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阿佐井野 宗瑞(あさいの そうずい、文明5年(1473年) - 天文元年5月19日(1532年6月22日))は、室町時代後期の出版人、豪商[1]。号は雪庭[1]。家は屋号を能登屋もしくは遠野屋と称した[1][2]。
和泉堺の名家に生まれる[2]。文学を好み、医師ではなかったが医に通じて女科(産婦人科)を得意とした[1][3]。大徳寺の僧・大林宗套に帰依した(法号は雪庭宗瑞居士)[1]。私財を投じて明の熊宗立が著した『医書大全』を翻刻し、享禄元年(1528年)に刊行した[2]。同書は医書としては日本最初の印刷物である[2]。