コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

上総鶴舞駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鶴舞町駅から転送)
上総鶴舞駅
駅舎(2008年5月)
かずさつるまい
KAZUSA TSURUMAI
上総川間 (1.5 km)
(2.0 km) 上総久保
地図
所在地 千葉県市原市池和田898-2
北緯35度22分52.9秒 東経140度9分54.5秒 / 北緯35.381361度 東経140.165139度 / 35.381361; 140.165139座標: 北緯35度22分52.9秒 東経140度9分54.5秒 / 北緯35.381361度 東経140.165139度 / 35.381361; 140.165139
所属事業者 小湊鉄道
所属路線 小湊鉄道線
キロ程 20.0 km(五井起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
[* 1]8人/日(降車客含まず)
-2020年-
開業年月日 1925年大正14年)3月7日
備考 無人駅
テンプレートを表示

上総鶴舞駅(かずさつるまいえき)は、千葉県市原市池和田にある、小湊鉄道線である。関東の駅百選に選定されており、駅本屋は国の登録有形文化財に登録されている[1]

歴史

[編集]

1925年(大正14年)、小湊鉄道線五井駅 - 里見駅間で開業した際に鶴舞町駅として開業。当時の駅所在地の住所は、市原郡鶴舞町池和田であった(旧鶴舞町の中心地区である鶴舞地区とは若干離れている[注釈 1])。昭和初期に茂原駅から庁南町(現在の長南町)を経由する鉄道敷設を企図した南総鉄道は、この鶴舞町駅を終点として計画していた[2][注釈 2]。1954年(昭和29年)、鶴舞町は昭和の大合併により南総町となって消滅。1958年(昭和33年)、鶴舞町駅は上総鶴舞駅に改称した。

年表

[編集]

駅構造

[編集]

古くからの木造駅舎とそれに接する単式ホーム1面1線を有する地上駅である。木造駅舎を有する。公衆トイレ公衆電話、飲料の自動販売機が設置されている[広報 1]。現在は無人駅になっているが、有人駅時代に使用していた出札口などが残っている。

線路を挟んだ反対側には、現在は使用されていない島式ホーム1面2線が残っており、構内には側線も敷かれている。当駅裏手には鶴舞発電所[注釈 3]の建物が残っており[広報 1]、構内はずれにはそれを記念する碑もある。

利用状況

[編集]

2020年度の1日平均乗車人員は8人[* 1]である。

近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。

乗車人員推移
年度 一日平均
乗車人員
備考
1986年(昭和61年) 111 [* 2]
2007年(平成19年) 16 [* 3]
2008年(平成20年) 15 [* 4]
2009年(平成21年) 14 [* 5]
2010年(平成22年) 15 [* 6]
2011年(平成23年) 13 [* 7]
2012年(平成24年) 14 [* 8]
2013年(平成25年) 15 [* 9]
2014年(平成26年) 20 [* 10]
2015年(平成27年) 20 [* 11]
2016年(平成28年) 18 [* 12]
2017年(平成29年) 15 [* 13]
2018年(平成30年) 14 [* 14]
2019年(令和元年) 11 [* 15]
2020年(令和02年) 8 [* 1]

駅周辺

[編集]
千葉県循環器病センター

バス路線

[編集]

最寄停留所は鶴舞駅となり、小湊鉄道が運行する以下の路線が乗り入れている[10][11]

のりば 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
鶴舞駅 茂30 循環器病センター・鶴舞局前・長南営業所 茂原駅南口 小湊鉄道

その他

[編集]

1998年10月14日、関東の駅百選の第2回選定駅になっている[広報 1]。選定理由は「大正時代の開設当初の瓦葺屋根の駅舎で田園地帯にマッチした桜の名所にもなっている駅」。

撮影利用作品

[編集]

風情のある木造駅舎が残り、また東京から1時間程度と近いことから、映画やテレビドラマなどのロケ地として多数利用されている[広報 1]。ロケーション撮影での使用例については小湊鉄道ウェブサイト内「小湊鉄道がテレビ(CM・ドラマ)撮影された主な内容」も参照のこと。

隣の駅

[編集]
小湊鉄道
小湊鉄道線
上総川間駅 - 上総鶴舞駅 - 上総久保駅

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 駅から鶴舞公民館まで直線距離で約1.7km(2021年現在)。
  2. ^ 茂原駅から奥野駅(現在の市原市奥野)まで到達したものの延伸は経営難により挫折し、南総鉄道自体もわずか8年で廃止されている[3]
  3. ^ 小湊鉄道#電気事業(廃止)を参照
  4. ^ 赤谷駅赤谷線(新潟県、1984年廃止)に実在していた

出典

[編集]
  1. ^ 国登録有形文化財 小湊鉄道駅舎群等 市原市”. www.city.ichihara.chiba.jp. 2019年12月6日閲覧。
  2. ^ 「東郷村鶴舞町間鉄道敷設免許ノ件」 『第十門・地方鉄道及軌道・二、地方鉄道・南総鉄道・大正十四年~昭和二年』5頁(国立公文書館デジタルアーカイブ)
  3. ^ 白土貞夫 『ちばの鉄道一世紀』 崙書房、1996年、275-276頁
  4. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年3月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 遠山あき『小湊鉄道の今昔』崙書房出版、2004年、108頁
  6. ^ “関東の駅百選認定 小湊鉄道上総鶴舞駅に記念碑 市原”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 13. (1999年7月4日) 
  7. ^ “「上総鶴舞駅」などに栄誉 市原市都市景観賞 今年度 5件を表彰”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 13. (2003年12月1日) 
  8. ^ 有形文化財(建造物)の登録の答申について”. 千葉県教育委員会. 2016年11月27日閲覧。
  9. ^ 小湊鐵道の22施設が国の登録有形文化財に登録されました”. 小湊鐵道. 2019年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月19日閲覧。
  10. ^ 鶴舞駅(1番のりば)”. 小湊鉄道株式会社. 2022年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月30日閲覧。
  11. ^ 牛久・長南・大多喜エリア路線図” (pdf). 小湊鉄道株式会社. 2021年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月30日閲覧。

広報資料・プレスリリースなど一次資料

[編集]
  1. ^ a b c d e f 上総鶴舞駅”. 小湊鉄道株式会社公式ウェブサイト. 2020年11月16日閲覧。
  2. ^ 堀北真希、あさひの新CMに出演…「自転車の風、気持ちいい」”. エンタメRBB. 株式会社イード (2014年7月3日). 2023年2月19日閲覧。 “(※インタビュー記事で代用)”

統計資料

[編集]
千葉県統計年鑑

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]