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随筆春秋賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
随筆春秋賞
(ずいひつしゅんじゅうしょう)
随筆春秋賞
随筆春秋 第57号
(題字揮毫は、脚本家早坂暁
受賞対象エッセイ
会場主婦会館:JR四ツ谷駅
COVID-19以前)
日本の旗 日本
主催一般社団法人随筆春秋
初回1995年 第1回
最新回2024年 第30回
受賞者
  • 太田 幸昌(第1回)
  • 藤森 悠子(第1回)
  • 中川 織江(第4回)
  • 上田 文子(第7回)
  • 近藤 健(第8回)
  • 渡辺 克己(第12回)
  • 巴山 はる美(第14回)
  • 手塚 崇(第16回)
  • きひつかみ(第20回)
  • 佐藤 茂男(第22回)
  • 福岡 完(第25回)
  • 並樹 澄空(第30回)
公式サイト同人誌 随筆春秋|ポータルサイト
同人誌 随筆春秋チャンネル
人物
国籍 日本の旗 日本
YouTube
チャンネル
活動期間 2021年
ジャンル 純文学エッセイ
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随筆春秋賞(ずいひつしゅんじゅうしょう)は、日本公募文学賞。ジャンルは、エッセイ

エッセイを対象とした文学賞では、ほかに文芸思潮エッセイ賞[1][2]小諸・藤村文学賞などがある。

エッセイは、日本では著名な作家や有名人の副業と見られる傾向があるが、本来は、俳句和歌現代詩小説など並ぶ、文芸のひとつの分野である[注 1]

概要

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創立30周年を迎える随筆春秋[注 2][3]公募[4]文学賞[5]であるジャンルは、エッセイ

題材やテーマは自由で、年齢制限はない。規定枚数は、400字詰めで5枚程度。

優秀賞が1名、佳作が若干名、入選が20名程度選出される。

応募総数は、毎年400本を上回り、コロナ禍の2020年度は、1000本にせまる勢いだった。2022年度には低調だった前年をはるかに上回る、627本の応募があった[6]

2023年度は、888本[7]であった。2024年度は、879本[8]

入選以上の作品の一部は、定期発刊の同人誌 随筆春秋で読むことができる。

第1回優秀賞に太田幸昌、第16回優秀賞に手塚崇、第22回最優秀賞(当該年度限りの特別賞)に佐藤茂男、第25回優秀賞に福岡完など。

第8回優秀賞の近藤健は、経歴20年以上のサラリーマンエッセイストとして活躍中で、現在、随筆春秋の代表を務めている。

第11回佳作の濱本久子については、随筆春秋や土曜美術出版販売などから、エッセイ集や詩集が多数出版されている。

佐藤愛子奨励賞の新設

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随筆春秋において、2020年から、佐藤愛子奨励賞が新設[9]された。直木賞作家佐藤愛子の名前を冠した文学賞で、本賞(随筆春秋賞)とは独立した賞である。

ただし、佐藤愛子奨励賞も随筆春秋賞応募作品から選出される。別途応募の必要はない。

佐藤愛子がこれはと思う作品、作品としては不完全だが期待を持てる作品などに与えられる。

したがって、本賞(随筆春秋賞)と重複しての受賞[9]や、本賞(随筆春秋賞)では選外の作品が受賞することもある。

佐藤愛子は随筆春秋の指導者を30年近く務めている。2023年には、第4回佐藤愛子奨励賞[10][11][12][13]が決定した。

随筆春秋賞の求める作品

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人間を書くこと

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  1. 自分、家族、友人、知人、誰でもよいが、テーマは人間で。
  2. 表面的なことや日時、数値よりも、内面重視で。
  3. 立派な面だけでなく、愚かさや儚さも、そのまま書く。

読者に伝える努力をする

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  1. わかりやすい言葉で、可能な限り常用漢字を使用する。
  2. 比喩も用いて、読者が頭の中にくっきり映像を描けるように。
  3. 読者の琴線にふれることができれば成功。

自分が「私」として登場すること

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  1. テーマとしては別の人が主人公でも、自分と関わった部分を書くこと。
  2. 「私」以外の一人称を使う場合は、読者が感情移入できるか注意すること。
  3. 自分がほとんど登場しない作品は、訴える力が弱いと考えること。

選考委員

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2023年現在

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過去の選考委員

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(※太字は、存命人物)

主な関係者一覧

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事務局

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 (太字|存命人物)

