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迷宮島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
迷宮島
ジャンル アクションパズル
対応機種 アーケード(AC)
開発元 ナナオ
発売元 アイレム
デザイナー 北浩也
プログラマー にしけんじ
松本茂一
音楽 石田雅彦
人数 1人
メディア 業務用基板
(928.31メガバイト
稼働時期 日本 1988061988年6月
デバイス 4方向レバー
2ボタン
CPU Z80(@3.580MHz)×3
サウンド Z80(@3.580MHz)
YM2151(@3.580MHz)
DAC
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
384×256ピクセル
55.00Hz
パレット256色
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迷宮島』(めいきゅうじま)は、1988年アイレムが稼動したアーケード用のアクションパズルゲーム。

1990年6月29日にはファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された。なお、1991年に『迷宮島 Special』という名称でPCエンジンへの移植版が発売予定だったが、諸事情により発売中止となった。

本作の稼動前のタイトルは『キックルキューブル』であった。そのため1988年に発売されたサウンドトラックCD『アール・タイプ〜アイレム・ゲーム・ミュージック』に収録されている本作の曲は、『キックルキューブル』の曲として表記されている。また、主人公の名前がキックルであるなど、多少の名残がある。また、日本国外では『Kickle Cubicle』(キックル・キュービクル)のタイトルで発売されている。

なお、以下の内容はファミリーコンピュータ版のものである。

ゲーム内容

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システム

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ゲームの目的は、主人公キックルが魔王ノースを倒し、氷の世界に変えられてしまったゆめの国と国王、さらにその娘を取り戻すこと。

それぞれの面は、やさいの国(全17ステージ)、くだものの国(全17ステージ)、おかしの国(全16ステージ)、おもちゃの国(全17ステージ)に分かれている。

各ステージは海に囲まれた氷の島で、敵キャラクターを凍らせて氷にし、それを海に向かって蹴ることで陸地を作ることが出来る。ステージ内にある宝袋を3つ取ることでステージをクリアできる。各国のステージを全部クリアするとボス戦へと突入する。ボス戦は基本的に、ボスキャラクターが繰り出す攻撃をかわし、それによって発生したアイテムを蹴って攻撃する。

プレイヤーは制限時間切れになるか、敵キャラクターに当たるか、滑ってくる氷に触れると残機が1消滅する。全ての残機が無くなるとゲームオーバーとなる。

また全ステージをクリアするとスペシャルステージとして高難易度のステージが20ステージ用意されている。

難易度

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ゲームの難易度は、序盤は簡単なものが多く、後半に進むにしたがってパズル要素が強くなり、難易度が上がってくる。

特に最終ステージのおもちゃの国やスペシャルステージは、パズル要素だけでなくアクション要素も強くなり、プレイヤーを操作しつつ、パズルを解かなくてはならない高難易度なステージが続く。

登場キャラクター

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キックル
このゲームの主人公。見た目は子どもで、赤い耳あてをつけている。お母さんと平和に暮らしていたが、ゆめの国の危機を知り魔王ノースを倒す旅にでる。口から冷気を噴いて敵を凍らせることができる。クリア後にはミルひめと結ばれ、ゆめの国の王子となる。
ミルひめ
魔王ノースにさらわれた国王の末娘で、おもちゃの国のお姫さま。ピンクのドレスを身にまとっている。クリア後には王国を救ったキックルと結ばれる。
トイス国王
夢の国の国王。
パンプひめ
やさいの国のお姫さま。赤いドレスを身にまとっている。
ルテアひめ
くだものの国のお姫さま。南国風の衣装を身にまとっている。
クリムひめ
おかしの国のお姫さま。水色のドレスを身にまとっている。

ボスキャラクター

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魔王ノース
このゲームの最大の敵。おもちゃの国(4面)のボス。バケツをかぶった雪だるまの姿をしており、手に蛇の頭の飾りのついた杖をもっている。杖から大きな水色の玉を飛ばしてくる攻撃と、画面外へ消えた後にキックルの頭上へと落下する攻撃をしてくる。
コケラ
やさいの国(1面)のボス。左目に眼帯をつけたニワトリのような姿で、荒っぽい口調の持ち主。4つに分裂する大きな氷の塊を投げつけてくる。
ピロロ
くだものの国(2面)のボス。「〜っピ」という独特の口調で話すピエロ。分裂するバウンドボールとクルクルと前転しながらジャンプする体当たりで攻撃する。
カパン
おかしの国(3面)のボス。河童の姿をしたボスでかなりの強者と恐れられている。分裂する甲羅を投げてくる他に、手足を甲羅に引っ込めて高速回転しながらステージ中を動き回る体当たり攻撃を仕掛けてくる。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 日本 迷宮島
アメリカ合衆国 Kickle Cubicle
ヨーロッパ Kickle Cubicle
日本 199006291990年6月29日
アメリカ合衆国 1990091990年9月
ヨーロッパ 1990年
ファミリーコンピュータ アイレム 2メガビットロムカセット[1] 日本 IF-18
アメリカ合衆国 ES-QC-USA
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スタッフ

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  • ゲーム・デザイン:北浩也
  • プログラマー:にしけんじ(トータル・ディレクター)、松本茂一(リーダー)、きだにゆきや、きたむらみつや、たなかよしのり
  • グラフィック:MANCHAN(GIVE ME YOME)、KAME YAMAZAKI、わたやきよし、ひらがみき
  • サウンド:FAN、NORIBOZ、SCLAP
  • オブスタクラー:GOMASURI、KAZUCHAN、JR9CLE、BOOK BRIDGE、MAMA SUGAKO
  • 音楽:石田雅彦

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー32/40点(FC)[2]
ファミ通25/40点(FC)[3]
ファミリーコンピュータMagazine18.05/30点(FC)[1]
Mean Machines72/100点(FC)[2]
ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.05点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「反射神経がかなり必要なゲーム」と紹介されている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.34 2.99 3.01 2.95 2.80 2.96 18.05

脚注

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  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、322頁。 
  2. ^ a b Kickle Cubicle for NES(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月24日閲覧。
  3. ^ a b 迷宮島 まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年6月24日閲覧。

外部リンク

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