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救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
闇の亡者から転送)
スーパー戦隊Vシネマ
VSシリーズ
第5作 救急戦隊
ゴーゴーファイブ
激突!
新たなる超戦士
1999年7月9日
第6作 救急戦隊
ゴーゴーファイブ
VS
ギンガマン
2000年3月10日
第7作 未来戦隊
タイムレンジャー
VS
ゴーゴーファイブ
2001年3月9日

救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』は、2000年3月10日に発売されたオリジナルビデオ作品。『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のオリジナルビデオ作品であり、スーパー戦隊VSシリーズの一つ。43分[1]

概要

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『救急戦隊ゴーゴーファイブ』と『星獣戦隊ギンガマン』のクロスオーバー作品であるスーパー戦隊Vシネマ第6弾。

Vシネマオリジナルの巨大ロボ(超装光ビクトリーマーズ[注釈 1])が初登場するほか、本作品以降ゲスト側戦隊の6人目の戦士も登場するようになった[注釈 2]。また本作品以降オープニング映像がVシネマオリジナルのものに変更された[2]

ギンガマンはゴーゴーファイブのことを知っていたようで、リョウマの発言からわかる。逆にゴーゴーファイブはギンガマンを青山勇太の父・晴彦(本作品には未登場)の描いた星の伝説の絵本のキャラクターとして認知していた。ボックは絵本のみの登場。モークはワンシーンのみ登場する。

パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー』第29話・第30話でも、前作のレンジャーとの共闘エピソードとして一部の映像が使用されている。

2020年11月3日、第33回東京国際映画祭・日比谷ステップ広場会場で上映され、出演者によるオンライントークが配信された[3]

あらすじ

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レスキュー訓練中の巽兄妹は訓練場所で青山勇太と知り合う。勇太は父が手掛けた絵本・星の伝説に出てくる青年・リョウマを待っており、夢と現実が一緒になっていると思った巽兄妹は困惑するも一同の前に本物のリョウマが姿を現す。

だが、リョウマは傷を負っており、彼に傷を付けた闇の亡者も姿を現した。巽兄妹はゴーゴーファイブに変身して、闇の亡者と戦うも闇の亡者にはゴーゴーファイブの攻撃が効かず、星獣戦隊ギンガマンでもあるリョウマのアースによる攻撃だけが有効であった。巽兄妹からの治療を受けながらリョウマは自分たちは闇の亡者の謎を追っていることやグランドクロスの影響で5大星獣が行方不明になっていることを説明する。

闇の亡者の正体は闇地獄の住人たちであり、その頂点に立つのは闇地獄に落とされながらも生き延びた災魔一族の真の長男・闇王ギルであった。ギルが暗闇獣を呼び出す術を持っていることを知った災魔はギルと結託。暗闇獣の生け贄集めを開始した。

アースを持たぬゴーゴーファイブでは闇の亡者を倒せないもののマトイはリョウマに「助けを求めている人がいる以上、こいつはレスキューだ」と語る。レスキューのプロであるゴーゴーファイブと戦いのプロであるギンガマンは力を合わせ、生け贄たちの救出に乗り出し、災魔と闇地獄と交戦。

激闘の末、ギルを倒すもギルの最後の足掻きで暗闇獣は出現。復活した5大星獣も駆け付け、2大戦隊は各々の巨大ロボや獣士で暗闇獣に立ち向かっていく。最終的には2大戦隊の力の結晶である超装光ビクトリーマーズで暗闇獣を倒すことに成功。戦い終えた後、ギンガマンも加えて、レスキュー訓練を再開する巽兄妹の姿があった。

オリジナルキャラクター

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闇王ギルやみおうギル
災魔一族・災魔兄弟の真の長男[4][注釈 3]
誕生した直後に自らの生みの親であるグランディーヌを抹殺しようとしたため、彼女の命を受けたピエールによって、無数の亡者がいる闇地獄に突き落とされたが、自らの力で闇地獄の頂点に登り詰め、亡者の支配者として君臨していた。その外見は悪魔然とした荒々しいもので過酷な人生を物語っており、ゴーゴーファイブとギンガマンを同時に相手にしても互角以上の実力を持つ。武器は剣。
暗闇獣を復活させる暗闇獣召喚の術を身につけたことを知ったサラマンデスから地上を破壊しつくした暁には地球の王にすると契約を交わされ、協力することにし、暗闇獣を復活させるためにホテル・スキャットを拠点として暗躍。だが、本来の家族である災魔を内心では信用しておらず[注釈 4]、自らの身体に流れる災魔の血を呪われた血と憎んでいる。
ゴーレッドとギンガレッドを同時に相手しても互角以上の強さで追い詰めるがゴーレッドの渾身のVモードパンチを受けて瀕死の状態となり、その影響で血のピラミッドが止まってしまう。自身に生身の身体(災魔の血)があったことを憎みながらも最後の手段として、腹部を剣で貫き、その血で暗闇獣を復活させた後に絶命。
  • デザインはドクロを強調することが意図されている[5]
闇の亡者やみのもうじゃ
ギルが闇地獄から引き連れてきた死者たち。
ゴーゴーファイブの攻撃を全く受け付けず、倒されても復活する不死身の肉体を持つ。闇の力を無効化する効力を持つギンガマンのアースのみが弱点。
ホテル・スキャットの従業員に化けて、客たちを次々と暗闇獣の生贄としていくが、まだ生贄になっていない客たちは巽兄妹がホテル火災と称して、避難させられてしまう。
  • 大量に造形できるようマスクを基本としたデザインとなっている[5]
暗闇獣くらやみじゅう
災魔一族の中でも最強の魔獣といわれる伝説の邪悪なる破壊獣。
複数の触手と口からの火炎放射が武器。
ギルが闇地獄で身につけた術と人間の血をピラミッドに捧げて満たすことで復活させようとしたがゴーゴーファイブとギンガマンに生け贄たちを救出され、最後の手段として、瀕死のギルが自身の命と引き換えに自らの血を与えて復活させた。
ビクトリーマーズとライナーボーイを圧倒して、ライナーボーイを戦闘不能に追い込む。ブルタウラスの野牛鋭断、超装光ギンガイオーの銀河大獣王斬り、ビクトリーマーズのトップジェットによる連続攻撃を受けても倒れず、その時の爆発でブルタウラスは戦闘不能となり、ギンガイオーは合体が解除されてしまう。最終的には超装光ビクトリーマーズの銀河ダブルフレアを受けて倒された。
  • デザイン段階から吊りによる操演が想定されている[5]

