高峻峰級揚陸艦
高峻峰級揚陸艦 | |
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基本情報 | |
種別 | 戦車揚陸艦 (LST) |
命名基準 | 大韓民国の山 |
運用者 | 大韓民国海軍 |
就役期間 | 1993年 - 現在 |
建造数 | 4隻 |
前級 | 雲峰級 (旧米LST-1級) |
次級 | 天王峰級 (LST-II型) |
要目 | |
満載排水量 | 4,278トン |
全長 | 106.90 m |
最大幅 | 15.40 m |
吃水 | 3.00 m |
主機 | SEMT ピルスティク16PA6 V280ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 12,800馬力 |
電力 | 750 kW |
速力 | 16ノット |
航続距離 | 10,000海里 (12kt巡航時) |
乗員 | 士官14名+下士官兵106名 |
兵装 |
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搭載機 | ヘリコプター甲板のみ |
搭載艇 | LCVP上陸用舟艇×4隻 |
レーダー |
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高峻峰級揚陸艦(コージュンボンきゅうようりくかん、朝鮮語: 고준봉급 상륙함、英: Kojoonbong-class landing ships)は、大韓民国海軍の戦車揚陸艦の艦級[1][2]。計画名はLST-I。
来歴
[編集]創設直後に朝鮮戦争の勃発を迎えたこともあって、当時の韓国海軍は揚陸艦を全く保有していなかった。その後、戦争の教訓もあって両用戦戦力の拡充が図られることになり[3]、1950年代に合計22隻のLST-1級戦車揚陸艦の引き渡しを受けたが、1959年までに状態がよいもの8隻を残して除籍した[4]。
これら8隻(雲峰級)と、同時期に引き渡されたLSM-1級中型揚陸艦12隻が草創期の韓国海軍の両用戦戦力の基幹となり、ベトナム戦争への参戦にあたっては部隊の輸送を行った[3]。その後、これらのアメリカ製LST・LSMの老朽化に伴い、代艦として建造されたのが本級であり[3]、1994年より就役を開始した[4]。
設計
[編集]韓国タコマ造船所(現在の韓進重工業)がアリゲーター型として輸出していた設計に基づいており、HDL-4000型とも称される[1][2]。
艦首を海岸に擱座(ビーチング)して兵員・車両を揚陸することを前提としている。箱型の船体の艦首部に観音開きの門扉(バウ・ドア)とその中に道板(バウ・ランプ)を設けるという点では、前任の雲峰級(旧米LST-1級)と同様である。その後方に連続した車両甲板(タンク・デッキ)は全通甲板となっており、艦尾にも道板(スターン・ランプ)が設けられている。バウ・ランプは幅4.5メートルで、伸ばすと長さ14.5メートルとなる。またスターン・ランプは幅4.9メートルで、伸ばすと長さ10.9メートルとなる[2]。
揚陸部隊200名が乗艦できる。物資搭載量は1,800トンだが、擱座揚陸を行う際には吃水制限が課されるため、搭載量も690トンに抑えられる[1]。車両甲板には主力戦車17両を搭載できる。前端に直径6.1メートルの転車台が設けられており、また上甲板とは長さ9メートル×幅4メートルのエレベータによって連絡されている[2]。
艦橋構造物の両脇には、それぞれ2隻重ねでLCVP上陸用舟艇が搭載されている。また船体後部にはヘリコプター甲板が設定されているが、格納庫は備えていない[1]。
同型艦
[編集]# | 艦名 | 進水 | 就役 |
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LST-681 | 孤隼峰 (コジュンボン) ROKS Kojoonbong |
1992年 9月 |
1994年 3月24日 |
LST-682 | 毘盧峰 (ピロボン) ROKS Birobong |
1996年 12月 |
1997年 12月1日 |
LST-683 | 香炉峰 (ヒャンロボン) ROKS Hyangrobong |
1998年 10月 |
1999年 8月 |
LST-685 | 聖人峰 (ソンインボン) ROKS Sunginbong |
1999年 2月 |
1999年 11月 |
また韓国タコマ造船所のアリゲーター型揚陸艦は海外にも輸出されており、ベネズエラ海軍ではカパナ級として4隻が、インドネシア海軍ではテルク・セマンカ級として6隻が就役している。
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- Gardiner, Robert (1996), Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995, Naval Institute Press, ISBN 978-1557501325
- Wertheim, Eric (2013), The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World (16th ed.), Naval Institute Press, ISBN 978-1591149545
- 尹炳魯「대한민국 군함 이야기 <49>고준봉급·천왕봉급 상륙함」(朝鮮語)『国防日報』、国防広報院、2019年6月23日 。
- 海人社 編「写真特集 今日の韓国軍艦」『世界の艦船』第780号、海人社、21-42頁、2013年7月。 NAID 40019692113。
- 香田洋二「韓国海軍 その現況と将来 (特集・韓国海軍の現況)」『世界の艦船』第704号、海人社、75-81頁、2009年4月。 NAID 40016485796。
関連項目
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、高峻峰級揚陸艦に関するカテゴリがあります。
- 072-II型戦車揚陸艦(玉亭I型) - 中国人民解放軍海軍のカウンターパート