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金浦 (笠岡市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 岡山県 > 笠岡市 > 金浦 (笠岡市)
金浦(西浜)
日本
都道府県 岡山県
市町村 笠岡市
広域地区 金浦
面積
 • 合計 0.93 km2
人口
2021年(令和3年)10月現在)
 • 合計 4,594人
郵便番号
714-0057

金浦(かなうら[1])は、岡山県笠岡市にある大字である。同市編入前は小田郡金浦町(金浦村)に属する大字である西浜(ようすな)を名乗った。編入後に現行の名称に改称している[2]明治以前は西浜村であった。

古くからの漁港として栄え、現在も江戸時代からの古い町並みが、所々に残る。また源平合戦(治承・寿永の乱)を模した「ひったか」「おしぐらんご」といった地区の伝統祭が毎年5月下旬から6月上旬頃に開催されている。

郵便番号は〒714-0057(笠岡郵便局管区)。人口は4594人(男性2215人、女性2379人)。世帯数は2182世帯(いずれも令和3年10月現在)。面積は平方0.93km[3]

沿革

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歴史

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市の西南部金浦湾の東岸にある大きな漁港集落である。『和名類聚抄』に載る小田郡魚渚郷に属したとされる。笠岡市編入以前は、西浜と書いて「ようすな」と称していた[4]

この地方は毛利氏が領していたが慶長5年の関ヶ原の戦い後、幕府領(天領)となる。その後元和5年から備後福山藩主・水野氏が領有。元禄11年水野氏除封のあとは、幕府領に復し、笠岡代官所が管理した。『備中村鑑』によれば、西浜村の石高は152石4升であった[4]

1889年(明治22年)6月1日、町村制施行により吉浜村などと合併して金浦村(のち金浦町)を置き大字西浜と称した[4]

1952年昭和27年)4月1日、東隣の笠岡町に編入合併、市制施行し笠岡市となる。大字を西浜から旧町名の金浦に改称し、現在に至る。なお、西浜の地名は大字としては改称したが、現在も地区内外でその名は使用されており、小字でも一部その名を残している。また、バス停などにもその名を冠している[4]

地名の由来

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旧称の「西浜(ようすな)」は、『和名類聚抄』に載る古代郷名の「魚渚郷」の遺称とされる。同郷は「伊乎須奈(いをすな)」と万葉仮名が付されており、それが変化して「ようすな」となったとされる[4]

現名称の金浦は、旧町(村)名から取ったもので、金浦湾に由来する。金浦湾は、日に照らされ海面が輝く様子に由来する名称といわれる[4]

地勢

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山岳
河川
海域

主要施設

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郵便局
福祉施設
  • 金浦保育園
笠岡市福祉事業会
  • 笠岡学園
  • 新川保育園
金融機関
神社仏閣
史跡
  • 千歳橋(県道と旧2号線との分岐点)
  • たぬき橋(千歳橋のすぐ北にある小さな橋)

交通

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道路
鉄道

脚注

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  1. ^ 正式ではないが「かねうら」と訓ずる場合もある。
  2. ^ 住所表記としては改称したが、地元では西浜の呼称はいまだ使用されており、西浜バス停なども存在している。
  3. ^ 統計かさおか平成23年版
  4. ^ a b c d e f 下中直也 『日本歴史地名体系三四巻 岡山県の地名』平凡社(1981年)

参考文献

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  • 岡山県大百科事典編集委員会編集『岡山県大百科事典』山陽新聞社(1979年)
  • 巌津政右衛門 『岡山地名事典』日本文教出版社(1974年)
  • 下中直也 『日本歴史地名体系三四巻 岡山県の地名』平凡社(1981年)
  • 『県別マップル33 岡山県広域・詳細道路地図』昭文社(2010年)

関連項目

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外部リンク

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