装備・戦力

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超装光ビクトリーマーズ
ギンガの光で超装光化したビクトリーマーズ。コックピットにはゴーゴーファイブとギンガマンの計10人が搭乗する。出力は通常の5倍の3億馬力[6]
武器はジェットランスと超装光ギンガイオーの持つ超装光銀鎧剣にゴーゴーファイブのエンブレムが追加された超救急銀鎧剣[4][注釈 5]
必殺技はジェットランスと超救急銀鎧剣で×字に切り裂く銀河ダブルフレア[4]

キャスト

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声の出演

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スーツアクター

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スタッフ

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音楽

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オープニングテーマ「救急戦隊ゴーゴーファイブ」
作詞:桑原永江 / 作曲・編曲:渡辺俊幸 / 歌:石原慎一 / コーラス:EVE
劇中挿入歌としても使用された。
エンディングテーマ「この星を この街を」
作詞:藤林聖子 / 作曲:風戸慎介 / 編曲:佐橋俊彦 / 歌:高山成孝

メディア

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  • 2000年3月10日VHSレンタル開始[10]
  • 2000年3月21日レーザーディスク発売[10]
  • 2000年7月21日VHS発売[10]
  • 2001年6月21日DVD発売[11]
  • 2016年3月23日Blu-ray Disc発売。スーパー戦隊V CINEMA&THE MOVIE Blu-ray BOX 1996-2005に収録(Disc 2)。
  • 2019年2月6日Blu-ray Disc発売。スーパー戦隊 V CINEMA&THE MOVIE Blu-ray 1999‐2000に収録(Disc 3)。

脚注

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注釈

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  1. ^ 玩具は両作品のロボットのパーツが異なっているため再現は不可能。
  2. ^ ただし、黒騎士としての出番は少ない。
  3. ^ 劇中において、ギルの存在を知っていたのは母であるグランディーヌ、真の四男である三男のサラマンデス、執事のピエールの3人のみであり、真の三男である次男のコボルダと長女のディーナスはギルの存在を知らなかった。
  4. ^ サラマンデスも暗闇獣復活後はギルをグランディーヌの力で闇地獄に再び落とす予定だった。
  5. ^ 資料によっては、超救急剣[7]と表記している。

出典

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  1. ^ 超解析 2018, p. 119, 「第4章 スーパー戦隊VSシリーズ / クロスオーバー作品全解説 救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」
  2. ^ パンフレット 2011, 「スーパー戦隊VSシリーズヒストリー&全作品解説」
  3. ^ Inc, Natasha (2020年11月3日). “レッド2人がロケバスで喧嘩!?「ゴーゴーファイブVSギンガマン」上映にキャスト集結”. 映画ナタリー. 2020年11月8日閲覧。
  4. ^ a b c 超全集 2000, pp. 54–56, 「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」
  5. ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 93
  6. ^ 超戦力超百科 2013, p. 51.
  7. ^ 完全超百科 2006, p. 81.
  8. ^ a b c d ACTion 2021, p. 220.
  9. ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 199–207, 「第5章 プレイヤーからアクション監督への転身 19 宮崎剛
  10. ^ a b c 超全集 2000, p. 73
  11. ^ 「綴込特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2002」『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、169頁、雑誌コード:01843-05。 

参考文献

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  • 劇場パンフレット
    • 『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』パンフレット 2011年1月22日発行 / 構成:高木晃彦 / インタビュー・本文:鶯谷五郎 / 発行所:東映 事業推進部
  • 救急戦隊ゴーゴーファイブ超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2000年3月1日。ISBN 978-4-09-101472-6 
  • テレビマガジンデラックス(講談社
    • 『決定版 全スーパー戦隊 完全超百科』講談社、2006年4月25日。ISBN 4-06-304567-6 
    • 『決定版 全スーパー戦隊 超戦力超百科』講談社、2013年6月21日。ISBN 978-4-06-304838-4 
  • 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』グライドメディア、2012年10月16日。ISBN 978-4-8130-2180-3 
  • 『東映ヒーロー仮面俳優列伝』鴬谷五郎[編著]、辰巳出版、2014年12月20日。ISBN 978-4-7778-1425-1 
  • 『「スーパー戦隊」vs「メタルヒーロー」超解析!』宝島社、2018年5月30日。ISBN 978-4-8002-8348-1 
  • 高岩成二『時は今― 歩み続けるその先へ ACTion 高岩成二』講談社、2021年6月29日。ISBN 978-4-06-516763-2 

関連項目

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