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高山洋吉

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高山 洋吉(たかやま ようきち、1901年4月22日 - 1975年9月7日)は、日本の左翼運動家、翻訳家。別筆名に清水 朝雄

生涯

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長野県下高井郡長丘村(現中野市)出身。松本高等学校を経て東京帝国大学経済学部卒。

1926年、産業労働調査所に入り、『インタナショナル』『産業労働時報』などに執筆。 1927年11月、益田豊彦と共訳した書籍『わが党の綱領』(ニコライ・ブハーリン著、白楊社)が発売禁止処分を受ける[1]。 1931年、日本共産党に入党。マルクス - レーニン主義文献の翻訳と紹介。第二次世界大戦後は、あわせて性風俗関係の翻訳を行い、1962年、刀江書院を設立。

1947年の第23回衆議院議員総選挙長野1区から日本共産党公認で出馬し、次々点で落選[2]

著書

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  • 『アメリカ資本主義発達史』(山川書店) 1949
  • 『国際共産主義運動史』(山川書店) 1949

編纂

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  • 『核停条約 捻じ曲げられた真実』(刀江書院) 1964
  • 『争点 中共はこういいソ連はこういう』(刀江書院) 1964

翻訳

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  • 『ロシア共産党の問題』(スターリン, ブハーリン松本篤一共訳、希望閣) 1928
  • 『遠方からの手紙 附・新らたに発見されたレニンの論文』(ニコライ・レニン、叢文閣) 1927
  • 『改良主義と農民問題』(アレキサンダー、共生閣) 1927.11
  • 『支那革命の諸問題』(スターリン、叢文閣) 1927.9
  • 『資本蓄積論』(ローザ・ルクセンブルグ益田豊彦共訳、同人社) 1927
  • 『「新」反対派の諸問題』(ヤロスラウスキー、共生閣) 1927
  • 『レーニンと農村問題』(マルチノフ、希望閣) 1927
  • 『一九一七年』(レーニン、白揚社、レーニン全集) 1929
  • 『「第三期」世界経済』(ラピンスキーほか、永田書店) 1929
  • 『武漢時代と支那共産党』(コンミンタン編、白揚社) 1929
  • 『マルクス主義と農民問題』(N・L・メチェリアコフ英語版山口信次共訳、希望閣) 1929
  • 『十五ケ年計画』(大衆公論社、ソヴエート聯邦経済叢書) 1930
  • 『解党主義の分析と批判』(コミンテルン編、マルクス書房) 1930
  • 『共産主義序説』(スターリン, レーニン共著、白揚社) 1930、のち改題文庫化『マルクス主義の旗の下に』
  • 『協同組合に就いて』(レーニン、希望閣) 1930
  • 『協同組合論』(エヌ・レーニン、白揚社) 1930
  • 『最近の支那に就いて』(ミフ, ピアトニツキー、永田書店) 1930
  • 『ブハーリンの誤謬に就いて』(ノイマン, ローゼンタール、武藤丸楠共訳、永田書店) 1930
  • 『コミンテルンの成立と発展』(カバクチェフ、南蛮書房、コミンテルン叢書) 1930
  • 『コミンテルンの宣言・綱領・規約』(コミンテルン編、南蛮書房) 1930.5
  • 『青年運動の方向転換』(青年コミンテルン編、白揚社) 1930.4
  • 『ロシア革命と労働組合』(ロゾウスキイ、マルクス書房、労働組合運動叢書) 1930
  • 『ロシヤ大革命史』(ロシヤ国立図書出版所編、南蛮書房) 1930
  • 『五ケ年計画概論』(グリンコ、白揚社、五ケ年計画叢書) 1931
  • 『五ケ年計画の二ケ年間の実績』(モロトフ等、白揚社、五ケ年計画叢書) 1931
  • 『五ケ年計画前のサヴエート経済』(クルイジヤノウスキー、白揚社、五ケ年計画叢書) 1931
  • 『五ケ年計劃は成功しつゝある』(モロトフ、白揚社、国際政治指導理論叢書) 1931
  • 『世界政局の動き』(訳編、希望閣、国際時事問題叢書) 1931
