須々木主一
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人物情報 | |
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生誕 |
1932年(昭和7年)4月19日 日本・秋田県横手市 |
死没 |
2014年10月20日(82歳没) 日本・秋田県横手市 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 早稲田大学第一法学部 |
学問 | |
活動地域 | 日本 |
研究分野 | 刑事法、刑事政策 |
研究機関 | 早稲田大学 |
博士課程指導教員 | 齊藤金作 |
主な指導学生 | 石川正興等 |
称号 | 早稲田大学名誉教授 |
須々木 主一(すすき しゅいち、1932年〈昭和7年〉4月19日 - 2014年〈平成26年〉10月20日)は、日本の法学者。専門は刑事法、主に刑事政策。早稲田大学名誉教授。齊藤金作門下。秋田県横手市出身。
人物・経歴
[編集]1932年、秋田県横手市の日本基督教団牧師の家に生まれる。東京都立武蔵高等学校を経て、1955年に早稲田大学第一法学部を卒業[1]。そのまま、早稲田大学大学院法学研究科修士課程・博士課程へと進み、在学中、齊藤金作に師事する。1958年に早稲田大学比較法学研究所助手、1961年に早稲田大学法学部専任講師に嘱任すると、その後1964年に同大同学部助教授、1969年に同大同学部教授に嘱任する[1]。
師匠である齊藤金作より、刑事政策の研究を勧められ、独学で刑事政策を学ぶ。刑事政策の学問的方法を巡っては、これを規範科学であると論じ、事実学とした立教大学法学部教授の所一彦と論争を繰り広げた(「所=須々木論争」)[2][3][4][5]。また、刑事政策の評価基準について、「手段としての合理性・相当性・補充性」という点を唱えた[6]。
2004年に早稲田大学を定年退職し、同大名誉教授となる。
2014年に肺がんのため故郷の秋田県横手市にて死去。
同じ齊藤金作門下の兄弟子である元早稲田大学総長・法学部名誉教授の西原春夫は、姉の夫に当たり義理の兄弟の関係でもある。
また、その息子で元早稲田大学社会科学総合学術院教授(専門は比較憲法学)の西原博史は、甥に当たる。
職歴
[編集]- 1958年早稲田大学比較法学研究所助手嘱任。
- 1961年早稲田大学法学部専任講師嘱任。
- 1964年同助教授嘱任。
- 1969年同教授嘱任。
- 1974年から1976年まで早稲田大学大学院法学研究科委員(教務委員)。
- 1978年から1982年まで早稲田大学法学部教務主任(教務担当)。
- 1984年から1986年まで早稲田大学大学院法学研究科委員(教務委員)。
- 2000年から2002年まで早稲田大学法学会会長。
- 2004年早稲田大学名誉教授。
著書
[編集]単著
[編集]- 『法学基本問題双書 刑事政策』(成文堂、1969年)
- 『刑事政策論の解説 第一分冊』(成文堂、1983年)
共編
[編集]- 『法学演習講座 刑事政策』森下忠共編 (法学書院、1975年)
共同執筆
[編集]論文
[編集]- 「アダルト・プロベーションについて」(早稲田法学誌10巻)
- 「刑事政策の方法に関する一考察」(『齊藤金作先生還暦祝賀論文集』)
- 「プロベーションの本質」(早稲田法学38巻)
- 「パロールの目的と構造」(早稲田法学39巻1号)
- 「単一刑論の問題点」(法律のひろば17巻8号)
- 「共犯の成立」(『齊藤金作博士還暦祝賀 現代の共犯理論』)
- 「起訴猶予の目的と保護観察(一)-刑事政策的考察の試論として-」(早稲田法学40巻2号)
- 「刑事政策と刑事政策学」(罪と罰2巻3号)
- 「刑の執行猶予の目的」(早稲田法学41巻1号)
- 「少年法改正の問題について-『少年法改正の構想』にかんする疑問-」(社会改良10巻3号)
- 「重過失-刑事政策学より見た刑法学の限界序説-」(『日沖憲郎博士還暦祝賀 過失犯(二)』)
- 「刑法学と刑事政策学との動向」(刑政77巻12号)
門下生
[編集]- 石川正興(早稲田大学名誉教授)
- 渡辺則芳(元国士舘大学法学部法学部長・同名誉教授)
- 米山哲夫(駿河台大学名誉教授)
- 守山正(元拓殖大学政経学部教授)
- 服部朗(愛知学院大学法学部教授)
- 小西暁和(早稲田大学法学学術院教授)
脚注
[編集]- ^ a b “須々木主一教授・主要業績目録”. 早稲田法学 78巻3号: 389頁. (2003). ISSN 0389-0546.
- ^ 石塚 伸一 (2020). “追悼 所一彦先生”. 日本犯罪社会学会ニュース 第131号: 3頁.
- ^ Keiji seisaku no paradaimu tenkan : Shimin no shimin ni yoru shimin no tameno keiji seisaku. Shin'ichi Ishizuka, 伸一 石塚. 現代人文社. (1996 ;). ISBN 4-906531-17-2. OCLC 676010851
- ^ 須々木 主一 (1970). “刑事政策学の学問的意義--所氏の誤解”. 法律時報 42巻11号: 253頁. ISSN 0387-3420.
- ^ 所 一彦 (1970). “須々木主一「刑事政策」(刑事法学の動き)”. 法律時報 42巻9号: 143頁. ISSN 0387-3420.
- ^ 『刑事政策』成文堂、1969年。doi:10.11501/12013957 。2022年11月21日閲覧。