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陸上自衛隊需品学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
需品教導隊から転送)
学校本部庁舎

陸上自衛隊需品学校(りくじょうじえいたいじゅひんがっこう、JGSDF Quartermaster School)は、千葉県松戸市松戸駐屯地に所在する陸上自衛隊防衛大臣直轄機関のひとつ。

概要

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需品科(糧食、燃料、給水、入浴、洗濯、空中投下、補給管理)に関する学生教育、その研究を行う機関である[1]。補給整備は全部隊共通の業務であるため需品科以外の学生も多く入校している。学校長は陸将補が充てられ、松戸駐屯地司令を兼ねる。隷下部隊である需品教導隊は学生教育、研究支援を行っている[1]。また、千葉県東葛地域の一部、8市の災害対処任務・広報等を担当する。

沿革

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警察予備隊総隊学校第5部

保安隊業務学校第5部

  • 1952年(昭和27年)10月15日:保安隊業務学校設立により同校第5部として教育開始(その後、第3部に改編)。

保安隊業務学校第3部

  • 1954年(昭和29年)1月15日:久里浜駐屯地から松戸駐屯地に移駐。

陸上自衛隊需品学校

  • 1954年(昭和29年)9月10日:業務学校第3部が分離独立し、陸上自衛隊需品学校として編成完結[2]
  • 1956年(昭和31年)1月25日:需品教導隊が松戸駐屯地で編成完結[3]
  • 1997年(平成09年)7月1日:松戸駐屯地司令職務担任部隊に指定。
  • 2026年(令和08年):武器学校、輸送学校、需品学校を廃止・統合。後方支援学校(仮称)に改組予定[4]

組織編成

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  • 企画室
  • 総務部
    • 総務課
    • 厚生課
    • 警備課
    • 管理課「需校」
    • 衛生課
  • 研究部
  • 教育部
  • 需品教導隊「需教」:需品学校入校学生に対する教育支援を担当