  • 『サヴェート同盟の内外状勢 モロトフ氏論集』(白揚社、国際政治指導理論叢書) 1931.8
  • 『資本主義没落前史』(ヴアルガ、白揚社) 1931
  • 『社会主義は成功しつつある モロトフ論集』(白揚社、国際政治指導理論叢書) 1931.9
  • 『世界経済恐慌概論』(ルビインシユタイン、南蛮書房) 1931
  • 『第三期と失業問題』(トロコンスキー等、南蛮書房) 1931.10
  • 『改良主義に抗して 附・国際赤色労働組合に於ける代表の報告に対するサヴェート同盟の労働組合の第八回の結語 』(A・ロゾウスキー、南北書院、プロレタリア文庫) 1932.6
  • 『経済全史』第1 - 8巻(ハインリッヒ・クーノー英語版ドイツ語版、東学社) 1937
  • 『蒙古近世史 ジンギス汗よりソヴエート共和国まで』(コロストウエッツ、東学社) 1937
  • 『科学的工場組織の理論 合理化の理論と実際』(J・エルマンスキー、東学社) 1938
  • 『科学的工場経営の実際 合理化の理論と実際』(J・エルマンスキー、東学社) 1938
  • 『支那正史』第1 - 3巻(オットー・フランケ、東学社) 1938
  • 『新蒙古風土記』(フォーバス、育生社) 1938
  • 『現代支那史』第1 - 5(グスタフ・アマン、育生社) 1939
  • 『支那協同組合論』(陳殷光、生活社) 1939
  • 『支那鉱業論 支那及満洲国に於ける鉱富の研究』(ハインリッヒ・バウエル、日本評論社) 1939
  • 『支那民族論』(フオルケ、生活社) 1939
  • 『支那労働視察記 支那に於ける人間性と労働』(アデレイド・M・アンダーソン、生活社) 1939
  • 『赤色ルート踏破記』(スウェン・ヘディン、育生社) 1939
  • 『戦時経済と熟練工問題』(ヘルベルト・スツッデルドイツ語版、育生社) 1939
  • 『西蔵探検記』(スウェン・ヘディン、改造社) 1939
  • 『北京より莫斯古へ』(スウェン・ヘディン、生活社) 1939
  • 『蒙古風俗誌』(F・A・ラルソン、改造社) 1939
  • 『技術の起源 古代及び原始的文化段階に於ける技術』(ハンナー・レウィン・ドルシ, ハインリヒ・クノー英語版ドイツ語版、日本評論社) 1940
  • 『支那軍事史 戦争と兵法と軍隊 』(A・M・コテネフ、育生社) 1940
  • 『棉 世界木棉戦 』(アントン・チシカ、栗田書店) 1940
  • 『独逸第三帝国の理論 公益優先と利子奴隷制打破 』(フエーダー、栗田書店、新世界観輯系) 1941
  • 『リヒトホーフェン伝』(S・ヘデイン等、慶応書房) 1941
  • 『技術経済学』(E・レーデラ、科学主義工業社) 1942
  • 『現代社会生態図説』(ノイラート、慶応書房) 1942
  • 『大東亜地理民族学』(ジーグフリード・パッサルゲ、地平社) 1942
  • 『中国農書』(ウィルヘルム・ワグナー、生活社、東亜研究叢書) 1940 - 1942
  • 『南方原住民の研究』(ヒューラー=ハイメンドルフ, ハンス・ネーヴェルマン、大阪屋号書店) 1942
  • 『米 世界・特に東南亜に於ける米作状況並びに,米穀貿易の経済地理的研究』(P・ブランケンブルク、科学主義工業社) 1943
  • 『労働とリズム』(カール・ビュヒァー、第一出版) 1944
  • 『西洋技術人名辞典』(マチョス、訳編、北隆館) 1946
  • 『十月革命論』(スターリン、鮎沢書店) 1947
  • 『マルクス, エンゲルス往復書簡』(山川書店) 1948
  • 『スターリンは答える アメリカ各界代表との会談を中心に』(五月書房) 1950
  • 『スターリン著作集 第8 (党内闘争論)』(第三書房) 1951
  • 『世界はひとつ』(スターリン、訳編、五月書房) 1951
  • 『レーニン主義の諸問題 補集』(スターリン、第三書房) 1951
  • 『赤軍 その勝利と実力』(A・ギョーム、黄土社書店) 1952
  • 『経済学入門』(ローザ・ルクセンブルグ、三笠文庫) 1953
  • 『星条旗よさらば』(アナベラ・ブカール、山田書店) 1953
  • 『戦争と性』(マグヌス・ヒルシュフェルト編、同光社磯部書房) 1953 - 1955
  • 『女体美大系』(C.H.シュトラッツ英語版ドイツ語版、同光社磯部書房) 1953 - 1954
