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馬渕和夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
馬渕 和夫
人物情報
生誕 (1918-03-19) 1918年3月19日
日本の旗 日本愛知県名古屋市
死没 (2011-11-24) 2011年11月24日(93歳没)
日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
出身校 東京文理科大学
学問
時代 昭和平成
研究分野 日本語学
研究機関 東京教育大学
筑波大学
東京成徳短期大学
学位 文学博士
主な受賞歴 勲三等瑞宝章
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馬渕 和夫(まぶち かずお、1918年3月19日[1] - 2011年11月24日)は、日本国語学者筑波大学名誉教授東京成徳短期大学名誉教授。勲三等瑞宝章受章。長く「馬淵和夫」の表記を用いた。

人物

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愛知県名古屋市生まれ。東京文理科大学卒、1961年「日本韻学史の研究」で東京教育大学より文学博士の学位を取得。東京教育大学筑波大学教授、1981年定年退官、名誉教授、東京成徳短期大学教授、2003年退職。1995年春、勲三等瑞宝章受勲。

日本語の音韻史、古辞書の研究や編集に携わった。

著書

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単著

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  • 『玉篇佚文補正』馬淵和夫 東京教育大学東京文理科大学国語国文学会 1952
  • 『古典文法 整理とまとめ方』馬淵和夫 有精堂出版 1952 (サマリー・シリーズ)
  • 『韻鏡校本と広韻索引』馬淵和夫 日本学術振興会 1954 のち巌南堂書店
  • 『古典解釈文法』馬淵和夫 有精堂出版 1955
  • 『古文・現代文重要単語』績文堂出版 1958
  • 『小学国語辞典』馬淵和夫 講談社 1960.11
  • 『日本韻学史の研究』第1-3 馬淵和夫 日本学術振興会 1962-1965
  • 『古文の文法別記』馬淵和夫 武蔵野書院 1963.12
  • 『古文の文法』馬淵和夫 武蔵野書院 1963.4
  • 『上代のことば』馬淵和夫 至文堂 1968 (日本文法新書)
  • 『国語音韻論』馬淵和夫 笠間書院 1971
  • 『醍醐寺蔵探要法花験記』馬淵和夫 武蔵野書院 1985.11
  • 『奈良・平安ことば百話』馬淵和夫 東京美術 1988.9 (東京美術選書)
  • 『五十音図の話』馬淵和夫 大修館書店 1993.7
  • 『講談社キャンパス古語辞典』馬淵和夫 講談社 1995.11
  • 『古典の窓』馬淵和夫 大修館書店 1996.6
  • 『国語史叢考』馬淵和夫 笠間書院 1996.12 (笠間叢書)
  • 『古代日本語の姿』武蔵野書院 1999.1
  • 『悉曇章の研究』勉誠出版 2006.3

共編著・校注など

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  • 『源氏物語の研究』馬淵和夫,今野達共著 績文堂出版 1959 (古典解釈シリーズ)
  • 『文語文法便覧』梅津彰人共編 績文堂出版 1959.7
  • 『講談社古語辞典』佐伯梅友,馬淵和夫編 1969 のち学術文庫
  • 『今昔物語集』1-4 馬淵和夫,国東文麿,今野達校注・訳 小学館 1971-1976 (日本古典文学全集) (新編では馬淵,国東,稲垣泰一校注・訳)
  • 『和名類聚抄古写本・声点本本文および索引』源順 馬淵和夫 風間書房 1973
  • 『日本の説話 第7巻 言葉と表現』山田俊雄,馬淵和夫編 東京美術 1974
  • 『常用語辞典』馬淵和夫,梅津彰人編 1982.2 (講談社学術文庫)
  • 『影印注解悉曇学書選集』全5巻 馬淵和夫 勉誠社 1985-1991
  • 『完訳日本の古典 今昔物語集』1-4 国東文麿,今野達共訳 小学館 1986.1
  • 日本語の起源 世界の言語学者による論集』馬淵和夫編 武蔵野書院 1986.7
  • 『真言伝 対校 馬淵和夫博士古稀記念』栄海 勉誠社 1988.9
  • 新日本古典文学大系31 三宝絵』源為憲 馬淵和夫,小泉弘校注 岩波書店 1997.9
  • 『中世説話の<意味>』笠間書院 1998.2 (叢書日本語の文化史1)
  • 国語学史 日本人の言語研究の歴史』出雲朝子共著 笠間書院 1999.1
  • 『芸能の表現 説話とのかかわり』田口和夫共編 笠間書院 2001.5 (叢書日本語の文化史)
  • 『古写本和名類聚抄集成』第1-3部 勉誠出版 2008.8

記念論集

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  • 『馬淵和夫博士退官記念国語学論集』大修館書店 1981.7
  • 『馬淵和夫博士退官記念説話文学論集』大修館書店 1981.7

脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典2009~2011』(日外アソシエーツ、2012年)p.578

参考文献

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  • 馬渕和夫先生退職記念号「東京成徳国文」2003-03