高橋天山
高橋 天山(たかはし てんざん、1953年(昭和28年)9月9日 - )は、日本画家、日本美術院同人、評議員、あとりえ天山主宰。
東京都出身。1979年に東京造形大学を卒業。油彩画より日本画に転向し、院展常任理事・今野忠一に師事する。1999年には日本美術院同人に推挙される。2008年に雅号を高橋天山とする。(旧雅号は高橋秀年)
人物
[編集]院展を主な舞台として個展を各地で重ねて来た日本画家である。花鳥風月にはじまり、国内外の取材を幅広く重ねながら記録的な投票数で同人(審査員)に推挙された。画壇デビューも早く、30代で老舗銀座村越画廊で個展を開催している。間口の広いモチーフの展開は異彩であり、同人推挙後”みちのく絵巻”にはじまる日の本絵巻シリーズを打ち出されたが、近年は源氏物語をかりて、雅の世界を継続的に表現し、平成の源氏絵にも取り組んでいる。本居宣長の主張した”もののあはれ”に共鳴し、古事記伝の研究によって神話世界へとその創作範囲を広げながら、日本画独自のあり方を常に模索し、問い続ける姿勢を見せている。在野でありながら日本画らしい作風である。
略歴
[編集]- 1953年 - 東京に生まれる。
- 1979年 - 東京造形大学卒業後、油彩画より日本画に転向。院展常任理事・今野忠一に師事。
- 1980年 - 第35回春の院展に初入選。第65回院展初入選。
- 1983年 - 山種美術館賞展出品
- 1984年 - 初個展(西武百貨店本店)
東京セントラル美術館日本画大賞展出品
- 1985年 - ”スペインの情景”二人展(西武百貨店本店)
- 1988年 - 個展(銀座村越画廊)
- 1989年 - 機関誌”いづのめ”表紙絵を担当(現在まで)
- 1991年 - 両洋の眼・現代の絵画展招待出品。
第46回春の院展外務省買上げ。
個展(銀座村越画廊)
台北国立故宮博物院に宋元画を学ぶ。
- 1992年 - 第47回春の院展奨励賞受賞('95)
第77回院展奨励賞受賞('94)
- 1993年 - 第48回春の院展春季展賞受賞「謙灯」('94)
第78回院展日本美術院賞・大観賞受賞「ザンスカール」
文化庁選抜展出品
美しき東日本展(JR東日本主催)出品
個展(銀座村越画廊)
日本美術院同人に推挙される
- 2000年 - 芝増上寺天井画制作
奈良県立万葉文化館に「山のしずく」制作
- 2002年 - 東日本の美展(JR東日本主催)招待出品
第57回春の院展外務省買上げ
東京愛宕山グリーンヒルズ曹洞宗萬年山青松寺観音聖堂に天井画「飛天の抄」制作(2003年完成)
- 2003年 - 個展(日本橋三越本店、大丸心斎橋店)
- 2004年 - 赤坂総理大臣官邸に「清明初虹」(第58回院展出品作)出陳
- 2005年 - 個展(新潟大和百貨店、金沢香林坊大和百貨店)
- 2006年 - 個展(広島そごう百貨店、藤沢さいか屋百貨店)
- 2007年 - パリ院展(エトワール三越)に源氏物語抄・夕顔を出品
個展(名古屋松坂屋、池袋西武、小松大和、富山大和、船橋西武、大宮そごう)
あとりえ天山設立
また、2008年から2010年にかけて遠き道全国巡回展に出品している。(明石市文化博物館、道立帯広美術館、道立函館美術館、岐阜県美術館、高崎タワー美術館、上野の森美術館、浜松市立秋野不矩美術館、道立釧路市美術館、天童市美術館、石川県立美術館、他)