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今西一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今西 一(いまにし はじめ、1948年11月8日 - 2022年1月6日)は、日本歴史学者小樽商科大学名誉教授[1]日本経済史日本近代史を専門に扱い、同和問題で積極的に問題提起する。サハリン・樺太史研究会で副会長を務めた[2]

概要

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京都市東山区出身で、1972年に龍谷大学文学部を卒業後、京都大学農学部研修員を経て、1979年に立命館大学大学院文学研究科修士課程を修了し、1990年に農学博士京都大学)を授かる。

1973年に大阪貿易学院高校京都府立朱雀高等学校の非常勤講師。1980年大阪外国語大学非常勤講師、大阪府立大学立命館大学神戸大学などの非常勤講師を経て、1992年小樽商科大学商学部助教授、1994年教授、2014年退職。同年大阪大学大学院文学研究科招聘教授となる。

1996年 - 1997年韓国忠南大学校交換教授、2001年 - 2002年忠南大学校客員教授。

2022年1月6日に急性心筋梗塞で他界する[3]。弟が近住したが、京都市による戸籍調査が不十分で無縁仏として扱われ、2024年3月まで京都市深草墓園納骨堂に埋葬された[4]。弟は連絡を受けておらず、2022年4月に堀和生が所在確認に自宅を訪問し、状況が明らかとなる[4]

著書

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  • 『近代日本成立期の民衆運動』(柏書房、1991年)
  • 『近代日本の差別と村落』(雄山閣、1993年)
  • 『近代日本の差別と性文化』(雄山閣、1998年)
  • 『メディア都市・京都の誕生』(雄山閣、1999年)
  • 『国民国家とマイノリティ』(日本経済評論社、2000年)
  • 『文明開化と差別』(吉川弘文館、2001年)
  • 『遊女の社会史』(有志舎、2007年)
  • 『近代日本の地域社会』(日本経済評論社、2009年)

共著

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  • 『京都府農地改革史』(京都府農業会議、1980年)
  • 『部落史の研究 近代篇』(部落問題研究所、1984年)
  • 『丹後に生きる』(三省堂、1987年)
  • 『近畿型農業の史的展開』(日本経済評論社、1988年)
  • 『近代日本社会と天皇制』(柏書房、1988年)
  • 『戦間期近畿農業と農民運動』(校倉書房、1989年)
  • 『講座 青年 第1巻』(清風堂出版部、1990年)
  • 『日本村落史講座 第5巻』(雄山閣出版、1990年)
  • 『小農の史的分析』(富民協会、1990年)
  • 『日本帝国主義の経済政策』(柏書房、1991年)
  • 『日本議会史録 第1巻』(第一法規出版、1991年)
  • 『日本村落史講座 第8巻』(雄山閣出版、1991年)
  • 『近代天皇制国家の社会統合』(文理閣、1991年)
  • 『天皇制国家の統合と支配』(文理閣、1992年)
  • 『京都府の百年』(山川出版、1993年)
  • 『幕末・明治期の国民国家形成と文化変容』(新曜社、1995年)
  • 『近世思想史研究の視座』(思文閣、1995年)
  • 『近代農史論争』(文理閣、1996年)
  • 『明治維新の地域と民衆』(吉川弘文館、1996年)
  • 『「自由主義史観』の本質』(部落問題研究所、1997年)
  • 『小樽高商の人々』(北海道大学図書刊行会、2002年)
  • 『近代日本と水平社』(解放出版社、2002年)
  • 『〈私〉にとっての国民国家論』(日本経済評論社、2003年)
  • 『日本の時代史 22巻 自由民権と近代社会』(吉川弘文館、2004年)
  • 『世界システムと東アジア』(日本経済評論社、2008年)
  • 『グローバリゼーションと植民地主義』(人文書院、2009年)

論文などは、目下、小樽商科大学附属図書館のBarrelに掲載中。

脚注

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外部リンク

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