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鎌田浩毅

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鎌田 浩毅(かまた ひろき、1955年 - )は、日本地球科学者京都大学名誉教授。同大特任教授。専門は火山学・地球変動学・科学教育アウトリーチ

経歴

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東京都生まれ。父は道路会社の技術師[1]。1974年東京教育大学附属駒場高等学校卒業。大学で一留を経て[1]、1979年に東京大学理学部地質鉱物学科(現:地球惑星環境学科)を卒業。1987年、東京大学より理学博士の学位を取得、学位論文の題は"Growth-history and geological structure of the volcanotectonic depression in the central Kyushu, Japan"(中部九州における火山構造性陥没地の形成発達史と地質構造)[2]

通商産業省地質調査所主任研究官、米国内務省カスケード火山観測所客員研究員などを経て、1997年より京都大学大学院人間・環境学研究科・総合人間学部教授。2021年、京都大学名誉教授、同大レジリエンス実践ユニット特任教授[3]。2021年3月10日、京大教授としての最終講義が行われた[4]

不定期に「グッド!モーニング」に出演している。

著書

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単著

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共著

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雑誌連載

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監修

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解説

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論文

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  • 鎌田浩毅, 三村弘二「インブリケイションから推定される九重火山飯田(はんだ)火砕流の流動方向」『火山.第2集』第26巻第4号、日本火山学会、1981年、281-292頁、doi:10.18940/kazanc.26.4_281ISSN 04534360NAID 110002993718 
  • 鎌田浩毅, 村岡洋文, 長谷紘和「九重火山麓北地域の地質と層序 : 火山および火山岩」『日本地質学会学術大会講演要旨』第1981巻、日本地質学会、1981年、312頁、doi:10.14863/geosocabst.1981.0_312ISSN 1348-3935NAID 110003037775 
  • 陶山淳治, 石井吉徳, 山口靖, 鎌田浩毅, 長谷絋和, 小川克郎「合成開口レーダーによる日本列島の地熱資源調査」『日本リモートセンシング学会誌』第2巻第4号、日本リモートセンシング学会、1982年、57-65_9、doi:10.11440/rssj1981.2.4_57ISSN 0289-7911NAID 130003638596 
  • 鎌田浩毅, 村岡洋文「大分県中部の火山岩類のK-Ar年代」『地質調査所月報』第33巻第11号、経済産業省産業技術総合研究所地質調査所、1982年11月、561-567頁、ISSN 00167665NAID 40002357719 
  • 須藤茂, 阪口圭一, 松林修, 鎌田浩毅, 加藤完, 山本隆志「三宅島 1983 年溶岩の冷却過程」『火山.第2集』第29巻TOKUBE、日本火山学会、1984年、S253-S265、doi:10.18940/kazanc.29.TOKUBE_S253NAID 110002990010 
  • 鎌田浩毅, 村岡洋文「大分県安心院(あじむ)の安山岩溶岩のK‐Ar年代」『地質学雑誌』第90巻第2号、日本地質学会、1984年、125-128頁、doi:10.5575/geosoc.90.125ISSN 0016-7630NAID 110003023477 
  • 鎌田浩毅「熊本県宮原西方の火山岩類の層序と噴出年代 九州中北部の火山活動の時代と分布」『地質学雑誌』第91巻第4号、日本地質学会、1985年、289-303頁、doi:10.5575/geosoc.91.289ISSN 0016-7630NAID 110003023604 
  • 鎌田浩毅「A31 中部九州における火山構造性陥没地内の 5Ma 以降の拡大量」『日本火山学会講演予稿集』第1986.1巻、日本火山学会、1986年、31頁、doi:10.18940/vsj.1986.1.0_31ISSN 2433-5320NAID 110002998922 
  • 中田節也, 鎌田浩毅「島原半島南部に分布する玄武岩・安山岩類の成因関係」『火山.第2集』第33巻第4号、日本火山学会、1988年、273-289頁、doi:10.18940/kazanc.33.4_273ISSN 04534360NAID 110002989349 
  • 鎌田浩毅「反射法地震探査データから推定される別府湾及びその周辺地域の深部地下構造とその成因 : コメント」『日本地質学会学術大会講演要旨』第1990巻、日本地質学会、1990年、92頁、doi:10.14863/geosocabst.1990.0_92ISSN 1348-3935NAID 110003026725 
