コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

関根清三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

関根 清三(せきね せいぞう、1950年8月31日 - )は、日本倫理学者聖書学者。専攻は、旧約聖書学・倫理学東京大学名誉教授、聖学院大学大学院特命教授

日本旧約学会会長、日本倫理学会会長、日本基督教学会理事等を歴任、現在、和辻哲郎文化賞選考委員、日本アスペン研究所副理事長。

父は旧約聖書学者の関根正雄。祖父は国文学者の関根正直

経歴

[編集]

東京都出身。1969年東京都立西高等学校卒業。1974年東京大学文学部倫理学科卒業。1979年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。1980年、ドイツ学術交流会 (DAAD) 奨学生としてミュンヘン大学に留学。1981年から1985年まで、ミュンヘン大学福音神学部にて学術助手。

1985年北海道大学文学部助教授。1988年、東京大学文学部助教授。1994年から2016年まで、東京大学大学院人文科学研究科・文学部教授を務める。この間、ウィーン大学エッセン大学放送大学などで客員教授。1989年、Die Tritojesajanische Sammlung (Jes 56-66) redaktionsgeschichtlich untersuchtでミュンヘン大学よりDr.Theol、1996年、「旧約における超越と象徴-解釈学的経験の系譜」で東京大学博士(文学)を授与される。

2016年、東京大学定年退任、同名誉教授。聖学院大学大学院特任教授。

2021年、聖学院大学大学院特命教授

受賞歴

[編集]

著書

[編集]
  • Die Tritojesajanische Sammlung (Jes 56-66) redaktionsgeschichtlich untersucht. (Beiheft zur Zeitschrift für die alttestamentliche Wissenschaft Bd. 175, de Gruyter, 1989) 303 S.
  • 『旧約における超越と象徴 -解釈学的経験の系譜-』東京大学出版会、1994年、514+65頁
  • 『旧約聖書の思想 24の断章』岩波書店、1998年、281頁
  • Transcendency and Symbols in the Old Testament: A Genealogy of the Hermeneutical Experiences (Beiheft zur Zeitschrift für die alttestamentliche Wissenschaft Bd.275, de Gruyter,1999)441 S.
  • 『倫理思想の源流 -ギリシアとヘブライの場合』放送大学教育振興会、2001年、344頁
  • 『倫理の探索 ―聖書からのアプローチ―』中央公論新社中公新書、2002年、254頁
  • A Comparative Study of the Origins of Ethical Thought: Hellenism and Hebraism Rowman & Littlefield Publishers, 2005, 281+xviii pp.
  • 『旧約聖書と哲学 現代の問いの中の一神教』岩波書店、2008年、299+xxvii頁
  • 『ギリシア・ヘブライの倫理思想』東京大学出版会、2011年、xxiv+328+19頁
  • Philosophical Interpretations of the Old Testament (Beiheft zur Zeitschrift für die alttestamentliche Wissenschaft Bd.458, de Gruyter,2014), xii+255 S.
  • 『内村鑑三 その聖書読解と危機の時代』筑摩書房筑摩選書、2019年、382頁
  • 『旧約における超越と象徴 ―解釈学的経験の系譜〈増補新装版〉』東京大学出版会、2021年、568+65頁

共編著

[編集]
  • 『倫理思想辞典』山川出版社、1997年、312頁(星野勉三嶋輝夫と共同編集)
  • 『性と結婚』(『講座 現代キリスト教倫理』第2巻)、キリスト教団出版局、1999年、286頁〔編著〕
  • 『死生観と生命倫理』東京大学出版会、1999年、274頁〔編著〕
  • 『旧約聖書と現代』鈴木佳秀,並木浩一共著 教文館、2000年、155頁〔共著〕
  • 『宗教の倫理学』編 菅野覚明,柳橋博之共著(『現代社会の倫理を考える』17巻)丸善、2003年、180頁〔共著〕
  • 『アブラハムのイサク献供物語 アケダー・アンソロジー』日本キリスト教団出版局、2012年、334頁〔編著〕

翻訳

[編集]
  • 「アブラハムの遺訓」『聖書外典偽典別巻補遺 1』教文館、1979年、314-360/596-616頁
  • ノーマン・ポーチャース『ダニエル書』ATD・NTD聖書註解刊行会、1980年、262頁
  • イザヤ書』岩波書店(岩波版聖書)、1997年、xvi+355+8頁
  • エレミヤ書』岩波書店(同上)、2002年、xvi+360+18頁
  • イェルク・イェレミアス『なぜ神は悔いるのか 旧約的神観の深層』(丸山まつ共訳) 日本キリスト教団出版局、 2014年、223頁

論文

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 文化勲章・文化功労者の業績 2022年度”. 日本経済新聞 (2022年10月25日). 2023年2月13日閲覧。
  2. ^ 『官報』号外259号、令和6年11月5日
  3. ^ 秋の叙勲3987人 旭日大綬章に古賀伸明・小沢鋭仁氏”. 日本経済新聞 (2024年11月3日). 2024年11月4日閲覧。