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酢酸ニッケル(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酢酸ニッケル(II)
識別情報
CAS登録番号 373-02-4 チェック, 6018-89-9 (四水和物) チェック
PubChem 9756
EC番号 239-086-1
特性
化学式 C4H6NiO4
モル質量 176.78 g mol−1
外観 緑色の固体
匂い 微かな酢酸
密度 1.798 g/cm3(無水物)
1.744 g/cm3(四水和物)
融点

250 °C (昇華)

沸点

16.6 °C (四水和物)

への溶解度 冷水、温水に易溶
溶解度 メタノールに可溶
ジエチルエーテル、n-オクタノールに不溶
危険性
NFPA 704
0
2
0
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酢酸ニッケル(II)(さくさんニッケル、: Nickel(II) acetate)はニッケル酢酸塩で、化学式はNi(CH3COO)2電気めっきなどに利用される。

ニッケルまたは炭酸ニッケル(II)と酢酸とを反応させて得られる。

緑色の結晶である四水和物X線回折により、ニッケル原子を4つの水分子と2つの酢酸分子が囲む八面体形の結晶であることが解明された[1]

無水物は真空下で、無水酢酸と反応させるか[2]加熱することにより得られる[3]

安全性

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発癌性および皮膚への刺激性がある。

脚注

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  1. ^ Van Niekerk, J. N.; Schoening, F. R. L. (1953). “The crystal structures of nickel acetate, Ni(CH3COO)2·4H2O, and cobalt acetate, Co(CH3COO)2&middot4H2O”. Acta Cryst. 6 (7): 609–612. doi:10.1107/S0365110X5300171X. 
  2. ^ Lascelles, Keith; Morgan, Lindsay G.; Nicholls, David; Beyersmann, Detmar (2005), "Nickel Compounds", en:Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim: Wiley-VCH, doi:10.1002/14356007.a17_235.pub2
  3. ^ Tappmeyer, W. P.; Davidson, Arthur W. (1963). “Cobalt and Nickel Acetates in Anhydrous Acetic Acid”. Inorg. Chem. 2 (4): 823–825. doi:10.1021/ic50008a039.