  • 鎌田桂子, 鎌田浩毅「289 米国オレゴン州、クレーターレークカルデラの形成過程」『日本地質学会学術大会講演要旨』第1990巻、日本地質学会、1990年、428頁、doi:10.14863/geosocabst.1990.0_428ISSN 1348-3935NAID 110003027025 
  • 鎌田浩毅, 小玉一人「II-3 火山構造性陥没地としての豊肥火山地域とその形成テクトニクス」『日本地質学会学術大会講演要旨』第1992巻、日本地質学会、1992年、63-64頁、doi:10.14863/geosocabst.1992.0_63ISSN 1348-3935NAID 110003027643 
  • 鎌田浩毅, 小玉一人「P18 中部九州でなぜ火山構造性陥没地(豊肥火山地域)が生じたのか : 西南日本弧・琉球弧会合部のテクトニクス」『日本火山学会講演予稿集』第1993.2巻、日本火山学会、1993年、104頁、doi:10.18940/vsj.1993.2.0_104ISSN 2433-5320NAID 110003000410 
  • 鎌田桂子, 谷口宏充, 中田節也, 三軒一義, 鎌田浩毅「338. 雲仙普賢岳噴火における火砕流温度・風圧・粒子速度測定」『日本地質学会学術大会講演要旨』第1993巻第0号、日本地質学会、1993年、562頁、doi:10.14863/geosocabst.1993.0_562ISSN 1348-3935NAID 110003035294 
  • 鎌田浩毅「PV20 猪牟田カルデラ : 耶馬溪火砕流及び今市火砕流の噴出源としての埋積されたじょうご型複成カルデラ」『日本火山学会講演予稿集』第1994.2巻、日本火山学会、1994年、208頁、doi:10.18940/vsj.1994.2.0_208ISSN 2433-5320NAID 110003000618 
  • 鎌田浩毅, 千葉達朗「1995年10月の九重火山硫黄山の噴火」『地質學雜誌』第101巻第12号、日本地質学会、1995年12月、XXXXIII-XXXXVI、doi:10.5575/geosoc.101.XXXXIIIISSN 00167630NAID 10002216172 
  • 鎌田浩毅, 小林哲夫「360 九重火山の地質と噴火史(火山・火山岩)」『日本地質学会学術大会講演要旨』第1996巻第0号、日本地質学会、1996年、273頁、doi:10.14863/geosocabst.1996.0_273_1ISSN 1348-3935NAID 110006670120 
  • 鎌田浩毅「1995年10月の九重火山硫黄山の噴火」『地學雜誌』第105巻第1号、東京地学協会、1996年、Plate1-Plate2、doi:10.5026/jgeography.105.Plate1ISSN 0022-135XNAID 130000796246 
  • 伊藤順一, 星住英夫, 川辺禎久, 鎌田浩毅「P22 過去 5000 年間に九重火山で発生した小規模噴火」『日本火山学会講演予稿集』第1997.2巻、日本火山学会、1997年、106頁、doi:10.18940/vsj.1997.2.0_106ISSN 2433-5320NAID 110003001070 
  • 竹村恵二, 伊藤康人, 鎌田浩毅「別府湾周辺のネオテクトニクス」『日本地質学会学術大会講演要旨』第1998巻、日本地質学会、1998年、231頁、doi:10.14863/geosocabst.1998.0_231ISSN 1348-3935NAID 130005430378 
  • 金子克哉、鎌田浩毅、小屋口剛博「P38 Aso-4 噴火サイクルにおける噴出物の岩石学的特徴」『日本火山学会講演予稿集』第1999.2巻、日本火山学会、1999年、124頁、doi:10.18940/vsj.1999.2.0_124ISSN 2433-5320NAID 110003001340 
  • 鎌田浩毅「日本火山学会と会誌「火山」の現況と今後の取り組み」『地學雜誌』第108巻第6号、東京地学協会、1999年12月、734-740頁、doi:10.5026/jgeography.108.6_734ISSN 0022135XNAID 10004726166 
  • 鎌田桂子、鎌田浩毅「P32 外来岩片からみた姶良カルデラの形成過程」『日本火山学会講演予稿集』第2001.2巻、日本火山学会、2001年、134頁、doi:10.18940/vsj.2001.2.0_134ISSN 2433-5320NAID 110002998434 
  • 宇井忠英、井田喜明、鎌田浩毅、林信太郎、川邊禎久、加藤幸弘、千葉達朗、藤田浩司、塩谷みき「B25 活火山の再定義とランク付け」『日本火山学会講演予稿集』第2002.2巻、日本火山学会、2002年、89頁、doi:10.18940/vsj.2002.2.0_89ISSN 2433-5320NAID 110002998568 
  • 鎌田浩毅、須田恵理子、齋藤武士、飯澤功、酒井敏「火山体崩壊に伴う岩屑なだれの流動メカニズムの実験的解析と地質堆積物への適用」『材料』第51巻第2号、日本材料学会、2002年2月、168-175頁、doi:10.2472/jsms.51.168ISSN 05145163NAID 110002301849 
  • 綿貫陽子、鎌田浩毅、味喜大介、石原和弘「桜島火山大正噴火における二次溶岩流の分布と流出時期」『火山』第48巻第6号、日本火山学会、2003年、513-518頁、doi:10.18940/kazan.48.6_513ISSN 0453-4360NAID 110003041377 
  • 室生団体研究グループ、八尾昭、茅原芳正、別所孝範、鎌田浩毅、山本俊哉、渕上芳孝、石井久夫、森山義博、西尾明保、寺戸真、八尾昭「室生火砕流堆積物の給源火山」『地球科学』第62巻第2号、地学団体研究会、2008年、97-108頁、doi:10.15080/agcjchikyukagaku.62.2_97ISSN 0366-6611NAID 110006640412 

