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天成園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
飛烟の滝から転送)
天成園

天成園(てんせいえん)は、神奈川県足柄下郡箱根町にある温泉旅館万葉倶楽部グループに属する。

天成園は、春日局の血を引く稲葉氏(小田原城主の家系)の別荘として建てられた飛烟閣(ひえんかく)を含む敷地一体をホテルとし、開業約60年を迎えた2008年度に建て替え、2009年12月16日にリニューアルオープンした。箱根湯本では初となる23時間営業を行っている。

施設

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  • スタンダード客室 和室・洋室
  • 露天風呂付き和室
  • 和洋室
  • 屋上天空大露天風呂(男女)
  • 家族風呂(12)
  • コンベンションホール「飛龍」(最大600名)
  • リラックスルーム(52席)
  • お食事処「瀧見亭」
  • 憩い処(288席)
  • 小宴会場(7)
  • ティーラウンジ/お土産処
  • てんせいまぁと(Yショップ/コンビニ
  • 茶屋・たまだれ庵
  • わんわんハウス
  • 瀧ラウンジ
  • Wi-Fi設備(全館Wi-Fi完備)

アクセス

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箱根湯本駅より毎時15分、45分に旅館協同組合の送迎バスにて送迎

飛烟閣

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飛烟閣側にある玉簾の瀧
飛烟閣側にある飛烟の瀧

天成園本館とは建物を別にする、別館に飛烟閣がある。この飛烟閣は古くから与謝野晶子など文化人が利用し、将棋の名人戦の場としても利用された。飛烟閣の近くには「玉簾の瀧」(たまだれのたき)と「飛烟の瀧」(ひえんのたき)の二つの瀧がある。関東大震災時に土砂で埋もれるが、昭和時代に再び掘り起こされた(玉簾の瀧)。玉簾の瀧脇にある参道を上がっていくと、九頭竜明神を祀る唯一の分宮として玉簾神社がある。玉簾神社の横にある龍の口から出てる湧き水は然のミネラル水として持ち帰る事ができる。なお、飛烟の瀧は人工滝である。

将棋・囲碁のタイトル戦の舞台となることも多い。中でも1979年王将戦中原誠加藤一二三)では、玉簾の瀧の音で集中を削がれた加藤が、旅館側に頼んで滝を止めさせたという伝説が残っている[1]

脚注

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関連項目

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  • ミナカ小田原 - 小田原駅東口の複合商業施設。施設内に天成園の「小田原駅 別館」を開設。
  • 与謝野晶子 - 文化人。玉簾の瀧の水を愛飲し歌を残している。
  • 九頭竜伝承 - 芦ノ湖に伝わる伝説上の生物。
  • 稲葉氏 - 小田原城主。別荘地の一つとして飛烟閣を建てたとされる。
  • 清水アキラ - 2009年12月から1年間、同所でものまねショーが行われた。
  • 大山康晴 - 十五世名人襲位後の1980年代に、テレビCMに出演していた。
  • 温泉幼精ハコネちゃん - ウェブコミック作品。第18話において実名で登場する。
  • 天音ちゃん(あまね)- 天成園の公式キャラクター(2018年制作)。
  • テンボー - 天成園の非公式キャラクター(2013年制作)。

外部リンク

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座標: 北緯35度13分43秒 東経139度05分41秒 / 北緯35.228737度 東経139.094743度 / 35.228737; 139.094743