高須奈緒美
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高須奈緒美(たかす なおみ、1963年12月15日 ‐ 2019年1月25日)は、国際文化交流の専門家。東京大学教養学部(教養学科第2フランス分科)卒業後、国際交流基金に勤務。
経歴
[編集]- 1997年、パリ日本文化会館に赴任。1998年に「縄文展」を担当。その展覧会初日、レヴィ=ストロースが、1時間にわたってひとつひとつの作品を見て回った。帰り際に高須が「カタログ、あとでお届けしましょうか」と問うた。レヴィ=ストロースはにっこり笑って、「とんでもない、一刻も早く手に取って、ゆっくり読みたいから自分で持ち帰りますよ」といい、長身の痩躯を翻し、カタログを持ってメトロの駅に消えていった。[2]
- 2002年、国際交流基金設立30周年記念特集「地球的多文化共生の時代を迎えて」を編集。
- 2006年、外務省在セネガル大使館に文化担当官として赴任。そのおりの経験を記したエッセイが、のちに『ラッパー、サンゴールを歌う セネガルてんやわんや』として公刊された。
- 2015年、ローマ日本文化会館に館長として赴任。同会館の中島健による日本庭園に魅せられ、三部作をイタリア圖書Biblioteca Italianaに発表(「ローマ日本文化会館の庭をめぐる、ある妄想」「花という異文化体験」「ローマ日本文化会館の庭: その「修景」をめぐって」)。
脚注
[編集]- ^ “私の転機”. Lighthouse San Diego. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “出版―国際文化交流の「かたち」”. 大学出版. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “インドとブータンからまちづくり専門家グループを招へいします”. ブータン館. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “日本語の未来を載せたクルマ -新しい日本語能力試験(JLPT)”. 国際交流基金. 2022年8月6日閲覧。