コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

馬原鉄男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

馬原 鉄男(まはら てつお、1930年12月15日 - 1992年7月2日)は、日本歴史学者部落問題研究家。宮崎県高千穂町の貧しい小作農の三男。中原 京三名義による著作もある[1]

部落問題研究所主任研究員として、共同研究『水平運動史の研究』(全6巻)、『戦後部落問題の研究』(全7巻)を主導した。

一方、主著『日本資本主義と部落問題』の主張の根幹が、日本共産党の「国民的融合論」提唱によって否定されたため、自ら絶版に付したこともあった。[要出典]

経歴

[編集]

著書

[編集]

単著

[編集]
  • 『解放への闘いと教育』(汐文社、1963年)
  • 『日本資本主義と部落問題』 (部落問題研究所、1971年)
  • 『水平運動の歴史』 (部落問題研究所、1972年)
  • 『テキスト部落問題の歴史』 (部落問題研究所、1975年)
  • 『現代日本の部落問題』 (部落問題研究所、1976年)
  • 『新しい部落解放の理論』 (兵庫部落問題研究所、1978年)
  • 『追跡えせ同和行為』 (部落問題研究所編・刊、1988年)
  • 『転換期の部落解放運動』 (部落問題研究所、1988年)
  • 『部落解放運動の七〇年』 (新日本出版社、1992年)
  • 『新版 水平運動の歴史』 (部落問題研究所、1992年) ISBN 482982039X

共著・共編著

[編集]
  • 『進路保障』(部落問題研究所、1963年)
  • 『現代日本の社会問題』全4巻 (汐文社、1966年から1969年)
  • 『黒田庄町史』 (黒田庄町史編纂委員会、1972年)
  • 『写真集 水平運動の人々』 (部落問題研究所、1982年) 写真・山田梅雄
  • 『九〇年代の部落問題―「法」以後への提起』 (部落問題研究所、1990年)杉之原寿一東上高志との共編著
  • 『近代天皇制国家の社会統合』 (文理閣、1991年) 掛谷宰平との共編著
  • 『従軍慰安婦―その支配と差別の構図―』 (部落問題研究所、1992年) 千田夏光との対談
  • 『天皇制国家の統合と支配』 (文理閣、1992年) 岩井忠熊との共編著

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 東上高志『現在、部落問題とは: 部落問題研究所50年の歴史』224ページ
  2. ^ 今西一「馬原鉄男 〜その生涯と学問〜」『部落問題研究』第121号(部落問題研究所)(1993年)

参考文献

[編集]
  • 馬原鉄男氏追悼文集編集委員会編『回想の馬原鉄男』 (文理閣、1993年、非売品)

外部リンク

[編集]