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野村寅三郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

野村 寅三郎 (のむら とらさぶろう、1902年11月30日 - 1985年1月22日)は、日本交通経済学者神戸大学名誉教授。元日本海運経済学会副会長。

人物・経歴

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京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町生まれ。1921年京都市立第一商業学校(現京都市立西京高等学校)卒業[1]。級友に新庄博神戸大学名誉教授がいた[2]

1924年神戸高等商業学校(現神戸大学本科第二学年修了[1]。1927年東京商科大学(現一橋大学)卒業[1]内池廉吉ゼミ出身で、専門は交通[2]。同年同大学補手[1]。1928年中央気象台附属測候技術官養成所(現気象大学校)講師。1929年神戸商業大学助手[1]

1930年から文部省留学生として、ドイツウィーン[2]イタリアアメリカ合衆国に留学し[1]レオポルト・マイヤーに師事するなどした。1933年に龍田丸で日本に戻り[2]、同年神戸商業大学助教授。1940年叙正六位[1]

太平洋戦争中は、東京商科大学東亜経済研究所(現一橋大学経済研究所)の赤松要らの南方調査に加わり、大佐相当官として[2]、1942年から南方軍軍政総監部附。1945年神戸経済大学教授。1946年勲五等瑞宝章受章[1]。1948年神戸経済大学経営学専門部[1]

1949年初代神戸経済大学準硬式野球部部長[3]。1950年海技専門学院(現海技大学校)教授併任[1]。1953年神戸大学経営学部教授、神戸大学評議員、兵庫県建築業審議会委員、神戸船員地方労働委員会委員。1958年神戸大学経営学部長。1961年神戸大学評議員、商学博士[1]。1962年日本港湾経済学会設立発起人[4]

1964年文部省学術奨励審議会専門委員。1966年定年退官、神戸大学名誉教授、名古屋学院大学経済学部教授[1]。名古屋学院大学附属図書館長[5]日本海運経済学会副会長なども務めた[6]。1973年勲三等旭日中綬章受章[7]。1985年叙従三位[8]

門下生

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  • 高村忠也神戸大学名誉教授(海運論)[9]
  • 秋山一郎 神戸大学名誉教授(交通論)

著書

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  • 『貨物交通に於ける鐵道と自動車の競爭』神戸大学経済経営研究所 1935年
  • 『地域経済開発と交通に関する理論』神戸大学経済経営研究所 1966年

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 野村寅三郎博士略歴・著作目録 (野村寅三郎博士記念號)国民経済雑誌巻(号)114(4)ページ131-136神戸大学経済経営学会刊行日1966-10
  2. ^ a b c d e 野村先生 : 人と学問 (野村寅三郎博士記念號)国民経済雑誌巻(号)114(4)ページ112-130神戸大学経済経営学会刊行日1966-10
  3. ^ ・会長挨拶神戸大学体育会準硬式野球部
  4. ^ 日本港湾経済学会設立発起人
  5. ^ 東海地区大学図書館協議会誌 (14) 東海地区大学図書館協議会事務局 編 (東海地区大学図書館協議会事務局, 1969-03)
  6. ^ <追悼>元副会長野村寅三郎先生を偲んで海運経済研究 19 161-162, 1985
  7. ^ 官報昭和48年本紙第13905号 6頁
  8. ^ 官報昭和60年本紙第17408号 10頁
  9. ^ 高村忠也先生 : 人と学問(高村忠也博士記念号)国民経済雑誌巻(号)148(4)ページ109-126出版者神戸大学経済経営学会刊行日1983-10
先代
平井泰太郎
神戸大学経営学部長
1958年 - 1960年
次代
丹波康太郎