コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

魔法 (花譜のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
魔法βから転送)
『魔法α/魔法β』
花譜スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル KAMITSUBAKI RECORD
プロデュース PIEDPIPER (Executive Producer)[4]
チャート最高順位
花譜 アルバム 年表
I SCREAM LIVE
(2020年)
魔法α/魔法β
(2020年)
魔法γ[注釈 2]
(2021年)
『魔法α/魔法β』収録のシングル
  1. 戸惑いテレパシー
    リリース: 2020年6月10日[7]
規格品番
KTR-019 (魔法α)[4]
KTR-020 (魔法β)
テンプレートを表示

魔法』(まほう)は、2020年11月25日にリリースされた花譜の 2nd アルバムである[8]。『魔法α (Ein Lied, um die Welt zu verändern.)』および『魔法β (Wer schön sein will, muss leiden.)』の2形態としてリリースされた[8]。2020年12月16日にはデジタルアルバム『魔法』としても配信されている[5][8]

また、本アルバムのRemix Albumである『魔法γ』についても本項で述べる。

概要

[編集]

2020年10月10日、花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」にてリリースが発表された[8]。リリース当初はBOOTH経由での販売で[8]、現在ではFINDME STOREを通じてD2Cで販売されている[9][10]

ジャケットイラストはαとβで異なり、『魔法α』はイラストレーターのPALOW.、『魔法β』は漫画家の宇佐崎しろが書き下ろした[3]

CDアルバム以外にも、写真集「透明2」、ポエトリーCDの音声劇「御伽噺」、アクリルキーホルダー、ステッカー、トレーディングカードセット、ラバーバンドに加え、花譜、カンザキイオリPIEDPIPERからの寄稿文が同梱されている[3]。このうち音声劇、アクリルキーホルダー、ステッカー、トレーディングカードセット、ラバーバンドはαとβで異なる[3][8]

本作品に収録されている楽曲「まほう」には「音楽は魔法」という歌詞があり、花譜はこれをとてもいい言葉だと感じつつ、聴き手にとってもこのアルバムが魔法のような存在になってくれたら良いと語っている[11]。また、「音楽は魔法」という言葉について、音楽の中の言葉は自分に都合のいい解釈ができ、現実逃避にもなる点で音楽は「魔法」であるが、逆にそれが故に、独り善がりでわざとらしいと感じ、我に返り虚しくなる瞬間もあるため、願望や意思とは無関係に容易く解けてしまうところも「魔法」らしいと解釈している[12]

収録曲

[編集]

全15曲[3]。作詞・作曲・編曲は全てカンザキイオリが手掛けている[3][4][注釈 3]。なお、4曲目「私論理」は安宅秀紀、14曲目の「まほう feat.理芽」は及川創介が編曲を手掛けている[4]レコーディングおよびミックスエンジニアとしてbirdie houseの齊藤裕也が、4曲目「私論理」のミックスエンジニアとして安宅秀紀、マスタリング・エンジニアとして Sterling Sound の Randy Merrill が携わっている[4]

  1. 魔法の無い世界(Instrumental) [3:24]
  2. 危ノーマル [3:20]
    エナジードリンク『ZONe』IMMERSIVE SONG PROJECTコラボ曲[3][13]
  3. アンサー [3:50]
    TVアニメ『ブラッククローバー』のエンディングテーマ[3][14]
  4. 私論理 [4:04]
    歌唱:花譜、作詞・作曲:カンザキイオリ、編曲:安宅秀紀[4][15]
  5. 戸惑いテレパシー [3:47]
    「HAYABUSA EXPERIENCE by 3.5D × docomo」のテーマソングとして制作された[7]
  6. 彷徨い [4:22]
  7. 畢生よ [3:59]
    山田悠介の小説『俺の残機を投下します』のテーマソングとなり、PVが制作された[16]
  8. 花女 [5:02]
  9. メルの黄昏 [3:55]
    『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」』にて発表された楽曲[11]
  10. 痛みを [4:26]
  11. モンタージュ [3:54]
  12. 景色 [4:48]
    Netflixオリジナルアニメ『日本沈没2020』グランドエンディングテーマ[3]
  13. 帰り路 [4:05]
    『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」』にて発表された楽曲[11]。カンザキイオリが花譜へのインタビューをもとに作ったもの[11]
  14. まほう feat.理芽 [3:14]
    歌唱:花譜・理芽、作詞・作曲:カンザキイオリ、編曲:及川創介[4][17]。『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」』にて発表された楽曲[11]
  15. 世界線は分岐する(Instrumental) [3:17]

魔法γ

[編集]
『魔法γ』
花譜リミックス・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル KAMITSUBAKI RECORD
プロデュース PIEDPIPER
花譜 アルバム 年表
魔法α/魔法β[注釈 2]
(2020年)
魔法γ
(2021年)
狂想α/狂想β
(2023年)
規格品番
KTR-0039[19]
テンプレートを表示

魔法γ (Je stärker wir sind, desto unwahrscheinlicher ist der Krieg.)』(まほう ガンマ)は2021年12月22日に発売された花譜のリミックス・アルバムである[18]。上記『魔法』の15曲のうちインストゥルメンタルを除く13曲を、13名のアーティストがそれぞれリミックスしたものである[18]。リミックスアルバムとしては『観測γ』に続く第二弾である[18]

