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近藤淳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こんどう じゅん
近藤 淳
日本学士院より公表された肖像写真
日本学士院より
公表された肖像写真
生誕 (1930-02-06) 1930年2月6日
日本の旗 日本東京府
死没 (2022-03-11) 2022年3月11日(92歳没)
日本の旗 日本東京都杉並区
誤嚥性肺炎
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 物理学
研究機関 日本大学
東京大学
電気試験所
電子技術総合研究所
東邦大学
産業技術総合研究所
出身校 東京大学理学部卒業
東京大学大学院数物系研究科博士課程修了
主な業績 近藤効果を理論的に解明
主な受賞歴 仁科記念賞1968年
恩賜賞1973年
日本学士院賞(1973年)
朝日賞1979年
藤原賞1984年
プロジェクト:人物伝
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近藤 淳(こんどう じゅん、1930年2月6日 - 2022年3月11日[1][2])は、日本の物理学者物性物理学)。勲等文化勲章学位理学博士東京大学1959年)。東邦大学名誉教授国立研究開発法人産業技術総合研究所名誉フェロー日本学士院会員文化功労者

日本大学理工学部助手、東京大学物性研究所助手、電気試験所主任研究員電子技術総合研究所主任研究員、東邦大学理学部教授などを歴任した。

来歴

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生い立ち

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1930年2月6日生まれ[3]東京府(現在の東京都)出身。1954年東京大学理学部物理学科卒業[3]。1959年理学博士(東京大学)[3][4]

物理学者として

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日本大学理工学部助手、東京大学物性研究所助手を経て、通商産業省工業技術院の電気試験所/電子技術総合研究所(現独立行政法人産業技術総合研究所)[3]。1990年東邦大学理学部教授[3]。1995年東邦大学退職[3]。2013年産業技術総合研究所名誉フェロー[5][6]

1964年に希薄磁性合金の電気抵抗極小を理論的に解明した(近藤効果[7][8]。1997年、日本学士院会員に選任された[3]

2022年3月11日、誤嚥性肺炎のため東京都杉並区の高齢者施設で死去[1][2][9]、92歳没。

賞歴

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栄典

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著書

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単著

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  • 山内恭彦菊池正士小谷正雄 編 編『金属電子論―磁性合金を中心として』裳華房〈物理学選書〉、1983年11月。ISBN 4-7853-2317-5 
    • 山内恭彦、菊池正士、小谷正雄 編 編『金属電子論: 磁性合金を中心として』(第7版)裳華房〈物理学選書〉、2001年8月。 NCID BA54001769 
    • (英語) The physics of dilute magnetic alloys [金属電子論: 磁性合金を中心として]. Cambridge University Press. (2012). ISBN 9781107024182 
  • 『力学』小出昭一郎阿部竜蔵(監修)、裳華房、1993年10月。ISBN 4-7853-2054-0 
    • 『力学』裳華房〈基礎演習シリーズ〉、1993年10月30日。ISBN 4785381167 
  • 『金属電子の特異な振舞: フェルミ面効果』仁科記念財団〈Publication〉、1995年2月。 NCID BN12811061 

編著

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  • Kondo, J.; Yoshimori, A., eds (1988) (英語). Fermi surface effects : proceedings of the Tsukuba Institute, Tsukuba Science City, Japan, August 27-29, 1987. Springer series in solid-state sciences. 77. Springer-Verlag. ISBN 0387191046 

講義録

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脚注

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出典

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  1. ^ a b 近藤 淳会員の逝去について”. 日本学士院. 2022年3月15日閲覧。
  2. ^ a b 物理学者の近藤淳さん死去 92歳 文化勲章受章」『毎日新聞』2022年3月15日。2022年3月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 近藤淳教授 略歴書”. 産業技術総合研究所. 2012年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
  4. ^ 近藤 淳「超交換相互作用」、東京大学、1959年3月30日、NAID 500000477925国立国会図書館書誌ID:000010507798 
  5. ^ 近藤 淳 名誉フェローが文化勲章を受章”. 産業技術総合研究所. 2022年3月16日閲覧。
  6. ^ 産総研:フェロー研究員”. 産業技術総合研究所. 2022年3月16日閲覧。
  7. ^ Kondo, Jun (1964). “Resistance Minimum in Dilute Magnetic Alloys” (PDF). Prog. Theor. Phys. (Kyoto: Yukawa Institute for Theoretical Physics) 32 (1): 37–49. Bibcode1964PThPh..32...37K. doi:10.1143/PTP.32.37. ISSN 0033-068X. NAID 110001200347. OCLC 2449902. http://jmschwarztheorygroup.org/phy576/PHY576.KONDO.pdf. 
  8. ^ 近藤淳教授の業績”. 産業技術総合研究所. 2012年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
  9. ^ 近藤淳氏死去 産業技術総合研究所名誉フェロー、東邦大名誉教授・物性物理学」『時事ドットコムニュース』2022年3月17日。2022年3月17日閲覧。
  10. ^ 朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年9月6日閲覧。
  11. ^ 『官報』号外第230号、令和2年11月4日
  12. ^ 令和2年度 文化勲章受章者”. 文部科学省 (2020年11月3日). 2020年11月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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