関健作
関 健作(せき けんさく、1983年5月18日 - )は日本のドキュメンタリー写真家[1]。千葉県横芝光町出身[2]。順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科卒業。
ブータンに住むヒップホッパーや日本の陸上競技アスリートを取材している。2017年、APAアワード2017 写真作品部門 文部科学大臣賞 受賞。[3]
人物・経歴
[編集]1983年に千葉県で生まれ。2001年に順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科に入学。大学では陸上競技部(ハードル選手)に所属[4]。
2007年からJICAの青年海外協力隊に参加。ブータンのタシ・ヤンツェ県にあるタシヤンツェ小中学校で3年間体育教師を務め[5][4]、2011年からフリーランスの写真家として活動を開始。
2017年、ブータンに住む92歳の男性を追ったドキュメンタリー作品で、APAアワード2017写真作品部門で、大賞となる文部科学大臣賞を受賞[3]。
同年、脳腫瘍と向き合う教師のドキュメンタリー作品で、第13回「名取洋之助写真賞」を受賞[6]。
2018年、HIPHOPに魅了されたブータンの若者たちのドキュメンタリー作品で、京都国際写真祭KYOTOGRAPHIE2018のポートフォリオレビュー賞FUJIFILM AWARD特別賞を受賞[7]、ニコンサロン写真展年度賞・第20回三木淳賞 最終選考にノミネート[8]、デンマークの写真祭Photobook Week Aarhus PWA Dummy Award 2018で最終選考にノミネート[9]、SIPFシンガポール国際写真祭 2018 Photobook Open Call ファイナリストに選出。
2019年、アスリートの記録と記憶をテーマにした作品「2:16.22」で2019年京都国際写真祭KYOTOGRAPHIEポートフォリオレビュー賞 FUJIFILM AWARD大賞を受賞[10]。
2024年5月13日、エベレスト登頂に成功。登頂寸前でカメラ故障に見舞われ、写真を撮れなかった代わりに、ベースキャンプまで下りたのち、心に刻んだ風景をノートに描いた[11]。
家族は妻と1児。2020年より神奈川県秦野市在住。趣味は登山とボルダリング[4]。
著書
[編集]- ブータンの笑顔 新米教師が、ブータンの子どもたちと過ごした3年間[12][13] - 2013年、径書房出版、ISBN 978-4-7705-0216-2
- 撮り・旅! 地球を撮り歩く旅人たち - 共著 2014年 ダイヤモンド社出版 ISBN 4478046158
- OF HOPE AND FEAR - 手製本 写真集
- 2:16.22 - 2020年手製本 写真集
- 祭りのとき、祈りのとき - 手製本 写真集
- Limited future 第13回「名取洋之助写真賞」受賞作品
写真展
[編集]個展
[編集]- ブータンの笑顔 - 2010年4月 横芝光町図書館ギャラリー[14]
- 今を見つめる 今を生きる ブータン - 2011年11月 JICA地球ひろば
- Smile from Bhutan - 2013年〜2014年 全国のmont-bellサロン
- ビルマの学び舎 - 2015年5月 ギャラリー「間」成田
- ブータンの小さな瞳 - 2016年4月 あーすぷらざ[15]
- Little Bhutan Days - 2016年5月 Soup Stock Tokyo 本社[16]
- 祭りのとき、祈りのとき - 2016年9月 コニカミノルタプラザ[17]
- 第13回「名取洋之助写真賞」写真展「Limited future」 - 2018年 [18]
- OF HOPE AND FEAR - 2018年 ニコンサロン
- GOKAB ~ HIPHOP に魅了されたブータンの若者たち~ - 2018年10月 TOKYO GRAPHIE2018 @六本木FUJIFILM SQUARE[7]
- OF HOPE AND FEAR - 2019年5月 head on photo festival, Wedge Gallery in Sydney[19]
- 2:16.22 -その記録の向こう側- - 2019年11月 六本木FUJIFILM SQUARE[20][10]
- 2:16.22 - 2020年7月 Reminders Photography Stronghold Gallery
- GOKAB - 2020年7月 Le festival des Promenades photographiques(プロムナード写真祭), Vendôme, France
グループ展
[編集]- 日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業ブータン展 写真コーナー - 2016年5月 上野の森美術館[21]
- APA(日本広告写真家協会)アワード2017展覧会 文部科学大臣賞「ブータン92歳の1日」 - 2017年3月 東京都写真美術館[22]
- RPS PHOTO BOOK AS OBJECT EXHIBITION - 2017年10月 REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLD gallery[23]
- 飯沼珠実・関健作・柳詰有香 写真展「三様のひかり」 - 2019年1月 アイデムフォトギャラリー「シリウス」[24]
- 005 PHOTO Playground - 2019年2月 Ginza Sony Park[25]
受賞
[編集]- 第13回「名取洋之助写真賞」受賞[6] - 2017年
- APAアワード2017 写真作品部門 文部科学大臣賞 受賞[3]- 2017年
- ニコンサロン写真展年度賞・第20回三木淳賞 最終選考ノミネート[8]- 2018年
- Photobook Week Aarhus PWA Dummy Award 2018 最終ノミネート Top3[9]- 2018年
- SIPFシンガポール国際写真祭 2018 Photobook Open Call ファイナリスト- 2018年
- KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2018ポートフォリオレビュー賞 FUJIFILM AWARD特別賞 受賞[7]- 2018年
- KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2019ポートフォリオレビュー賞 FUJIFILM AWARD大賞 受賞[10]- 2019年
- アルル国際写真際 フォトブックアワード 最終ノミネート[26] - 2020年
連載
[編集]- 新教育ライブラリPremier 越えゆく力 -2020年 ぎょうせい
脚注
[編集]- ^ “関健作 | KENSAKU SEKI”. kensakuseki. 2020年1月15日閲覧。
- ^ 関健作 (2019年4月1日). “地元・横芝光町のポスターwebサイトに写真を採用していただきました”. kensakuseki. 2020年11月24日閲覧。
- ^ a b c “公益社団法人 日本広告写真家協会”. www.apa-japan.com. 2020年1月15日閲覧。
- ^ a b c “関 健作さん | 気鋭のフォトグラファーとして国内外で活躍している | 秦野”. タウンニュース (2020年11月20日). 2020年11月24日閲覧。
- ^ 関健作(インタビュアー:山本高樹)「【写真家・関健作さんに聞く:前編】「みんな同じ」が当たり前だった、ブータンに起こった急激な変化」『BE-PAL』、2016年8月17日 。2020年1月15日閲覧。
- ^ a b “2017年第13回「名取洋之助写真賞」受賞者発表”. 公益社団法人 日本写真家協会. 2020年1月15日閲覧。
- ^ a b c “KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 SPECIAL EDITION TOKYOGRAPHIE オープニングプログラム”. fujifilmsquare.jp. 2020年1月15日閲覧。
- ^ a b “ニコンサロン写真展年度賞受賞作品展”. 写真文化活動. ニコンイメージング. 2020年1月15日閲覧。
- ^ a b “Award” (英語). Photobook Week Aarhus. 2020年1月15日閲覧。
- ^ a b c “KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 SPECIAL EDITION TOKYOGRAPHIE 2019”. fujifilmsquare.jp. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “エベレスト登頂に成功”. タウンニュース. 2024年6月28日閲覧。
- ^ “ブータンの笑顔”. こみち書房. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “『ブータンの笑顔~新米教師が、ブータンの子どもたちと過ごした3年間』 関健作著[平成18年2次隊・ブータン・体育]”. 公益社団法人 青年海外協力協会 (2013年8月1日). 2020年1月15日閲覧。
- ^ “「ブータンの笑顔」關 健作 写真展”. www.library.yokoshibahikari.chiba.jp. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “関健作写真展「ブータンの小さな瞳」”. あーすぷらざ(神奈川県立地球市民かながわプラザ). インターネットミュージアム. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “Soup Stock Tokyo おいしい教室”. Soup Stock Tokyo おいしい教室. 2020年1月15日閲覧。
- ^ 『日本唯一のブータン写真家 関健作 初の写真集を発売『祭りのとき、祈りのとき Bhutan』』(プレスリリース)ひとしずく株式会社、2016年8月30日 。2020年1月15日閲覧。
- ^ “2017年 第13回「名取洋之助写真賞」受賞作品 写真展”. fujifilmsquare.jp. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “OF HOPE AND FEAR”. Head On Photo Festival. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “Kensaku Seki”. www.tokyographie.jp. Exhibition. TOKYOGRAPHIE. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “インターネットミュージアム”. インターネットミュージアム. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “公益社団法人 日本広告写真家協会”. www.apa-japan.com. 2020年1月15日閲覧。
- ^ “PHOTOBOOK AS OBJECT Exhibition by the 2017 Workshop participant photographers.” (英語). Reminders Project & Reminders Photography Stronghold (2017年9月3日). 2020年1月15日閲覧。
- ^ “アイデムフォトギャラリー「シリウス」年頭企画展”. 新宿フォトギャラリー(写真展)『シリウス』. 2020年1月15日閲覧。
- ^ 『『#005 PHOTO Playground』 Ginza Sony ParkとIMAが提供する写真との新たな出会いの場 写真の可能性を広げ、写真と遊べるフォトプレイグラウンド』(プレスリリース)ソニー企業株式会社、2019年1月28日 。2020年1月15日閲覧。
- ^ d'Arles, Les Rencontres. “Luma RencontresDummy Book Award Arles 2020”. www.rencontres-arles.com. 2021年2月19日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 関健作 / Kensaku Seki (@KensakuSEKI) - X(旧Twitter)
- 関 健作 (kensaku.seki) - Facebook
- Kensaku SEKI (@kensakuseki) - Instagram
- 関健作(写真家) (kensakuseki) - note