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那須ブラーゼン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
那須ブラーゼン
Nasu Blasen
チーム情報
UCIコード NAS
本拠地 日本の旗 日本
創設年 2012年
解散年 2024年
種目 ロードレース
格付け UCIコンチネンタルチーム(Asia)(2015-2022)
JBCF-Jプロツアーチーム(2013-2020)
JCL(2021-2022)
自転車 DEVEL project
首脳陣
GM 若杉厚仁
監督 岩井航太

那須ブラーゼン(なすブラーゼン、Nasu Blasen)は、栃木県那須塩原市を本拠地とする栃木県北部の観光地那須地域を拠点とした[1]自転車ロードレースのプロチームである。競技チームはUCIコンチネンタルチーム(アジア)に属し、ジャパンサイクルリーグに属していた。

「ブラーゼン」はドイツ語で「風が吹く」を意味し、「那須地域にサイクルスポーツの風を吹き込みたい」との願いを込めて命名された[2]

2023年シーズンより、レース活動についてはさいたまディレーブと統合した·さいたま那須サンブレイブにて行うと公表。双方の運営会社は統合せず、自転車安全教室などの地域貢献活動では、引き続き那須ブラーゼンとして従来のジャージ着用となる[3]

しかし、運営会社であるNASPOはコロナ禍以降のスポンサー収入減少のため資金繰りが悪化し、サンブレイブの共同運営も2024年2月末を以て解除となり、3月4日付で事業停止し破産手続きに入ったと報じられた[4]。サンブレイブはチーム名をさいたま佐渡サンブレイブに改称。

那須地域の自転車文化の引き継ぎ役として、那須ブラーゼン設立時の代表であった前田幸雄が那須ブラーゼンおよびNASPOとは組織的には無関係な任意団体としてブラーゼンサイクリング倶楽部を3月2日付で発足させ、3月24日の真岡芳賀ロードレースよりJエリートツアーに参戦すると3月17日に記者会見し公表(同日時点でNASPOおよび那須ブラーゼンから事業停止の正式なリリースはない)。選手との雇用契約はせず、レースサポートやコミュニケーションツールとしての活動を目指す。ロゴマークは那須ブラーゼンより承諾を得て承継。監督として、那須ブラーゼンOBでもある雨澤毅明が就任[5]

歴史

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  • 2012年
    • 10月 前田幸雄が、那須ブラーゼン設立[6]。栃木県内では宇都宮ブリッツェンに次いで2番目となる地域密着型プロサイクルロードレースチームである[7]
  • 2013年
    • 中田真琴を監督とし、清水良行(主将)、大場重幸、眞坂哲平、小坂光、若杉厚仁、雨澤毅明が加入し、Jプロツアーに参戦[7]
  • 2014年
    • 4月 運営および活動方針の相違により、初代社長の前田が取締役辞任し代表権のない会長に就任。
    • NHKにて当チームがモデルとなったドラマ「ライドライドライド」が放送された[2]
  • 2015年
    • UCIコンチネンタルチームに登録される[8]
  • 2016年
    • 6月1日 若杉厚仁がNASPO社長に就任。前社長の薄井泰則は退任。清水良行監督は取締役兼任[9]
  • 2019年
  • 2020年
    • 8月1日 那須高原りんどう湖ファミリー牧場運営の那須興業(同年5月に日本駐車場開発グループ入り)とスポンサー契約を締結。那須ハイランドパークレーシングチームを那須ハイーりんどう湖レーシングチームに改称[11]
  • 2021年
    • JBCF-Jプロツアーカテゴリーから外れ、新たに発足されるジャパンサイクルリーグ(JCL)に参戦[12]
    • 8月18日 バンクリーグ2021宇都宮ステージで優勝[13]
    • 10月31日 JCL第8線 湧水の郷しおやクリテリウム 金子大介が優勝し、チームとしても2017年のJプロツアー以来4年ぶり、JCLでは初勝利[14]
  • 2023年
    • JCLのレース出場は、さいたま那須サンブレイブに統合
    • 10月31日、今シーズンをもって退団する選手(西尾勇人、桂慶浩、佐藤大志、新開隆人)を公表[15]
  • 2024年
    • 2月、さいたま那須サンブレイブの共同運営を解消[4]
    • 3月、事業停止[4]

