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05式155mm自走榴弾砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
05式155 mm自走榴弾砲
2007年、中国人民革命軍事博物館の展示会で初めて展示されたPLZ-05
種類 自走砲
原開発国 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
開発史
開発者 中国兵器工業集団
開発期間 1990年代
製造業者 中国兵器工業集団
製造期間 2005-現在
諸元
重量 35 トン [1]
全長 11.60 m
全幅 3.38 m
全高 3.55 m
要員数 4

口径 155 mm
旋回角 360°
発射速度 10 発/分 (PLZ-05) [2]
8 発/分 (PLZ-52)
15秒で3発-バースト射撃速度 (PLZ-52)
最大射程 弾薬によって異なる
20 km (レーザー誘導)
39 km (ERFB-BB) [2]
50 km (ERFB-BB-RA)[3][4]
100 km (WS-35) [5]

主兵装 155 mm 榴弾砲
副兵装 12.7 mm 対空機銃 / 4連装グレネードランチャー×2セット
エンジン 8V150-ターボディーゼルエンジン
懸架・駆動 トーションバー
行動距離 550 km (PLZ-05)
450 km (PLZ-52)
速度 56 km/h (PLZ-05)
65 km/h (PLZ-52)
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05式155 mm自走榴弾砲PLZ-05)は、中国人民解放軍が開発した155 mm口径の自走榴弾砲で、59-I式130 mm自走加農砲の後継機として開発された。2007年7月の中国人民革命軍創立80周年を記念して、中国人民革命軍事博物館で正式に発表され、2008年に初めて中国人民解放軍に就役した。

派生型

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PLZ-05/05式
52口径の砲身[7]、800馬力のディーゼルエンジン、総重量35トンの自走榴弾砲で、中国人民解放軍にのみ配備されている[1]
PLZ-05は、40ポンド(18 kg)の誘導弾WS-35を40 m(130フィート)の精度で発射でき、最大射程は100 km(62マイル)と報告されている。
誘導には中国版GPS北斗衛星導航系統慣性誘導を使用している[8]
PLZ-52
PLZ-52は155 mm / 52口径の自走榴弾砲で、外観は88式155 mm自走榴弾砲英語版と似ているが、車体が若干異なる。
車両総重量43トンのPLZ-52は、2,300 rpmで1,000馬力のディーゼルエンジンとフルオートマチックトランスミッションを組み合わせた新しいパワーパックを採用している。これにより、最高時速は65 km/h、航続距離は450 kmに達する[9]
PLZ-52榴弾砲の最大射程は50 km(ERFB-BB-RA弾使用時)、最大発射速度は毎分8発、バースト発射速度は15秒に3発、多弾同時着弾能力は4発である[3][4]
伝達機構とパワーパックは車体の前部にあり、後部に完全密閉の砲塔を備えている。トーションバー式サスペンションにはゴムタイヤのロードホイールが6本、前部には駆動スプロケット、後部には遊動輪、トラックリターンローラーが装備されている。PLZ-52は輸出用である[9]
PLZ-04
54口径砲身を備えた自走榴弾砲で、輸出用に提供の模様[1]

運用

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05式155 mm自走榴弾砲
中華人民共和国の旗 中華人民共和国

比較

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装軌型自走榴弾砲の比較
アメリカ合衆国の旗M109A6 イギリスの旗AS-90 ドイツの旗PzH.2000 日本の旗99式 大韓民国の旗K9A1 中華人民共和国の旗05式 ロシアの旗2S35
画像
全長 9.1 m 9.07 m 11.67 m 11.3 m 12 m 11.6 m 11.9 m
全幅 3.1 m 3.5 m 3.58 m 3.2 m 3.4 m 3.38 m 3.58 m
全高 3.2 m 2.49 m 3.46 m 3.1 m 3.5 m 3.55 m 2.98 m
重量 29 t 45 t 55.3 t 40 t 47 t 35 t 48 - 55 t
主砲 39口径155mm砲 39口径155mm砲
※改修型は52口径[11]
52口径155mm砲 52口径155mm砲
※輸出仕様は54口径
152mm砲
副武装 12.7mm重機関銃×1 7.62mm機関銃×1 7.62mm機関銃×1 12.7mm重機関銃×1 12.7mm重機関銃×1 12.7mm重機関銃RWS×1
最大射程 24 km(M107弾
30 km(RAP弾)
40 km(M982誘導弾
初期型
24.7 km(M107弾)[11]
30 km(RAP弾)[11]
改修型
30 km(M107弾)[11]
40 km以上(RAP弾)[11]
36 km (DM121弾)
47 km (M1711弾)
67 km (M2005 V-LAP弾)
30 km(M107弾)
40 km(BB弾)
18 km(M107弾)
30 km(RAP弾)
36 km(K310弾)
40 km(K307弾)
53 km(XM1113)
54 km(K315弾)
60 km(K315 ERM)
20 km (レーザー誘導)
39 km (ERFB-BB)
50 km (ERFB-BB-RA)
100 km (WS-35)
不明
射撃速度 4発/分 6発/分 8発/分 6発/分以上 6 - 8発/分 10発/分 (PLZ-05)
8発/分 (PLZ-52)
不明
最大出力 405 hp 660 hp 1,000 hp 600 hp 1,000 hp 800 - 1,000 hp 1,000 hp
最高速度 64 km/h 53 km/h 60 km/h 49.6 km/h 67 km/h 56 km/h(PLZ-05)
65 km/h(PLZ-52)
67 km/h
乗員数 4名 5名 4名 5名 4名 3名

参照

[編集]
  1. ^ a b c China Upgrades Self-Propelled Artillery”. strategypage.com (25 July 2010). 17 May 2013閲覧。
  2. ^ a b PLZ05 155mm Self-Propelled Howitzer”. SinoDefence.com (2009年2月20日). 28 March 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月21日閲覧。
  3. ^ a b Ben Lowsen (9 March 2016). “Overview: China’s People’s Liberation Army Equipment at a Glance”. The Diplomat. 13 October 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。13 October 2022閲覧。
  4. ^ a b PLZ05”. Weaponsystems.net. 13 October 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。13 October 2022閲覧。
  5. ^ China's new 155mm artillery round hits 100km targets: Kanwa”. WantChinaTimes.com (1 July 2013). 9 November 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。18 August 2013閲覧。
  6. ^ PLA in volume equipment PLZ-05 self-propelled howitzer”. comhaha.com (22 December 2011). 17 May 2013閲覧。
  7. ^ “美新一代火炮还不如我军装备多年的PLZ05 问题出在哪 [新世代のアメリカの大砲は、我々の軍隊が長年装備してきたPLZ05ほど良くはありませんが、問題はどこにありますか?]” (中国語). 新浪軍事. 新浪新聞. (2020年8月23日). https://mil.news.sina.com.cn/china/2020-08-23/doc-iivhvpwy2546269.shtml 
  8. ^ Artillery: The Chinese Magical Mystery Shell - Strategypage.com, 28 November 2013
  9. ^ a b F Foss, Christopher (18 October 2012). “China details latest PLZ52 155 mm self-propelled artillery system”. Jane's International Defence Review. http://www.janes.com/article/13109/china-details-latest-plz52-155-mm-self-propelled-artillery-system 2 September 2013閲覧。. 
  10. ^ Appraisal of PLA Artillery Modernisation”. Centre for Land Warfare Study. Centre for Land Warfare Studies. 2020年9月5日閲覧。
  11. ^ a b c d e AS90 Braveheart 155mm Self-Propelled Howitzer” (英語). 2019年10月18日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

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