  • 『フリードリヒ・エンゲルス』(青木文庫) 1953
  • 『マルクス主義への道 ロシアの革命的一労仂者の手記』(シャポワロフ、世界文化社) 1953
  • 『性生活の原初形態 未開人における生態』(H・フェーリンガー、クラウン社) 1954
  • 『日本人のからだ 生活と芸術にあらわれた』(C・H・シュトラッツ、岩崎書店) 1954
  • 『マルクスレーニン主義をどう学ぶか』(ドイツ統一社会党編、青木新書) 1954
  • 『国会議事堂放火裁判』(デイミトロフ、門脇書店) 1955
  • 『ドイツの運命 民主主義的平和か新たな帝国主義的支配か』(ア・アブッシュ、門脇書店、新書ミール) 1955
  • 『ないものはなにもない ユーモア・グロテスク・ザティーレ』(カール・スティッツァー、生活社) 1955
  • ホー・チー・ミンの国 ヴェトナム縦断一千キロ』(J・スタロビン、門脇書店、新書ミール) 1955
  • 『敗戦国 ドル・パンパン・進駐軍』(ペーター・ゼックバッヒャー、住吉書房、住吉新書) 1956
  • 『プロレタリア性風俗史 暗黒の愛の記録』(レオ・シドロウィッチ、新人社) 1957
  • 『欲情の科学』(R・リンゼルト、性問題研究会編、河出書房新社、世界性学全集) 1957
  • 『愛撫の風俗史』(ウィーン性問題研究所編、新生社) 1958
  • 『日本のユーモア』(C.ネット, G.ワーグナー共著、雄山閣、雄山閣芸術全書) 1958
  • 『現代文化と性』(ハインツ・シュマイドラー、清水朝雄訳、荒地出版社) 1959
  • 『世界を変えた言葉』第1 - 3(訳編、誠信書房) 1959
  • 『おんな』第1 - 3(エードワルト・フックス、清水朝雄名義訳、刀江書院) 1960 - 1961.
  • 『完全なる結婚 画集』(ヴァン・デ・ヴェルデ、清水朝雄名義訳、刀江書院) 1960
  • 『結婚の科学』(ヴァン・デ・ヴェルデ、清水朝雄名義訳、利根書房) 1960
  • 『未開社会の女たち』(ベルリン性科学研究所編、清水朝雄名義訳、刀江書院) 1960
  • 『現代日本の諸問題』(ソ連科学アカデミーアジア諸民族研究所編、共訳、刀江書院) 1961
  • 『性と芸術と犯罪 ウルフェン性犯罪史』第1 - 2(清水朝雄名義訳、鏡浦書房) 1961
  • 『ニッポン アジアの西ドイツ』(ウェルナー・ギュルビヒ、刀江書院) 1961
  • 『最期のことば』(ファシズム被害者同盟編、恒文社、F6・Books) 1965
  • 『「ベトコン」とともに 南ベトナム解放戦線の新レポート』(W・G・バーチェット、恒文社) 1966
  • 『作業歌 労働とリズム』(カール・ビュヒァー、刀江書院) 1970
  • 『人体の自然史』(C・H・シュトラッツ、刀江書院) 1971
  • 『成熟期のからだ』(C・H・シュトラッツ、刀江書院) 1971
  • エルンスト・テールマン ドイツ革命の精華』(ウィリ・ブレーデル、刀江書院) 1972
  • 孫文 中国の国父』(R・チフビンスキー、刀江書院) 1972
  • 『中国人』(A・フォルケ、刀江書院) 1972
  • 『ディミトロフの道 偉大な革命家の生涯』(アルカジー・ワクスベルク、刀江書院) 1972
  • 『愛撫のひみつ』(O・F・ショイエル他、刀江書院) 1973
  • 『性の残酷史』(レオ・シドロウィッツ、刀江書院) 1973
  • 『美と魅惑の歴史』(エリック・ホイエル、刀江書院) 1973
  • 『未開社会の性生活』(F・ライツェンシュタイン, H・フェーリンガー、刀江書院) 1973
  • 『女体の人種美』(C・H・シュトラッツ、刀江書院) 1974

参考

[編集]
  • 『日本人名大事典』:[1]

脚注

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  1. ^ 発売禁止に現れた出版界の傾向(一)『東京朝日新聞』昭和2年12月28日(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編 p275 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  2. ^ 長野1区 - 第23回衆議院議員選挙(衆議院議員総選挙)1947年04月25日投票 | 選挙ドットコム”. 選挙ドットコム. 2022年9月29日閲覧。