遠別駅
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(遠別ターミナルから転送)
遠別駅 | |
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跡地は遠別バス待合所になっている。 | |
えんべつ Embetsu | |
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所在地 | 北海道天塩郡遠別町字本町6丁目 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 羽幌線 |
キロ程 | 103.3 km(留萠起点) |
電報略号 | エヘ←ヱヘ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 1936年(昭和11年)10月23日[1] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)3月30日[1] |
備考 | 羽幌線廃線に伴い廃駅[1] |
遠別駅(えんべつえき)は、かつて北海道天塩郡遠別町字本町6丁目に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲121625[2]。
1986年(昭和61年)10月まで運行されていた、急行「はぼろ」の停車駅であった。
歴史
[編集]- 1936年(昭和11年)10月23日 - 鉄道省天塩線の天塩駅 - 当駅間延伸開通に伴い、開業[3]。一般駅[1]。
- 1958年(昭和33年)10月18日 - 日本国有鉄道羽幌線の初山別駅 - 当駅間延伸開通に伴い、中間駅となる。天塩線を羽幌線に編入して羽幌線が全通、それに伴い同線の駅となる。駅舎改築[4]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)3月30日 - 羽幌線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
[編集]→「遠別町 § 町名の由来」も参照
所在地名(町名)より。アイヌ語の「ウェンペッ(wen-pet)」(悪い・川)に由来する[3][5]。
駅構造
[編集]廃止時点で、1面2線の島式ホームを有する地上駅で、列車交換が可能な交換駅であった[4]。ホームは短い上屋を有し[6]、駅舎側(西側)が下り線、外側(東側)が上下線共用のホームとなっていた(番線表示なし)。そのほか下り線と駅舎との間に貨物側線と貨物ホームを有し、構内の外側にも数本の側線を有していた(1983年(昭和58年)時点で副本線1線とそこから分岐した側線4線[4])。
職員配置駅となっており、駅舎は鉄筋製[4]で構内の南西側に位置し、ホーム南側とを結ぶ構内踏切で連絡した。
また、保線班の拠点となっていた[7]。
利用状況
[編集]- 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は321人[4]。
駅周辺
[編集]- 北海道道688号名寄遠別線
- 国道232号(天売国道/日本海オロロンライン)
- 道の駅富士見 - 駅から南に約2km。富士見ガ丘公園に開設された。羽幌線廃線後の開業。1999年(平成11年)時点で敷地脇に線路跡が砂利道となって残っていた[7]。花の名所である[4]。
- 遠別町役場
- 天塩警察署遠別駐在所
- 遠別郵便局
- 稚内信用金庫遠別支店
- 北海道遠別農業高等学校
- 遠別町立遠別中学校
- 遠別町立遠別小学校
- 遠別国保病院
- 旭温泉 - 駅から南に約14km[4]。
- 遠別川
駅跡
[編集]1999年(平成11年)時点でバスターミナルとなっていた[7]。2001年(平成13年)時点[8]、2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]。駅舎やホームなどの遺構は、何も残っていない[10]。 (遠別町郷土資料館には遠別駅構内で使用されていた入換動車が保存されている)
バスターミナルには、沿岸バスが乗り入れる。
※特急はぼろ号は「遠別営業所」停留所に停車。
隣の駅
[編集]参考文献
[編集]- 国土地理院25000分の1地形図
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、872頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b c d e f g 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、202頁。ISBN 978-4093951012。
- ^ “アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月20日閲覧。
- ^ 工藤裕之『北海道廃止ローカル線写真集 追憶の鉄路』北海道新聞社、2011年12月、66-67頁。ISBN 978-4894536197。
- ^ a b c 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVI』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、1999年3月、22頁。ISBN 978-4533031502。
- ^ 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVIII』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2001年7月、38頁。ISBN 978-4533039072。
- ^ 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、p.45,47頁。ISBN 978-4533078583。
- ^ 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、219頁。ISBN 978-4894536128。