須田千里
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須田千里(すだ ちさと、1962年4月 - )は日本の国文学者、文学修士(京都大学)[1]。現在は京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は泉鏡花をはじめとする日本の近代文学。
経歴
[編集]- 1985年3月 京都大学文学部国語国文学専攻を卒業
- 1987年 京都大学大学院文学研究科国語国文学専攻博士前期課程修了
- 同年4月 京都大学大学院文学研究科(国語国文学専攻)博士後期課程に進学
- 1989年3月 博士後期課程を中退
- 同年4月 光華女子大学文学部専任講師
- 1993年4月 奈良女子大学文学部専任講師
- 1998年4月 京都大学総合人間学部助教授
- 2003年4月 京都大学大学院人間・環境学研究科助教授
- 2011年4月 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
研究
[編集]研究テーマは以下のようになっている[2]。
日本の近代文学は、江戸時代から明治時代に到る多様な思想的・文化的環境を背景に成立した。その成立と展開のありようを作品に即して考察することは、その時代環境や文化的特性を明らかにすることにつながる。そのために、個々の作品を語彙レベルから主題に到るまで読み解く力や、近代以前の文化・西欧文化・同時代文化などとの関わりを分析する力が得られるように、研究指導をしたい。 これまで対象としてきた作家は、泉鏡花・芥川龍之介・幸田露伴・久生十蘭・夏目漱石・谷崎潤一郎・佐藤春夫・尾崎紅葉・太宰治・内田百閒・ラフカディオ・ハーン・森鷗外など。テーマ的には幻想文学や一人称小説に関心を持っている。また、近代文学の源としての近世文学についても、雑話物や狂詩などを中心に考察。仮名垣魯文の毒婦物『高橋阿伝夜叉譚』や染崎延房の通俗歴史作品『近世紀聞』の注釈を行った。最近は山田美妙の著作集の編集に関わっている。
編集
[編集]- 新日本古典文学大系 明治編 第19巻『尾崎紅葉集』松村友視共編(岩波書店、2003年7月)[3]
- 新編 泉鏡花集 全10巻 別巻2巻 秋山稔、田中励儀、吉田昌志共編(岩波書店、2003年10月-2006年1月)[4]
- 新日本古典文学大系 明治編 第13巻『明治実録集』松本常彦共編(岩波書店、2007年3月)[5]
- 新日本古典文学大系 明治編 第9巻『明治戯作集』岩田秀行共編(岩波書店、2010年2月)[6]
- 山田美妙集 第3巻(臨川書店、2012年11月)[7]
出典
[編集]- ^ http://kyouindb.iimc.kyoto-u.ac.jp/j/oL0tA
- ^ http://www.h.kyoto-u.ac.jp/staff/242_suda_c_0_j.html
- ^ https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/24/3/2402190.html
- ^ http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/09/7/092571+.html
- ^ https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/24/4/2402130.html
- ^ https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/24/6/2402190.html
- ^ http://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN 978-4-653-04133-7.htm