チーム陣容

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2023年陣容

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さいたま那須サンブレイブ那須エリア所属選手
氏名 生年月日 前年所属チーム 備考
GM 鈴木卓史 SUZUKI Takashi ???????? さいたまディレーブ(監督)
監督 鈴木真理 SUZUKI Shinri (1975-12-25) 1975年12月25日(48歳) 那須ブラーゼン(コーチ)
選手 吉岡直哉 YOSHIOKA Naoya (1991-12-23) 1991年12月23日(32歳) Team UKYO SAGAMIHARA
選手 西尾勇人 NISHIO Hayato (1994-01-09) 1994年1月9日(30歳) 那須ブラーゼン
選手 佐藤大志 SATO Hiroshii (1999-12-09) 1999年12月9日(25歳) 那須ブラーゼン
選手 新開隆人 SHINKAI Ryuji (2000-07-14) 2000年7月14日(24歳) 那須ブラーゼン
選手 篠原輝利 SHINOHARA Kiri (2003-04-03) 2003年4月3日(21歳) AVENTURA
選手 桂慶浩 KATSURA Yoshihiro (1995-11-07) 1995年11月7日(29歳) さいたまディレーブ マネージャー兼任

2022年までの陣容

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那須ブラーゼン(UCIコンチネンタルチーム・JCL登録競技チーム)

  • ゼネラルマネージャー - 岩井航太 (2018年から)競技チーム監督の役割も務める
  • メカニック - 樋口峻明 (2020年から)
氏名 生年月日 所属期間 備考
選手 西尾勇人 NISHIO Hayato (1994-01-09) 1994年1月9日(30歳) 2016-2023
選手 柴田雅之 SHIBATA Masayuki (1994-11-03) 1994年11月3日(30歳) 2017-2021
選手 西尾憲人 NISHIO Keito (1995-07-06) 1995年7月6日(29歳) 2019-2022
選手 佐藤宇志 SATO Takashi (1999-12-09) 1999年12月9日(25歳) 2020-2021
選手 佐藤大志 SATO Hiroshii (1999-12-09) 1999年12月9日(25歳) 2020-2023
選手 新開隆人 SHINKAI Ryuji (2000-07-14) 2000年7月14日(24歳) 2020-2023
選手 竹村拓 TAKEMURA Taku (1997-09-27) 1997年9月27日(27歳) 2020-2022
選手 谷順成 TANI Junsei (1994-08-04) 1994年8月4日(30歳) 2020-2022
選手 渡邊翔太郎 WATANABE Shotaro (1994-08-29) 1994年8月29日(30歳) 2020-2021
選手 金子大介 KANEKO Daisuke (1991-11-13) 1991年11月13日(33歳) 2021-2022
選手 島野翔汰 SHIMANO Shota (2000-09-04) 2000年9月4日(24歳) 2021-

那須ブラーゼンの過去の所属選手

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選手名 所属期間 移籍先等
小野寺慶 2019-2020 外腸骨動脈の線維化症のため現役引退
下島将輝 2016-2020 現役引退
飯野智行 2019 群馬グリフィン・レーシングチーム
中村魁斗 2019 宇都宮ブリッツェン
樋口峻明 2018-2019 那須ブラーゼンの運営スタッフに
岸崇仁 2017-2018 リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム
椎貝竜哉 2018 SBC Vertex Racing Teamへ
吉田悠人 2018 現役引退
永吉篤弥 2018 現役引退
新城銀二 2016-2017 EQADS
吉岡直哉 2015-2017 TeamUKYO
岩井航太 2015-2016 那須ブラーゼンの運営スタッフに
小坂光 2013-2016 ロードレース選手として那須ブラーゼンに所属していた
那須ブラーゼン所属期間を含めシクロクロス選手として宇都宮ブリッツェンに所属
高木三千成 2016 東京ヴェントス
水野恭兵 2016 インタープロサイクリングアカデミー
雨澤毅明 2013-2015 宇都宮ブリッツェン
新城雄大 2014-2015 EQADS
小野寺玲 2014-2015 宇都宮ブリッツェン
佐野淳哉 2014-2015 マトリックス・パワータグ
鈴木龍 2015 ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム
清水良行 2013-2014 2014年は監督兼選手、2015年から2017年は監督専任
鈴木近成 2014 現役引退
普久原奨 2014 群馬グリフィン・レーシングチーム
大場重幸 2013
眞坂哲平 2013 ロヂャースレーシングチームへ
若杉厚仁 2013 那須ブラーゼンの運営スタッフに

