長征7号
長征7号 | |
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長征7号遥6 | |
基本データ | |
運用国 | 中華人民共和国 |
開発者 | CALT |
運用機関 | 中国航天科技集団 |
使用期間 | 2016年 - 現役 |
射場 | 文昌衛星発射場 |
打ち上げ数 | 12(成功11) |
原型 | 長征2号F |
発展型 | 長征7号改 (CZ-7A) |
公式ページ | [1] |
物理的特徴 | |
段数 | 2段 |
ブースター | 4本 |
総質量 | 597,000kg |
全長 | 53.075m |
直径 | 3.35m |
軌道投入能力 | |
低軌道 | 14t |
太陽同期軌道 | 5,500kg |
脚注 | |
[1] |
長征7号(中: 长征七号、英: Long March 7、略: CZ-7, LM-7)は、中華人民共和国の液体燃料ロケット。中国航天工業公司が開発を行っており、2016年6月に初めて打ち上げられた[2][3]。長征7号は旧式化したヒドラジン燃料を使う長征2号Fと交代するロケットになる予定で、将来的には有人打ち上げに使うロケットはこちらに切り替えられる予定[4]。
概要
[編集]長征7号は打上げ重量10-20tをカバーする中型ロケットとして、長征2号Fをベースに開発されている。暫定的に「長征2号F(換)」(CZ-2FH) と名づけられ、早ければ月探査機の嫦娥計画中に使用される可能性もあった[5]。
長征7号は、第1段に長征5号用に開発されているYF-100ロケット・エンジンを2基装備するK3-1を使い、その周囲にYF-100を1基装備するK2-1をブースターとして装着することで構成される。第2段にはYF-115ロケットエンジンを4基持つ。YF-115は推力15t (147kN) ほどのケロシン/液体酸素エンジン。また2基のYF-75Dを持つ第3段を追加でき、静止トランスファー軌道や月探査機などの打ち上げにも使える。YF-75Dは現在、長征3号シリーズの上段として使われている液体酸素/液体水素エンジンYF-75の改良型とされる。 長征7号の打ち上げ能力は地球低軌道に13.5t、太陽同期軌道に5.5t、また有人宇宙船なら地球低軌道に12.5tとされる。これまで長征2号、3号、4号ロケットが担ってきた主力ロケットの座を引き継ぐ予定[6]。
改良型の長征7号甲 (CZ-7A) は2020年に運用が始まった。最初の打ち上げには失敗しており、中国の主な宇宙開発が全般的に遅延する可能性が指摘された[7]が、2021年には長征7号改の名で打ち上げに成功している[8]。
打ち上げ一覧
[編集]機体番号 | 打ち上げ日時 (UTC) | 形式 | 発射場 | ペイロード | 軌道 | 成否 |
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遥1 | 2016年6月25日 12時00分07.413秒 |
長征7号 | 文昌衛星発射センター LC-2 | 遠征1号甲 天源1号 多用途宇宙船サブサイズ再突入カプセル 遨龍1号 翺翔之星 天鴿飛行器 |
LEO | 成功 |
遥2 | 2017年4月20日 11時41分35.361秒 |
長征7号 | 文昌衛星発射センター LC-2 | 天舟1号 | LEO | 成功 |
7A-遥1 | 2020年3月16日 13時34分 |
長征7号A | 文昌衛星発射センター LC-2 | 新技術験証衛星6号
(Xinjishu Yanzheng-6)[7] |
GTO | 失敗 |
7A-遥2 | 2021年3月11日 17時51分28.409秒 |
長征7号A | 文昌衛星発射センター LC-2 | 試験9号衛星 | GTO | 成功 |
遥3 | 2021年5月29日 12時55分29.373秒 |
長征7号 | 文昌衛星発射センター LC-2 | 天舟2号 | LEO | 成功 |
遥4 | 2021年9月20日 07時10分 |
長征7号 | 文昌衛星発射センター LC-2 | 天舟3号 | LEO | 成功 |
7A-遥3 | 2021年12月23日 10時12分 |
長征7号A | 文昌衛星発射センター LC-2 | 試験12号衛星01 試験12号衛星02 |
GTO | 成功 |
遥5[9] | 2022年5月9日 17時56分 |
長征7号 | 文昌衛星発射センター LC-2 | 天舟4号 | LEO | 成功 |
7A-遥5[10] | 2022年9月13日 13時18分 |
長征7号A | 文昌衛星発射センター LC-2 | 中星1E衛星 | GTO | 成功 |
遥6[11] | 2022年11月12日 02時03分 |
長征7号 | 文昌衛星発射センター LC-2 | 天舟5号 | LEO | 成功 |
7A-遥4 | 2023年1月8日 22時00分 |
長征7号A | 文昌衛星発射センター LC-2 | 実践23号 | GTO | 成功 |
参考文献
[編集]- ^ “媒体称中国研制新一代火箭 长征七号2013年发射”. 新浪网. (2010年11月19日) 2011年1月7日閲覧。
- ^ “Did China just launch a secret satellite-destroying robot weapon into space?”. IBTimes. (2016年6月30日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ “宇宙ゴミ除去技術、中国がさらに前進--人民網日本語版--人民日報”. 人民網. (2016年6月28日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ “Long March 5 Rocket Delayed To 2015”. Aerospace Daily & Defense Report. (2013年3月5日) 2013年4月10日閲覧。
- ^ “中国、中型ロケット「長征7号」を開発中”. sorae.jp (2010年3月5日). 2010年3月14日閲覧。
- ^ “中国、長征七号のブースターの分離試験を実施”. Sorae.jp. (2014年8月29日) 2014年10月5日閲覧。
- ^ a b “長征7Aロケット、打ち上げ失敗。軌道に投入できず”. sorae.jp (2020年3月17日). 2020年3月18日閲覧。
- ^ “「長征7号改遥2」ロケット、「試験9号」衛星を打ち上げ”. 人民網日本語版date=2021-03-12. 2021年6月6日閲覧。
- ^ China launches Tianzhou 4 cargo ship heading for space station space flight now 2022年7月25日閲覧。
- ^ Davenport, Justin (13 September 2022). “Chang Zheng 7A launches military communications satellite”. NASASpaceFlight. 13 September 2022閲覧。
- ^ “中国、長征ロケットを相次いで打ち上げ。約2時間で無人補給船がドッキング成功”. sorae (2022年11月12日). 2022年11月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 長征六号と長征七号、ついに出現 2013年11月19日 КОСМОГРАД