出演番組

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テレビ

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ラジオ

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関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 鎌田浩毅 (2020年12月14日). “好きなことより、できること”. 文藝春秋電子版. 文藝春秋. 2024年12月28日閲覧。
  2. ^ 博士論文書誌データベース
  3. ^ 京都大学 レジリエンス実践ユニット”. 2023年1月21日閲覧。
  4. ^ a b 京都大学2020年度退職教員最終講義 鎌田 浩毅(人間・環境学研究科 教授)「地震・噴火・温暖化は今後どうなるか?」 - YouTube Kyoto-U OCWチャンネル(2021年5月7日)、2023年1月21日閲覧
  5. ^ 知っておきたい地球科学 ビッグバンから大地変動まで”. 2023年4月21日閲覧。 岩波新書 新赤版 1950(刊行日2022年11月18日)
  6. ^ 世界がわかる資源の話”. 新刊. 大和書房 (2023年6月8日). 2023年6月7日閲覧。
  7. ^ 47都道府県・地質景観/ジオサイト百科”. 47都道府県百科シリーズ. Maruzen Publishing (丸善出版) (2024年1月). 2024年1月14日閲覧。
  8. ^ 鎌田浩毅 (2024年4月28日). “首都直下 南海トラフ地震に備えよ”. 一般書籍>教養/科学/歴史. SB Creative. 2024年4月9日閲覧。
  9. ^ M9地震に備えよ 南海トラフ・九州・北海道”. 書籍. PHP研究所 (2024年8月8日). 2024年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年8月8日閲覧。
  10. ^ 理系的英語習得術 —インプットとアウトプットの全技法”. ちくま新書. 筑摩書房 (2024年9月9日). 2024年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年9月12日閲覧。
  11. ^ 【ダイジェスト動画】鎌田浩毅先生『一生モノの物理学』発売記念 オンライントークライブ - YouTube 丸善ジュンク堂オンライン(2022年6月10日)、2023年1月21日閲覧
  12. ^ みんなの高校地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識”. ブルーバックス. 講談社BOOK倶楽部 (2024年12月26日). 2024年12月21日閲覧。
  13. ^ 鎌田浩毅の役に立つ地学”. 連載. 週刊エコノミストOnline (2023年6月5日). 2023年6月7日閲覧。
  14. ^ 角川まんが学習シリーズ まんがで名作 これから科学者になる君へ 寺田寅彦エッセイ集”. 2023年4月21日閲覧。 角川まんが学習シリーズ(発売日2023年2月15日)
  15. ^ たけし興味、9月放送特番で「活火山としての富士山」研究”. 2023年1月21日閲覧。 お笑いナタリー(2013年8月11日)
  16. ^ Mr.都市伝説 関暁夫も「都市伝説の領域超えた」京大名誉教授が巨大地震に警鐘!”. 2023年1月21日閲覧。 TVer+(2021年12月18日)

外部リンク

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