3  シンガポール 1 2 0 1 1 1 2 −1
1980年12月24日 香港  1 – 1  シンガポール 香港  
Choi Jork Yee ゴール Pathmanathan ゴール 主審: シリアの旗 Arafat

1980年12月26日 北朝鮮  1 – 0  シンガポール 香港  
Li Jong-Sob ゴール 主審: バーレーンの旗 Al-Doy

1980年12月28日 香港  2 – 2  北朝鮮 香港  
Wong Chi-Keung ゴール
Wu Kwok-Huk ゴール
Li Yong-Man ゴール
Li Yong-Sob ゴール

北朝鮮香港が準決勝に進出。

準決勝

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1980年12月30日 北朝鮮  1 – 0
(延長)
 日本 香港  
Kim Yong-Nam 115分にゴール 115分 主審: クウェートの旗 Ali Al-Bannai

北朝鮮が決勝に進出。


1980年12月31日 香港  0 – 0
(延長)
(4 – 5 PK戦)
 中華人民共和国 香港  
主審: タイ王国の旗 Getkaew
    PK戦  
 

中国が決勝に進出。

決勝

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1981年1月4日 中華人民共和国  4 – 2
(延長)
 北朝鮮 香港  
黄向東 ゴールゴール
陳熙栄 ゴール
古広明 ゴール
Kim Young-Nam ゴール
Li Chang-Ha ゴール
主審: バーレーンの旗 Al-Deq

中国が最終予選に進出。

最終予選

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順位 チーム
1  クウェート 9 6 4 1 1 8 6 +2
2=  ニュージーランド 7 6 2 3 1 11 6 +5
2=  中華人民共和国 7 6 3 1 2 9 4 +5
4  サウジアラビア 1 6 0 1 5 4 16 −12


1981年10月10日 ニュージーランド  1 – 2  クウェート オークランド  
スティーヴ・ウッディン 23分にゴール 23分 Al-Dakheel 47分にゴール 47分 (pen.)
J. Yacoub 82分にゴール 82分
主審: インドネシアの旗 Hardjowasito

1981年10月18日 中華人民共和国  3 – 0  クウェート 北京  
Rong Zhihang 24分にゴール 24分
古広明 28分にゴール 28分
沈祥福 59分にゴール 59分
主審: オーストラリアの旗 Boskovic

1981年11月4日 サウジアラビア  0 – 1  クウェート リヤド  
Al-Anbari ゴール 主審: イングランドの旗 Grey

1981年11月12日 中華人民共和国  4 – 2  サウジアラビア クアラルンプール  
左樹声 62分にゴール 62分
陳金剛 63分にゴール 63分
古広明 76分にゴール 76分
黄向東 88分にゴール 88分
Al-Nefayyia 10分にゴール 10分
Majed Abdullah 11分にゴール 11分
主審: ベルギーの旗 Ponnet



1981年11月30日 クウェート  1 – 0  中華人民共和国 クウェート市  
Al-Anbari 7分にゴール 7分 主審: シンガポールの旗 Lee Kok Leong

1981年12月7日 クウェート  2 – 0  サウジアラビア クウェート市  
Al-Dakheel 36分にゴール 36分56分 主審: ドイツの旗 Redelfs


最終予選プレーオフ

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中国とニュージーランドは勝ち点、得失点差で並んだため、中立地でのプレーオフが開催された。

クウェートニュージーランドが本大会出場権を獲得した。

関連項目

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脚注

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  1. ^ World Cup 1982 qualifications - Asia RSSSF.com、2013年1月10日閲覧。

外部リンク

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