迷宮島
ジャンル | アクションパズル |
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対応機種 |
アーケード(AC) 対応機種一覧
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開発元 | ナナオ |
発売元 | アイレム |
デザイナー | 北浩也 |
プログラマー |
にしけんじ 松本茂一 |
音楽 | 石田雅彦 |
人数 | 1人 |
メディア |
業務用基板 (928.31メガバイト) |
稼働時期 |
1988年6月 |
デバイス |
4方向レバー 2ボタン |
CPU | Z80(@3.580MHz)×3 |
サウンド |
Z80(@3.580MHz) YM2151(@3.580MHz) DAC |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 384×256ピクセル 55.00Hz パレット256色 |
『迷宮島』(めいきゅうじま)は、1988年にアイレムが稼動したアーケード用のアクションパズルゲーム。
1990年6月29日にはファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された。なお、1991年に『迷宮島 Special』という名称でPCエンジンへの移植版が発売予定だったが、諸事情により発売中止となった。
本作の稼動前のタイトルは『キックルキューブル』であった。そのため1988年に発売されたサウンドトラックCD『アール・タイプ〜アイレム・ゲーム・ミュージック』に収録されている本作の曲は、『キックルキューブル』の曲として表記されている。また、主人公の名前がキックルであるなど、多少の名残がある。また、日本国外では『Kickle Cubicle』(キックル・キュービクル)のタイトルで発売されている。
なお、以下の内容はファミリーコンピュータ版のものである。
ゲーム内容
[編集]システム
[編集]ゲームの目的は、主人公キックルが魔王ノースを倒し、氷の世界に変えられてしまったゆめの国と国王、さらにその娘を取り戻すこと。
それぞれの面は、やさいの国(全17ステージ)、くだものの国(全17ステージ)、おかしの国(全16ステージ)、おもちゃの国(全17ステージ)に分かれている。
各ステージは海に囲まれた氷の島で、敵キャラクターを凍らせて氷にし、それを海に向かって蹴ることで陸地を作ることが出来る。ステージ内にある宝袋を3つ取ることでステージをクリアできる。各国のステージを全部クリアするとボス戦へと突入する。ボス戦は基本的に、ボスキャラクターが繰り出す攻撃をかわし、それによって発生したアイテムを蹴って攻撃する。
プレイヤーは制限時間切れになるか、敵キャラクターに当たるか、滑ってくる氷に触れると残機が1消滅する。全ての残機が無くなるとゲームオーバーとなる。
また全ステージをクリアするとスペシャルステージとして高難易度のステージが20ステージ用意されている。
難易度
[編集]ゲームの難易度は、序盤は簡単なものが多く、後半に進むにしたがってパズル要素が強くなり、難易度が上がってくる。
特に最終ステージのおもちゃの国やスペシャルステージは、パズル要素だけでなくアクション要素も強くなり、プレイヤーを操作しつつ、パズルを解かなくてはならない高難易度なステージが続く。
登場キャラクター
[編集]- キックル
- このゲームの主人公。見た目は子どもで、赤い耳あてをつけている。お母さんと平和に暮らしていたが、ゆめの国の危機を知り魔王ノースを倒す旅にでる。口から冷気を噴いて敵を凍らせることができる。クリア後にはミルひめと結ばれ、ゆめの国の王子となる。
- ミルひめ
- 魔王ノースにさらわれた国王の末娘で、おもちゃの国のお姫さま。ピンクのドレスを身にまとっている。クリア後には王国を救ったキックルと結ばれる。
- トイス国王
- 夢の国の国王。
- パンプひめ
- やさいの国のお姫さま。赤いドレスを身にまとっている。
- ルテアひめ
- くだものの国のお姫さま。南国風の衣装を身にまとっている。
- クリムひめ
- おかしの国のお姫さま。水色のドレスを身にまとっている。
ボスキャラクター
[編集]- 魔王ノース
- このゲームの最大の敵。おもちゃの国(4面)のボス。バケツをかぶった雪だるまの姿をしており、手に蛇の頭の飾りのついた杖をもっている。杖から大きな水色の玉を飛ばしてくる攻撃と、画面外へ消えた後にキックルの頭上へと落下する攻撃をしてくる。
- コケラ
- やさいの国(1面)のボス。左目に眼帯をつけたニワトリのような姿で、荒っぽい口調の持ち主。4つに分裂する大きな氷の塊を投げつけてくる。
- ピロロ
- くだものの国(2面)のボス。「〜っピ」という独特の口調で話すピエロ。分裂するバウンドボールとクルクルと前転しながらジャンプする体当たりで攻撃する。
- カパン
- おかしの国(3面)のボス。河童の姿をしたボスでかなりの強者と恐れられている。分裂する甲羅を投げてくる他に、手足を甲羅に引っ込めて高速回転しながらステージ中を動き回る体当たり攻撃を仕掛けてくる。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | 迷宮島 Kickle Cubicle Kickle Cubicle |
1990年6月29日 1990年9月 1990年 |
ファミリーコンピュータ | アイレム | 2メガビットロムカセット[1] | IF-18 ES-QC-USA |
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スタッフ
[編集]- ゲーム・デザイン:北浩也
- プログラマー:にしけんじ(トータル・ディレクター)、松本茂一(リーダー)、きだにゆきや、きたむらみつや、たなかよしのり
- グラフィック:MANCHAN(GIVE ME YOME)、KAME YAMAZAKI、わたやきよし、ひらがみき
- サウンド:FAN、NORIBOZ、SCLAP
- オブスタクラー:GOMASURI、KAZUCHAN、JR9CLE、BOOK BRIDGE、MAMA SUGAKO
- 音楽:石田雅彦
評価
[編集]評価 | ||||||||||||
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- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.05点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「反射神経がかなり必要なゲーム」と紹介されている[1]。
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合 得点 3.34 2.99 3.01 2.95 2.80 2.96 18.05
脚注
[編集]- ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、322頁。
- ^ a b “Kickle Cubicle for NES(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月24日閲覧。
- ^ a b “迷宮島 まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年6月24日閲覧。