1968年全米オープン (テニス)
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1968年 全米オープン(1968ねんぜんべいオープン、US Open 1968)に関する記事。アメリカ・ニューヨーク市クイーンズ区フォレストヒルズにある「ウエストサイド・テニスクラブ」にて開催。
大会の流れ
[編集]- プロテニス選手の出場を解禁する「オープン化制度」のもとで開かれた最初のイベントとして、本年度からこの大会は「全米オープン」(US Open)の名称になった。それまでの「全米選手権」は、男子シングルス・女子シングルス・男子ダブルス・女子ダブルス・混合ダブルスの5部門が別々の会場で行われてきたが、1968年からすべての部門がフォレストヒルズで実施されるようになり、こうして全米オープンは現在のような方式になった。
- 公式大会の「全米オープン」(英語:Open Era Grand Slam)は、フォレストヒルズで1968年8月28日から9月9日にかけて開催された。こちらの優勝者が、大会公認の優勝者となる。
- 全米オープンの男子シングルスは「96名」の選手による7回戦制で行われた。シード選手は16名であったが、8名のシード選手と他の8名の選手に「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)があり、他の8名のシード選手は1回戦から出場した。2回戦から登場した選手が初戦敗退の場合は「2回戦=初戦」と表記する。女子シングルスは「64名」の選手による6回戦制で行われ、シード選手は8名であった。
- コートのサーフェス(表面)は、芝生コートで実施された。
- 1968年と1969年のみ、別途開催として「全米選手権大会」(英語:US National Champs)が行われた。こちらの優勝者は、大会の優勝記録に数えない。正式な「オープン化時代大会」との相違点は以下の通りである。
- 「オープン化時代大会」はプロ選手も出場できるが、「全米選手権大会」はアマチュア選手のみが出場した。
- 全米選手権大会の実施部門は男女シングルス・男女ダブルスで、混合ダブルスは実施されなかった。
全米オープン
[編集]シード選手
[編集]男子シングルス
[編集]- ロッド・レーバー (4回戦)
- トニー・ローチ (4回戦)
- ケン・ローズウォール (ベスト4)
- ジョン・ニューカム (ベスト8)
- アーサー・アッシュ (初優勝)
- デニス・ラルストン (ベスト8)
- クラーク・グレーブナー (ベスト4)
- トム・オッカー (準優勝)
- (大会開始前に棄権)
- アンドレス・ヒメノ (1回戦)
- フレッド・ストール (2回戦=初戦)
- チャーリー・パサレル (3回戦)
- パンチョ・ゴンザレス (ベスト8)
- ロイ・エマーソン (4回戦)
- マーティー・リーセン (2回戦)
- クリフ・ドリスデール (ベスト8)
女子シングルス
[編集]- ビリー・ジーン・キング (準優勝)
- アン・ヘイドン=ジョーンズ (ベスト4)
- ジュディ・テガート (ベスト8)
- マーガレット・スミス・コート (ベスト8)
- マリア・ブエノ (ベスト4)
- バージニア・ウェード (初優勝)
- メアリー・アン・アイゼル (1回戦)
- クリスティ・ピジョン (2回戦)
大会経過
[編集]男子シングルス
[編集]準々決勝
- アーサー・アッシュ vs. クリフ・ドリスデール 8-10, 6-3, 9-7, 6-4
- クラーク・グレーブナー vs. ジョン・ニューカム 5-7, 11-9, 6-1, 6-4
- ケン・ローズウォール vs. デニス・ラルストン 6-2, 6-2, 6-3
- トム・オッカー vs. パンチョ・ゴンザレス 14-16, 6-3, 10-8, 6-3
準決勝
- アーサー・アッシュ vs. クラーク・グレーブナー 4-6, 8-6, 7-5, 6-2
- トム・オッカー vs. ケン・ローズウォール 8-6, 6-4, 6-8, 6-1
女子シングルス
[編集]準々決勝
- ビリー・ジーン・キング vs. マリーナ・ゴッドウィン 6-3, 3-6, 6-3
- マリア・ブエノ vs. マーガレット・スミス・コート 7-5, 2-6, 6-3
- バージニア・ウェード vs. ジュディ・テガート 6-3, 6-2
- アン・ヘイドン=ジョーンズ vs. ピーチズ・バルトコビッツ 10-8, 6-3
準決勝
- ビリー・ジーン・キング vs. マリア・ブエノ 3-6, 6-4, 6-2
- バージニア・ウェード vs. アン・ヘイドン=ジョーンズ 7-5, 6-1
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス: アーサー・アッシュ vs. トム・オッカー 14-12, 5-7, 6-3, 3-6, 6-3
- 女子シングルス: バージニア・ウェード vs. ビリー・ジーン・キング 6-4, 6-2
- 男子ダブルス: スタン・スミス& ボブ・ルッツ vs. アーサー・アッシュ& アンドレス・ヒメノ 11-9, 6-1, 7-5
- 女子ダブルス: マーガレット・スミス・コート& マリア・ブエノ vs. ビリー・ジーン・キング& ロージー・カザルス 4-6, 9-7, 8-6
- 混合ダブルス: ピーター・カーティス& メアリー・アン・アイゼル vs. ロバート・ペリー& トーリー・アン・フレッツ 6-4, 7-5
全米選手権
[編集]決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス: アーサー・アッシュ vs. ボブ・ルッツ 4-6, 6-3, 8-10, 6-0, 6-4
- 女子シングルス: マーガレット・スミス・コート vs. マリア・ブエノ 6-2, 6-2
- 男子ダブルス: スタン・スミス& ボブ・ルッツ vs. ボブ・ヒューイット& レイモンド・ムーア 6-4, 6-4, 9-7
- 女子ダブルス: マーガレット・スミス・コート& マリア・ブエノ vs. バージニア・ウェード& ジョイス・ウィリアムズ 6-3, 7-5
みどころ
[編集]外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
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