05式155mm自走榴弾砲
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05式155 mm自走榴弾砲 | |
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2007年、中国人民革命軍事博物館の展示会で初めて展示されたPLZ-05 | |
種類 | 自走砲 |
原開発国 | 中華人民共和国 |
開発史 | |
開発者 | 中国兵器工業集団 |
開発期間 | 1990年代 |
製造業者 | 中国兵器工業集団 |
製造期間 | 2005-現在 |
諸元 | |
重量 | 35 トン [1] |
全長 | 11.60 m |
全幅 | 3.38 m |
全高 | 3.55 m |
要員数 | 4 |
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口径 | 155 mm |
旋回角 | 360° |
発射速度 |
10 発/分 (PLZ-05) [2] 8 発/分 (PLZ-52) 15秒で3発-バースト射撃速度 (PLZ-52) |
最大射程 |
弾薬によって異なる 20 km (レーザー誘導) 39 km (ERFB-BB) [2] 50 km (ERFB-BB-RA)[3][4] 100 km (WS-35) [5] |
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主兵装 | 155 mm 榴弾砲 |
副兵装 | 12.7 mm 対空機銃 / 4連装グレネードランチャー×2セット |
エンジン | 8V150-ターボディーゼルエンジン |
懸架・駆動 | トーションバー |
行動距離 |
550 km (PLZ-05) 450 km (PLZ-52) |
速度 |
56 km/h (PLZ-05) 65 km/h (PLZ-52) |
05式155 mm自走榴弾砲(PLZ-05)は、中国人民解放軍が開発した155 mm口径の自走榴弾砲で、59-I式130 mm自走加農砲の後継機として開発された。2007年7月の中国人民革命軍創立80周年を記念して、中国人民革命軍事博物館で正式に発表され、2008年に初めて中国人民解放軍に就役した。
派生型
[編集]- PLZ-05/05式
- 52口径の砲身[7]、800馬力のディーゼルエンジン、総重量35トンの自走榴弾砲で、中国人民解放軍にのみ配備されている[1]。
- PLZ-05は、40ポンド(18 kg)の誘導弾WS-35を40 m(130フィート)の精度で発射でき、最大射程は100 km(62マイル)と報告されている。
- 誘導には中国版GPSの北斗衛星導航系統と慣性誘導を使用している[8]。
- PLZ-52
- PLZ-52は155 mm / 52口径の自走榴弾砲で、外観は88式155 mm自走榴弾砲と似ているが、車体が若干異なる。
- 車両総重量43トンのPLZ-52は、2,300 rpmで1,000馬力のディーゼルエンジンとフルオートマチックトランスミッションを組み合わせた新しいパワーパックを採用している。これにより、最高時速は65 km/h、航続距離は450 kmに達する[9]。
- PLZ-52榴弾砲の最大射程は50 km(ERFB-BB-RA弾使用時)、最大発射速度は毎分8発、バースト発射速度は15秒に3発、多弾同時着弾能力は4発である[3][4]。
- 伝達機構とパワーパックは車体の前部にあり、後部に完全密閉の砲塔を備えている。トーションバー式サスペンションにはゴムタイヤのロードホイールが6本、前部には駆動スプロケット、後部には遊動輪、トラックリターンローラーが装備されている。PLZ-52は輸出用である[9]。
運用
[編集]比較
[編集]M109A6 | AS-90 | PzH.2000 | 99式 | K9A1 | 05式 | 2S35 | |
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画像 | |||||||
全長 | 9.1 m | 9.07 m | 11.67 m | 11.3 m | 12 m | 11.6 m | 11.9 m |
全幅 | 3.1 m | 3.5 m | 3.58 m | 3.2 m | 3.4 m | 3.38 m | 3.58 m |
全高 | 3.2 m | 2.49 m | 3.46 m | 3.1 m | 3.5 m | 3.55 m | 2.98 m |
重量 | 29 t | 45 t | 55.3 t | 40 t | 47 t | 35 t | 48 - 55 t |
主砲 | 39口径155mm砲 | 39口径155mm砲 ※改修型は52口径[11] |
52口径155mm砲 | 52口径155mm砲 ※輸出仕様は54口径 |
152mm砲 | ||
副武装 | 12.7mm重機関銃×1 | 7.62mm機関銃×1 | 7.62mm機関銃×1 | 12.7mm重機関銃×1 | 12.7mm重機関銃×1 | 12.7mm重機関銃RWS×1 | |
最大射程 | 24 km(M107弾) 30 km(RAP弾) 40 km(M982誘導弾) |
初期型 24.7 km(M107弾)[11] 30 km(RAP弾)[11] 改修型 30 km(M107弾)[11] 40 km以上(RAP弾)[11] |
36 km (DM121弾) 47 km (M1711弾) 67 km (M2005 V-LAP弾) |
30 km(M107弾) 40 km(BB弾) |
18 km(M107弾) 30 km(RAP弾) 36 km(K310弾) 40 km(K307弾) 53 km(XM1113) 54 km(K315弾) 60 km(K315 ERM) |
20 km (レーザー誘導) 39 km (ERFB-BB) 50 km (ERFB-BB-RA) 100 km (WS-35) |
不明 |
射撃速度 | 4発/分 | 6発/分 | 8発/分 | 6発/分以上 | 6 - 8発/分 | 10発/分 (PLZ-05) 8発/分 (PLZ-52) |
不明 |
最大出力 | 405 hp | 660 hp | 1,000 hp | 600 hp | 1,000 hp | 800 - 1,000 hp | 1,000 hp |
最高速度 | 64 km/h | 53 km/h | 60 km/h | 49.6 km/h | 67 km/h | 56 km/h(PLZ-05) 65 km/h(PLZ-52) |
67 km/h |
乗員数 | 4名 | 5名 | 4名 | 5名 | 4名 | 3名 |
参照
[編集]- ^ a b c “China Upgrades Self-Propelled Artillery”. strategypage.com (25 July 2010). 17 May 2013閲覧。
- ^ a b “PLZ05 155mm Self-Propelled Howitzer”. SinoDefence.com (2009年2月20日). 28 March 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月21日閲覧。
- ^ a b Ben Lowsen (9 March 2016). “Overview: China’s People’s Liberation Army Equipment at a Glance”. The Diplomat. 13 October 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。13 October 2022閲覧。
- ^ a b “PLZ05”. Weaponsystems.net. 13 October 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。13 October 2022閲覧。
- ^ “China's new 155mm artillery round hits 100km targets: Kanwa”. WantChinaTimes.com (1 July 2013). 9 November 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。18 August 2013閲覧。
- ^ “PLA in volume equipment PLZ-05 self-propelled howitzer”. comhaha.com (22 December 2011). 17 May 2013閲覧。
- ^ “美新一代火炮还不如我军装备多年的PLZ05 问题出在哪 [新世代のアメリカの大砲は、我々の軍隊が長年装備してきたPLZ05ほど良くはありませんが、問題はどこにありますか?]” (中国語). 新浪軍事. 新浪新聞. (2020年8月23日)
- ^ Artillery: The Chinese Magical Mystery Shell - Strategypage.com, 28 November 2013
- ^ a b F Foss, Christopher (18 October 2012). “China details latest PLZ52 155 mm self-propelled artillery system”. Jane's International Defence Review 2 September 2013閲覧。.
- ^ “Appraisal of PLA Artillery Modernisation”. Centre for Land Warfare Study. Centre for Land Warfare Studies. 2020年9月5日閲覧。
- ^ a b c d e “AS90 Braveheart 155mm Self-Propelled Howitzer” (英語). 2019年10月18日閲覧。