阿部肇一
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阿部 肇一(あべ ちょういち、1928年2月1日[1] - 2014年11月7日)は、日本の歴史学者、博士。駒澤大学学長、社会文化史学会会長を歴任。専門は中国禅宗史。
来歴
[編集]埼玉県大宮町(現さいたま市大宮区)に[1]、普門院住職の長男として生まれる[2]。1944年、駒澤大学専門部地理歴史学科に入学[1]。1947年3月、駒澤大学専門部歴史地理科歴史学専攻卒業。文学部の同期に歴史科の芥川龍男、地理科に中島義一や陶芸家の井高帰山がいる[3]。1947年4月、駒澤大学専門部地理専修科に入学し、翌年修了[1]。
1948年、駒澤大学文学部人文学科に入学[1]。1950年、同大学を中退し[1]、東京文理科大学歴史学科に転学[1]。1953年、東京文理科大学大学院研究科に進学[1]。1958年、同研究科を満期修了、駒澤大学歴史学科の助手となる[1]。1961年『東洋史上の禅宗の展開』で東京文理科大学賞を受賞[1][2]。1967年『中国禅宗史の研究』で東京教育大学より文学博士の学位を取得[1][2]。
1969年、駒澤大学文学部歴史学科教授[1][2]。1979年、文学部長[1][2]、1981年『駒沢大学百年史』編纂委員長[1]。1984年、社会文化史学会会長。
1985年、駒澤大学副学長(財務担当)[2]、1993年、学長(同理事)に就任[1][2]。文部省学術審議会専門委員(科学研究分科部会、1987年-1989年)などを歴任した。1998年、駒澤大学を定年退職、名誉教授[1]。
著書
[編集]- 『中国禅宗史の研究 : 南宗禅成立以後の政治社会史的考察 』誠信書房 1963
- 『現代人の仏教』筑摩書房 1966
- 『禅の世界-公案-』筑摩書房 1980
- 『中国禅宗史の研究 - 政治社会史的考察 (増訂)』研文出版 1986.2
- 『禅宗社会と信仰 続中国禅宗史の研究』近代文藝社 1993.5
論文
[編集]- 『唐宋転換期における禅宗史の諸問題』1962
- 『龐蘊居士と唐代世相』印度學佛教學研究 14(1), 221-224, 1965
- 『横超慧日編著「法華思想」』1970
- 『元初臨済僧海雲寺印簡の活躍』1990.3
- 『「竹窗随筆」について』1995.4
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「阿部肇一先生略年譜」『駒沢史学』第52巻、駒沢大学歴史学研究室内駒沢史学会、1998年6月、368-369頁。
- ^ a b c d e f g 渡辺惇「阿部肇一先生を送る」『駒沢史学』第52巻、駒沢大学歴史学研究室内駒沢史学会、1998年6月、1-4頁。
- ^ “2.卒業生からの思い出の記p.209-215”. 駒澤大学 (20-03-21). 2024年3月2日閲覧。
外部リンク
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