ギャラリー|現在の主な選考委員

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脚注

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注釈

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  1. ^ 随筆春秋の指導者である直木賞作家佐藤愛子は、小説とエッセイは文学的な価値は同じであると述べている。以下HP参照のこと。 「池田元のエッセイ―佐藤愛子先生の指導あり」 https://hajimeikeda.amebaownd.com/pages/6647685/blog 2024年現在、大学受験に出題されるエッセイは、ある予備校講師によると、物語的エッセイと説明的エッセイの2つに大別されるという。随筆春秋のそれは主に前者である。
  2. ^ 「随筆春秋」とは、「随筆」つまりエッセイを、「春秋」つまり春夏秋冬、ようするに1年中、引いては、傍らに置いて、一生、愛し続ける、というのが、言葉の本来的な意味合いである。「春」と「秋」の年2回、同人誌を発刊するから「随筆春秋」という、というのは俗説である。

出典

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  1. ^ 文芸思潮ウェブサイト”. アジア文化社. 2021年8月26日閲覧。
  2. ^ 文芸思潮エッセイ賞”. アジア文化社. 2021年8月26日閲覧。
  3. ^ 同人誌 随筆春秋(一般社団法人)”. 同人誌 随筆春秋(一般社団法人). 2021年7月24日閲覧。
  4. ^ 公募ガイド社の公式HP内の https://www.koubo.co.jp/contest/literature/essay/107730.html に随筆春秋賞(公募)の情報が記されている。
  5. ^ 公募ガイド社の公式HPの https://www.koubo.co.jp/contest/literature/essay/107730.html に、随筆春秋賞が文学賞として公募を行っていることが記されている。
  6. ^ https://zuishun.net/literaryaward28closed/ 左記は、随筆春秋公式HPからリンクが張られた、第28回 随筆春秋賞の募集終了の知らせである。ここに、2022年度は600作品以上の応募があった旨、記述されている。2022/09/18確認。
  7. ^ https://zuishun.net/literaryaward29closed/ 第29回 随筆春秋賞|第4回 佐藤愛子奨励賞の募集は終了しました。
  8. ^ 第30回 随筆春秋賞 入選者発表”. 一般社団法人 随筆春秋 事務局. 2024年12月19日閲覧。
  9. ^ a b https://www.amazon.co.jp/dp/B093TDBPHF/ 左記、Amazon販売サイトに、随筆春秋第55号が掲載されている。表紙には、第1回 佐藤愛子奨励賞発表の文字が印刷されている。その21ページ以降には、鎌田優子「孤独と愛」が、第26回 随筆春秋賞 佳作と、当時受賞した経緯などが綴られている。佐藤愛子本人の筆による文章である。
  10. ^ https://www.amazon.co.jp/dp/B09ZH94V58/ 左記、Amazon販売サイトに、随筆春秋第57号が掲載されている。表紙には、第2回 佐藤愛子奨励賞発表の文字が印刷されている。その32ページ以降には、白川妙子「ウィーン国際空港味噌事件」が、第2回 佐藤愛子奨励賞を取った経緯などが綴られている。佐藤愛子本人の筆による文章である。
  11. ^ 第27回随筆春秋賞発表、第2回佐藤愛子奨励賞発表”. 一般社団法人随筆春秋. 2022年5月8日閲覧。 “佐藤愛子奨励賞 ウィーン国際空港味噌事件 白川妙子”
  12. ^ https://zuishun.net/zuisyun-2022-winners-ver2/ 第3回佐藤愛子奨励賞の受賞者が発表されている。
  13. ^ https://zuishun.net/zuisyun-2023-winners/ 左は、第29回随筆春秋賞、第4回佐藤愛子奨励賞の公式発表Webページ。
  14. ^ 同人誌 随筆春秋の公式ページ https://zuishun.themedia.jp/の ◆沿革◆の部分に、この早坂暁の名前が記されている。
  15. ^ 随筆春秋の沿革”. 一般社団法人随筆春秋. 2022年5月7日閲覧。 “1993年 - 斎藤信也(元朝日新聞記者、朝日カルチャーセンター講師、東京大学卒)を代表に迎える。”
  16. ^ 同人誌 随筆春秋の公式HP https://zuishun.themedia.jp/ の◆沿革◆の部分に、この北杜夫の名前が記されている。
  17. ^ 同人誌 随筆春秋の公式HP https://zuishun.themedia.jp/ の◆沿革◆の部分に、この金田一春彦の名前が記されている。
  18. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p https://zuishun-episode.amebaownd.com/posts/23057733 左記は、「随筆春秋資料室」内の「随筆春秋とは」というウェブページ。ここに当該人物の随筆春秋との関わりについて記述がある。

関連項目

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随筆春秋創刊号(1993年3月)、黎明期のシンプルな装丁

外部リンク

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