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逆川ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
逆川ダム
逆川ダム
左岸所在地 栃木県日光市鬼怒川温泉
位置
逆川ダムの位置(日本内)
逆川ダム
北緯36度51分03秒 東経139度41分10秒 / 北緯36.85083度 東経139.68611度 / 36.85083; 139.68611
河川 利根川水系逆川
ダム湖 逆川調整池
ダム諸元
ダム型式 アースダム
堤高 18.2 m
堤頂長 121.2 m
堤体積 62,000 m3
流域面積 276.5 km2
湛水面積 2.0 ha
総貯水容量 92,000 m3
有効貯水容量 92,000 m3
利用目的 発電
電気事業者 東京電力リニューアブルパワー
発電所名
(認可出力)
鬼怒川発電所 (127,000kW)
施工業者 大丸組
着手年 / 竣工年 1911年1912年
出典 『ダム便覧』逆川ダム [1]
備考 [1]
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逆川ダム(さかせがわダム)は、栃木県日光市利根川水系逆川(さかせがわ)に建設されたダム。高さ18.2メートルのアースダムで、東京電力リニューアブルパワー発電用ダムである。同社の発電用ダム・黒部ダムで取り入れたを一時的に貯え、同社の水力発電所・鬼怒川発電所へ送水し、最大12万7,000キロワットの電力を発生する。

歴史

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1911年明治44年)、鬼怒川水力電気鬼怒川温泉街付近で下滝発電所(現・東京電力鬼怒川発電所)の建設に着手した。黒部ダム・逆川ダムという2基のダムを伴うものであり、前者は水不足への備えとして、後者は出力調整用としての目的を有している。

逆川ダムは、川治温泉街付近で鬼怒川へ合流する逆川の上流に建設された発電用アースダムである。日本の発電用アースダムとしては東京電灯八ツ沢発電所の大野ダム山梨県上野原市)が初見であり、逆川ダムはこれに続く2例目となるものであった。内部にコンクリート製のコア(遮水壁、心壁)を持っている。一方の黒部ダムは川治温泉から鬼怒川を上流へとたどった先の黒部地点に建設された、日本の発電用ダムとしては初のコンクリートダムである。

下滝発電所の建設工事は1912年大正元年)12月に竣工(しゅんこう)し、1913年(大正2年)1月から東京市電気局への送電を開始した。戦後は東京電力が継承し、再開発によって下滝発電所は名称を鬼怒川発電所へと改め再出発した。2020年(令和2年)4月、東京電力ホールディングスから子会社の東京電力リニューアブルパワーに移管された。

周辺

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逆川ダムは、川治温泉付近で鬼怒川へ合流する逆川の上流に位置する。鬼怒川温泉街から国道121号を北へと進むと、川治温泉の手前で栃木県道23号川俣温泉川治線が分岐している。このあたりから逆川に沿って上流へと延びる道がある。

黒部ダムから送水された水は逆川ダムの左岸に流入している。黒部ダムからの水路は2ルートあり、それぞれ異なる軌跡をたどって逆川ダムに注ぐ。水は一時的に貯えられたのち、右岸の取水口から流出し、鬼怒川発電所に至る。

脚注

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  1. ^ a b 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1976年度撮影)

関連項目

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参考文献

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  • 東京電力編『関東の電気事業と東京電力 電気事業の創始から東京電力50年への軌跡』東京電力、2002年。
  • 東京電力社史編集委員会編纂『東京電力三十年史』東京電力、1983年。

外部リンク

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