過去の監督

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監督名 所属期間 備考
清水良行 2014-2017 2014年は選手兼監督2015年からは監督専任
中田真琴 2013

脚注

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  1. ^ 日本初の観光地を拠点としていた地域密着型ロードレースである 「SPRIDE創刊号」(2016.4下野新聞社発行)
  2. ^ a b ““元気で前へ” 栃木・那須の素顔を映し出す NHKの自転車ドラマ「ライドライドライド」”. サンケイスポーツ. (2014年6月14日). http://cyclist.sanspo.com/138300 2017年4月9日閲覧。 
  3. ^ “那須ブラーゼンとさいたまディレーブが統合 新チームで世界を目指す”. cyclowired. (2022年12月13日). https://www.cyclowired.jp/news/node/383682 2022年12月13日閲覧。 
  4. ^ a b c “自転車サンブレイブ運営のNASPO(那須塩原)が事業停止 ブラーゼン運営で発足も赤字続く”. 下野新聞. (2024年3月5日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/864221 
  5. ^ “新生ブラーゼン発足 新たな地域密着型チームを目指して”. cyclowired. (2024年3月18日). https://www.cyclowired.jp/news/node/387568 2024年3月18日閲覧。 
  6. ^ 日本初!観光地密着型ロードレースチーム”那須ブラーゼン” 公益財団法人栃木県経済同友会ブログ(2013年12月12日、2024年3月18日閲覧)
  7. ^ a b “栃木県に誕生したもうひとつの自転車ロードチーム「那須ブラーゼン」チーム体制発表”. cyclesports.jp. (2013年3月14日). https://www.cyclowired.jp/news/node/1015708 2017年4月9日閲覧。 
  8. ^ “エース佐野淳哉に吉岡直哉、鈴木龍が加わったコンチネンタル登録の那須ブラーゼン”. cyclowired.jp. (2014年12月19日). http://www.cyclowired.jp/news/node/155235 2017年4月9日閲覧。 
  9. ^ “ブラーゼン運営社長に若杉氏 栃木”. 産経新聞. (2016年5月31日) 
  10. ^ “那須ハイランドパークレーシングチーム発足!25歳までのメンバーを募集”. BiCYCLE CLUB. (2018年12月25日). http://www.bicycleclub.jp/news-36145/ 2018年12月31日閲覧。 
  11. ^ 「那須ハイ-りんどう湖レーシングチーム」へ改称!老舗テーマパークとのスポンサー契約締結BiCYCLE CLUB(2020年9月25日)
  12. ^ “国内ロードレースの新リーグ「ジャパンサイクルリーグ」が始動 地域密着型9チームが参戦”. シクロワイアード. (2020年11月6日). https://www.cyclowired.jp/news/node/335859 2021年1月1日閲覧。 
  13. ^ バンクリーグ2021最終戦、宇都宮ステージは那須ブラーゼンが優勝morecadence(2021年8月19日)
  14. ^ 金子初V 地元熱く ブラーゼン勢4年ぶり栄冠 自転車JCL第8戦しおやクリテリウム下野新聞SOON(2021年11月1日)
  15. ^ 2023シーズン退団選手のお知らせ 那須ブラーゼン 2023年10月31日

外部リンク

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