1913年全米選手権 (テニス)
表示
(1913年全米テニス選手権から転送)
1913年 全米選手権(1913ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
大会の流れ
[編集]- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場、1914年まで)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場に戻る。1894年-1914年まで)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルベニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
- 優勝決定方式としての「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)が、男子シングルスでは1912年に廃止され、全選手が1回戦から戦う競技方式に改められた。女子シングルスでは旧方式が1918年まで実施された。(ウィキペディア日本語版の年度別記事でも「大会前年度優勝者」欄を取りやめる。)
- 大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
男子シングルス
[編集]準々決勝
- ナサニエル・ナイルズ vs. レナード・ビークマン 6-0, 9-7, 6-2
- リチャード・ウィリアムズ vs. ワトソン・ウォッシュバーン 6-1, 7-5, 6-3
- ウォレス・ジョンソン vs. ジョン・ストラッチャン 2-6, 6-2, 6-2, 6-4
- モーリス・マクローリン vs. ウィリアム・クローシャー 6-3, 7-5, 6-4
準決勝
- リチャード・ウィリアムズ vs. ナサニエル・ナイルズ 6-4, 7-5, 3-6, 6-1
- モーリス・マクローリン vs. ウォレス・ジョンソン 6-0, 7-5, 6-1
決勝
- モーリス・マクローリン vs. リチャード・ウィリアムズ 6-4, 5-7, 6-3, 6-1
女子シングルス
[編集]大会前年度優勝者
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- エドナ・ワイルディー vs. マリオン・クレスウェル 6-0, 6-2
- ドレクセル・ポール夫人 vs. フローラ・ブラウン・ハーベイ 2-6, 6-3, 7-5
- ドロシー・グリーン vs. ロバート・ハロルド夫人 6-4, 6-2
- ルイーズ・ウィリアムズ vs. ヘレン・アレクサンダー 6-0, 4-6, 6-2
準決勝
- エドナ・ワイルディー vs. ドレクセル・ポール夫人 6-1, 6-2
- ドロシー・グリーン vs. ルイーズ・ウィリアムズ 7-5, 6-3
決勝
- ドロシー・グリーン vs. エドナ・ワイルディー 6-3, 6-4
オールカマーズ決勝
[編集]- メアリー・ブラウン vs. ドロシー・グリーン 6-2, 7-5 (ブラウンが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス:モーリス・マクローリン vs. リチャード・ウィリアムズ 6-4, 5-7, 6-3, 6-1
- 女子シングルス:メアリー・ブラウン vs. ドロシー・グリーン 6-2, 7-5 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス:モーリス・マクローリン&トーマス・バンディ vs. クラレンス・グリフィン&ジョン・ストラッチャン 6-4, 7-5, 6-1
- 女子ダブルス:メアリー・ブラウン&ルイーズ・ウィリアムズ vs. ドロシー・グリーン&エドナ・ワイルディー 12-10, 2-6, 6-3
- 混合ダブルス:ビル・チルデン&メアリー・ブラウン vs. C・S・ロジャース&ドロシー・グリーン 7-5, 7-5
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
先代 1912年全米選手権 (テニス) |
全米オープン 1913年 |
次代 1914年全米選手権 (テニス) |