鈴木長十
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鈴木 長十(すずき ちょうじゅう、1904年/1905年- 1979年8月2日)は、日本の教師、予備校講師。駿台高等予備校(現・駿台予備学校)学長。駿台高等予備校英語科講師、初代英語科主任として、戦前・戦後の受験英語界の第一線で活動した。
経歴
[編集]東京高等師範学校(後の東京教育大学、現・筑波大学)英語教員養成科を卒業後、駒込中学の英語講師であった。その傍らで駿台で講師をしていた岡田實麿の補佐をしていたが、1939年に岡田が病気で講義を辞退すると駿台の専任講師となった。講師として徹底的な教材研究・下調べ・独特の教授法を得て、予備校講師の傍ら講師として大学へ出講した。晩年は駿台の学長に着任した。1979年、肺癌により74歳で死去した。後任の英語科主任には伊藤和夫が就任した。
補足
[編集]- 伊藤和夫と共に執筆に携わった『基本英文700選』は1970年代から1980年代の受験生に使用された[要出典]。また、『新・基本英文700選』として改訂・出版された。
- 予備校講師の中で彼の講義に影響を受けた者も多く、特に今井宏の口癖の「てんてんぷるぷる」等は鈴木の口癖だった[1]。
- A is no more B than C is D. の比較表現をクジラの構文として紹介した。
著書
[編集]単著
[編集]- 『英文解釈の根柢 総括・整理』(学友社、1947年)
- 『基本英文700選』伊藤和夫共編(駿台文庫、1968年)
- 『必修英単語3000選』伊藤和夫共編(駿台文庫、1985年)
共著
[編集]- (伊藤和夫共著)『試験の英単語完全整理』(実業之日本社、1972年)
- (伊藤和夫共編)『大学入試3000語 駿台高等予備校副読本』(駿台文庫、1979年)
脚注
[編集]- ^ 「今井宏のB組・英語実力アップ教室」などの講義内で今井が述べている。