音響ホログラフィ
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音響ホログラフィ(おんきょうホログラフィ)とは、音波の干渉を利用したホログラフィ。
概要
[編集]音波の干渉を利用して空間内の音の強度の分布を可視化する[1]。音響ホログラフィは1960年代の半ば頃から研究が開始され、光波領域で開発されたホログラフィ技術を音波、超音波領域に適用することで初期の研究は大きく発展して、その後、音響ホログラフィ独自の技術が確立され、ホログラフィの原理によらぬ他の音響映像法の技術も発達した[1]。近年では近距離場音響ホログラフィが増えつつある。
原理
[編集]集音器(マイクロフォン)を使用して音源からの音の強度を数値化して座標をプロットする[1]。
走査型
[編集]走査型は1個の集音器を機械的にX-Y座標毎に走査して音の強度を順次数値化する。時間がかかるので動いたり、強度が変化する音源には適さない[1]。
アレイ型
[編集]2次元に配置された多数の集音器を使用する。走査型と比較して高速で各座標の音の強度の数値を取得できる[1]。フェイズドアレイ化する事により、空間内の3次元的な音の強度分布を可視化することも可能。
用途
[編集]- 生物観察
- 非破壊検査
- 騒音対策
脚注
[編集]関連項目
[編集]参考文献
[編集]- El-Sum, H. M. A., and Lewis Larmore. Acoustical holography. Ed. Alexander F. Metherell. Vol. 1. New York: Plenum Press, 1969.
- 青木由直. "音響ホログラムからの計算機像再生." 応用物理 42.12 (1973): 1192-1199., doi:10.11470/oubutsu1932.42.1192
- 佐藤知明. "スペクトル拡散音響ホログラフィ撮像方式." 第 18 回 SICE 学術講演会予稿集 (1979): 137-138.
- 上羽貞行. "音響ホログラフィ." 日本音響学会誌 38.3 (1982): 166-169.
- 佐藤知正. "ホログラフィック・ソナー撮像方式." 日本機械学会論文集 C 編 49.439 (1983): 401-409.
- 竹田. "音響ホログラフィ-に関する研究." 日本機械学会論文集 51 (1985): 1991.
- 林卓郎. "音響ホログラフィによる音場の可視化." 騒音制御 15.4 (1991): 166-169., doi:10.11372/souonseigyo1977.15.166