活動3周年を記念した10大プロジェクトのうち、第2弾としてリリースが発表された[19]。CDのほかに、パスケース、アクリルキーホルダー、ポストカード、缶バッジ、そしてリミックス参加アーティストからのアルバム「魔法γ」への寄稿文が同梱されている[19]

収録曲

[編集]
  1. 危ノーマル(廉 Remix) [3:08]
  2. アンサー(楽園市街 Remix) [3:24]
  3. 私論理(いよわ Remix) [4:07]
  4. 戸惑いテレパシー(あめのむらくもP Remix) [3:47]
  5. 彷徨い(吐息 Remix) [4:15]
  6. 畢生よ(柊マグネタイト Remix) [3:52]
  7. 花女(wotaku Remix) [5:11]
  8. メルの黄昏(雄之助 Remix) [3:26]
  9. 痛みを(Peg Remix) [3:01]
  10. モンタージュ(鬱P Remix) [3:40]
  11. 景色(香椎モイミ Remix) [3:50]
  12. 帰り路(100回嘔吐 Remix) [4:08]
  13. まほう feat.理芽MIMI Remix) [3:19]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ デジタルアルバムとして
  2. ^ a b なお、2021年10月上旬には完全受注生産で『Live Album「不可解弐Q1:RE-形を失った世界で僕らは-」』、『Live Album「不可解弐Q2:RE-世界線は分岐する-」』、『Live Album「不可解弐Q3-魔法の無い世界-」』の3作が発売された[6]
  3. ^ 下記の楽曲で特に注記がない部分は歌唱:花譜、作詞・作曲・編曲:カンザキイオリ。

出典

[編集]
  1. ^ 『VTuberスタイル 9月号』 2022, p. 6.
  2. ^ 『クイック・ジャパン Vol. 162』 2022, p. 80.
  3. ^ a b c d e f g h i 魔法α”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 魔法α (Ein Lied, um die Welt zu verändern.) (CDブックレット), KAMITSUBAKI RECORD, (2020-11-25) 
  5. ^ a b デジタルアルバム売上TOP3作品”. Oricon News. オリコン. 2023年3月15日閲覧。
  6. ^ 音楽ナタリー編集部 (2021年8月30日). “花譜の2DAYSライブ「不可解弐 REBUILDING」がライブCDに”. 音楽ナタリー. 2023年3月15日閲覧。
  7. ^ a b 戸惑いテレパシー”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
  8. ^ a b c d e f 音楽ナタリー編集部 (2020年10月11日). “花譜の2ndアルバム「魔法」リリース決定、“音楽同位体”として歌唱ソフト「可不」の発売も決定”. 音楽ナタリー. 2023年3月15日閲覧。
  9. ^ 【花譜】2nd Album「魔法α(Ein Lied, um die Welt zu verändern.)」”. FINDME STORE. 2023年3月15日閲覧。
  10. ^ 【花譜】2nd Album「魔法β(Wer schön sein will, muss leiden.)」”. FINDME STORE. 2023年3月15日閲覧。
  11. ^ a b c d e 倉嶌孝彦 (2020年11月25日). “花譜「魔法」インタビュー|バーチャルの世界から 音楽という名の魔法をかける - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. 2023年3月16日閲覧。
  12. ^ 倉嶌孝彦 (2020年11月25日). “花譜「魔法」インタビュー|バーチャルの世界から 音楽という名の魔法をかける - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. p. 2. 2023年3月16日閲覧。
  13. ^ ゆうき (2020年5月14日). “花譜、新曲「危ノーマル」は新エナジードリンクとコラボ テーマは“没入””. KAI-YOU. 2023年3月16日閲覧。
  14. ^ ゆうき (2020年4月3日). “花譜「アンサー」が『ブラッククローバー』新ED 作詞作曲はカンザキイオリ”. KAI-YOU. 2023年3月16日閲覧。
  15. ^ 花譜 -KAF- (2020年1月8日). “花譜 #49「私論理」 【オリジナルMV】”. YouTube. 2023年3月16日閲覧。
  16. ^ 花譜が歌うテーマソング「畢生よ」起用のPV製作中 山田悠介、最新小説「俺の残機を投下します」7/14発売”. PANORA (2020年6月1日). 2023年3月16日閲覧。
  17. ^ 花譜 -KAF- (2020年11月24日). “花譜 #69「まほう feat.理芽」【オリジナルMV「不可解弐Q1」Live Ver.】”. YouTube. 2023年3月16日閲覧。
  18. ^ a b c d 魔法γ”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
  19. ^ a b c MoguLive編集部 (2021年10月19日). “バーチャルシンガー花譜 活動3周年を記念した10大プロジェクト始動! 「魔法γ」発売決定”. MoguLive. MoguraVR. 2023年3月15日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 芝崎浩司 編『VTuberスタイル 9月号』株式会社アプリスタイル、2022年8月26日、3-15頁。 
  • クイック・ジャパン編集部 編『クイック・ジャパン Vol. 162』太田出版、2022年8月26日、74-88頁。ISBN 978-4778318277OCLC 1342547424 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]