酢酸フェニル水銀
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酢酸フェニル水銀 | |
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acetyloxy(phenyl)mercury | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 62-38-4 |
PubChem | 16682730 |
ChemSpider | 10294750 |
UNII | OSX88361UX |
EC番号 | 200-532-5 |
国連/北米番号 | 1674 |
KEGG | D05464 |
MeSH | Phenylmercuric+acetate |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL1333953 |
RTECS番号 | OV6475000 |
バイルシュタイン | 3662930 |
Gmelin参照 | 83357 |
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特性 | |
化学式 | C8H8HgO2 |
モル質量 | 336.74 g mol−1 |
融点 |
148 ~ 151℃ |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | Oxford MSDS |
GHSピクトグラム | |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H301, H314, H372, H410 |
Pフレーズ | P260, P264, P270, P273, P280, P301+310, P301+330+331, P303+361+353, P304+340, P305+351+338, P310, P314, P321, P330 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酢酸フェニル水銀(さくさんフェニルすいぎん、英: Phenylmercuric acetate)は、化学式CH3COOHgC6H5で示される有機水銀化合物の一種で、かつては日本でも農業用殺菌剤として使用されていた。
用途
[編集]稲のいもち病に対する殺菌剤として1948年9月27日に農薬登録。セレサンなどの商品名で販売され、塗沫や浸漬処理による種子消毒にも使われたが1973年10月29日に登録が失効し、現在は農薬としての使用は禁止されている。また、かつては殺精子剤として避妊具に使用されていた[1]。
毒性
[編集]日本の毒物及び劇物取締法により毒物に指定されている。眼や気管などに対し腐食性があり、皮膚からも吸収されやすい。体内に入ると、数時間経過した後に腎臓障害が生じる。マウスに経口投与した場合の半数致死量は43mg/kgである。可燃性であり、燃焼すると水銀蒸気を生じる。
脚注
[編集]- ^ 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。