主要幹部

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官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
陸上自衛隊需品学校長
兼 松戸駐屯地司令
陸将補 柳田常泰 2021年12月22日 西部方面後方支援隊
副校長
兼 企画室長
1等陸佐 加藤武則 2022年03月14日 陸上自衛隊九州補給処装備計画部長
総務部長 2等陸佐 時澤吉弘 2023年08月01日 陸上自衛隊需品学校
教育部長 1等陸佐 中嶋健仁 2022年12月01日 第11後方支援隊
研究部長 1等陸佐 八戸敦司 2022年03月14日 情報本部勤務
歴代の陸上自衛隊需品学校長
(陸将補)
氏名 在職期間 出身校・期 前職 後職
01 瀬間喬
1等陸佐
1954.9.10 - 1955.11.15 海経20期 保安隊業務学校第3部長 第4管区総監部付
→1955.12.1 西部方面総監部補給課長
02 森脇克巳
(1等陸佐)
1955.11.16 - 1959.3.16 法政大学
昭和8年卒
陸上自衛隊需品補給処副処長 陸上自衛隊需品補給処長
兼 松戸駐とん地司令
03 保坂輝明
(1等陸佐)
1959.3.17 - 1962.3.15 早稲田大学
昭和8年卒
北部方面総監部第4部長 陸上自衛隊需品学校付
→1962.4.30 退職(陸将補昇任)
04 山田正明
(1等陸佐)
1962.3.16 - 1963.7.31 中央大学
昭和10年卒
陸上自衛隊需品補給処副処長 陸上自衛隊九州地区補給処長
兼 目達原駐とん地司令
05 計見良雄 1963.8.1 - 1966.7.15 海経23期 陸上自衛隊需品補給処副処長
→1965.1.1 陸将補昇任
陸上自衛隊需品学校付
06 吉次俊英 1966.7.16 - 1969.3.16 京都帝国大学
昭和14年卒
東部方面総監部幕僚副長 第13師団司令部付
→1969.5.31 退職   
07 濱中正治
(1等陸佐)
1969.3.17 - 1970.6.30 陸経1期 陸上自衛隊北海道地区補給処副処長 陸上自衛隊需品補給処長
兼 松戸駐とん地司令
08 高田耕治 1970.7.1 - 1973.7.15 陸経2期 陸上自衛隊需品学校副校長
兼 企画室長
→1973.1.1 陸将補昇任
陸上自衛隊需品補給処長
兼 松戸駐とん地司令
09 荻原賢晴 1973.7.16 - 1976.3.15 大阪帝国大学
昭和19年卒
陸上自衛隊需品補給処副処長
→1975.1.1 陸将補昇任
陸上自衛隊需品補給処付
→1976.7.1 退職   
10 川崎節彦
(1等陸佐)
1976.3.16 - 1977.7.31 陸航士58期 陸上幕僚監部補給課総括班長 陸上自衛隊需品補給処勤務
11 佐々木信俊 1977.8.1 - 1979.7.31 秋田鉱専
昭和20年卒
陸上自衛隊九州地区補給処副処長
→1978.1.1 陸将補昇任
陸上幕僚監部付
→1980.1.1 退職 
12 浮田高明 1979.8.1 - 1980.6.30 香川師範
昭和20年卒
調達実施本部東京支部副支部長 陸上自衛隊業務学校長
小平駐屯地司令
13 福田達男 1980.7.1 - 1981.6.30 海兵75期 西部方面総監部幕僚副長 防衛研修所副所長
14 有馬文也 1981.7.1 - 1983.7.31 大連一中
4期幹候
陸上自衛隊九州地区補給処副処長
→1982.7.1 陸将補昇任
陸上幕僚監部付
→1983.12.20 退職      
15 岡田邦彦 1983.8.1 - 1985.8.7 香川大学
昭和30年卒
防衛研修所所員
→1984.7.1 陸将補昇任
第11師団副師団長
真駒内駐屯地司令      
16 竹田凱光 1985.8.8 - 1986.7.31 防大1期 自衛隊兵庫地方連絡部長 陸上自衛隊需品補給処長
松戸駐屯地司令      
17 山口恰 1986.8.1 - 1988.3.15 防大1期 第10師団副師団長
守山駐屯地司令
退職
18 大竹卓美 1988.3.16 - 1989.3.15 香川大学
昭和31年卒
自衛隊大阪地方連絡部長 退職
19 真鍋旭 1989.3.16 - 1990.3.15 防大2期 陸上自衛隊需品学校副校長
兼 企画室長
→1989.8.1 陸将補昇任
陸上幕僚監部付
→1990.4.1 退職
20 関藤一彦 1990.3.16 - 1991.3.15 早稲田大学
昭和34年卒
陸上自衛隊需品補給処副処長 陸上幕僚監部付
→1991.4.1 退職
21 大畑進 1991.3.23 - 1993.3.23 防大4期 陸上自衛隊需品補給処副処長
→1991.7.1 陸将補昇任
陸上幕僚監部付
→1993.4.1 退職
22 奈良崎元 1993.3.24 - 1994.3.22 防大4期 第2師団副師団長
旭川駐屯地司令
陸上幕僚監部付
→1994.4.1 退職
23 大西操 1994.3.23 - 1995.3.22 防大6期 第2混成団
善通寺駐屯地司令
陸上幕僚監部付
→1995.4.1 退職
24 藤尾秀治 1995.3.23 - 1996.6.30 防大7期 陸上自衛隊需品補給処副処長
→1995.6.30 陸将補昇任
陸上自衛隊需品補給処長
兼 松戸駐屯地司令
25 渡辺尚武 1996.7.1 - 1999.3.29 防大9期 陸上自衛隊需品補給処副処長
→1997.3.26 陸将補昇任
退職
26 田川睦夫 1999.3.29 - 2001.3.26 防大12期 第3師団副師団長
千僧駐屯地司令
第13旅団長
27 池田廣春 2001.3.27 - 2003.3.26 防大16期 自衛隊熊本地方連絡部長 陸上自衛隊補給統制本部副本部長
28 小津光由 2003.3.27 - 2004.3.29 防大14期 陸上自衛隊東北補給処 退職
29 坪井寛 2004.3.29 - 2006.3.27 防大16期 東部方面総監部装備部長 退職
30 小渕信夫 2006.3.27 - 2007.12.2 防大22期 西部方面総監部装備部長 陸上自衛隊開発実験団
31 渥美晴久 2007.12.3 - 2008.11.30 防大20期 第9師団副師団長
青森駐屯地司令
自衛隊体育学校
32 櫻木正朋 2008.12.1 - 2010.11.30 防大24期 陸上幕僚監部監察官 防衛研究所副所長
33 熊本義宏 2010.12.1 - 2012.7.25 防大27期 自衛隊宮城地方協力本部 陸上自衛隊北海道補給処
島松駐屯地司令
34 神原誠司 2012.7.26 - 2014.8.4 防大26期 西部方面総監部装備部長 陸上自衛隊九州補給処
目達原駐屯地司令
35 今金元 2014.8.5 - 2016.3.22 防大27期 陸上自衛隊幹部学校教育部長 陸上自衛隊北海道補給処長
兼 島松駐屯地司令
36 和田良作 2016.3.23 - 2018.3.27 防大28期 自衛隊宮城地方協力本部長 退職
37 上田和幹 2018.3.27 - 2020.8.24 防大35期 北部方面総監部幕僚副長 北部方面総監部幕僚長
兼 札幌駐屯地司令
38 池田頼昭 2020.8.25 - 2021.12.21 防大32期 陸上自衛隊関東補給処副処長 防衛監察本部監察官
39 柳田常泰 2021.12.22 - 法政大学
平成2年卒[5]
西部方面後方支援隊

警備隊区

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松戸市柏市市川市浦安市鎌ケ谷市流山市我孫子市野田市

脚注

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  1. ^ a b 陸上自衛隊需品学校の紹介”. 需品学校ホームページ. 2024年11月25日閲覧。
  2. ^ 陸上自衛隊20年年表(朝雲新聞社・1971年)
  3. ^ 『創隊50周年記念誌』3月吉日発行、株式会社 創志企画、2006年3月、65頁。 
  4. ^ https://www.mod.go.jp/j/budget/yosan_gaiyo/2024/yosan_20240830.pdf 防衛省令和7年度概算要求の概要p51
  5. ^ 平成2年入隊、71期幹候・防大34期相当

外部リンク

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