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豊橋市民球場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
豊橋市民球場

球場外観

グラウンド
豊橋市民球場の位置(愛知県内)
豊橋市民球場
施設データ
所在地 愛知県豊橋市岩田町1-2
(岩田運動公園内)
座標 北緯34度45分26.17秒 東経137度25分30.71秒 / 北緯34.7572694度 東経137.4251972度 / 34.7572694; 137.4251972座標: 北緯34度45分26.17秒 東経137度25分30.71秒 / 北緯34.7572694度 東経137.4251972度 / 34.7572694; 137.4251972
開場 1980年
所有者 豊橋市
管理・運用者 豊橋市スポーツ協会(指定管理者
グラウンド 内野:クレー舗装
外野:天然芝
照明 照明塔:6基
設計者 青山建設(株)
収容人員
15,895人(内野8395人 外野芝生7500人)
グラウンドデータ
球場規模 両翼:93 m
中堅:115 m
フェンス 3m

豊橋市民球場(とよはししみんきゅうじょう)は、愛知県豊橋市岩田運動公園内にある野球場。施設は豊橋市が所有し、豊橋市スポーツ協会が指定管理者として運営管理を行っている。

概要・歴史

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1980年開場[1]。同年以来高校野球などアマチュア野球公式戦が行われている(豊橋市には豊橋公園内に1948年開場の豊橋球場が存在したが、2024年に閉鎖された)。

プロ野球では主に中日ドラゴンズ主催のオープン戦が概ね年1試合、ウエスタン・リーグ(二軍)公式戦が年数試合開催されてきた。

2001年には照明設備(10mかさ上げ)やフェンスの改善(ラバー設置)など大規模な改修を行い、2002年4月16日にはセ公式戦・中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦が開催された[2]。豊橋市内でプロ公式戦が行われたのは47年ぶりのことであった[2]。翌年の2003年3月10日オープン戦だったが中止となった。これを機に翌々年の2004年以降からは公式戦が毎年1試合組まれるようになった(2003年3月10日、2004年5月13日[3]2018年4月17日[4]2022年7月12日は雨天中止。2020年4月21日はCOVID-19の流行により開催中止。)。

2014年には、観客席の老朽化に伴い、2億4,200万円をかけ内野席を一人掛けシート化[5]。また、総額1億円をかけロッカールームシャワールームトイレ設備などの増設を中心とした改修工事を実施した[6]。同年のプロ野球開催直前には、2020万円をかけスピードガンの設置を行った[6]

同年放送の唐沢寿明主演のテレビドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)の撮影地として使用された(ドラマ内では「東京都民球場」)[7]

外野天然芝は、養生のために野球は試合形式での使用にのみ制限されている[1]。また、1軍プロ野球開催前の約1か月間は、グラウンド整備のため試合開催が制限されている。


プロ野球

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一軍

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公式戦は全試合18時からのナイターで日程が組まれている。

日時 ホーム ビジター 結果 観衆 備考
2002年4月16日(火) 中日 阪神 ○7-3 16,000人
2003年3月10日(月) 西武 雨天中止 オープン戦。13時試合開始予定。
2004年5月13日(木) ヤクルト 雨天中止[3]
2005年4月13日(水) 広島 ●7-8[8] 11,500人[8] 延長10回[8]
2006年8月9日(水) 広島 ○8-6[9] 11,935人[9] 24分間の試合中断があった[10]
2007年5月31日(木) 東北楽天 ○10-2[11] 12,135人[11] 同球場初のセ・パ交流戦となった。
2008年7月29日(火) 横浜 ○5-4[12] 12,218人[12]
2009年4月28日(火) 東京ヤクルト ●2-4 12,115人
2010年6月23日(水) 横浜 ○4-2 12,072人
2011年4月27日(水) 横浜 ○1-0 10,179人
2012年5月8日(火) 東京ヤクルト ○1-0 10,154人
2013年7月2日(火) 広島 ●5-8 10,086人 延長12回。試合時間は4時間40分
2014年8月5日(火) 広島 ○3-2 11,055人 延長11回。豊橋出身・藤井淳志がサヨナラ本塁打を放った 試合時間は3時間54分 [13]
2015年5月20日(水) 広島 ○11-6 10,756人
2016年5月25日(水) 横浜DeNA ●1-4 10,267人
2017年4月25日(火) 東京ヤクルト ○4-2 10,029人 中日が同球場公式戦通算10勝目を記録。
2018年4月17日(火) 阪神 雨天中止
2019年7月17日(水) 阪神 ○6-4 12,168人
2020年4月21日(火) 東京ヤクルト 中止 COVID-19の影響で公式戦の開幕が6月19日まで延期されたことにより中止となった。
2022年7月12日(火) 東京ヤクルト 雨天中止 COVID-19のため2021年は地方開催をあらかじめ見送っていた。3年ぶり開催を前提にメンバー表の交換まで行われたが、18時の試合開始直前の豪雨で試合開始を遅らせることを発表も、今後の天候回復の見通しが立たず、回復したとしてもグラウンド整備にも時間がかかるため中止になる。
2023年5月16日(火) 阪神 ●4-9 10,239人
2024年5月14日(火) 阪神 ○4-2 11,220人

観衆は2004年以前の試合は、主催者側の判断による概数。2005年以降はチケットの発券枚数による実数。

本球場プロ野球開催の特徴

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本球場で行われる公式戦は東海ラジオ[注 1]の主催である。中日ドラゴンズ主催の公式戦で放送メディアが主催に名を連ねるのは非常にまれである。そのため毎試合、地上波中継は、東海ラジオと関連がある東海テレビ[注 2]で生中継されているが、2010年2013年は東海テレビと資本関係の深い三重テレビで生中継された[注 3]

二軍

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2002年まで長らくウエスタン・リーグ公式戦は開催されなかったが2003年は2試合組まれ、2004年以降は年1試合組まれるようになった。同球場での試合は基本的に18時試合開始となり中日ドラゴンズ二軍では珍しいナイター開催となっている。内野、外野ともに全席自由である。

日時 ホーム ビジター 結果 観衆 備考
2003年7月6日(日) 中日 阪神
2003年8月24日(日) サーパス神戸
2004年8月7日(土) 近鉄
2005年8月28日(日) 阪神 ●1-5
2006年7月2日(日) ソフトバンク ●3-6
2007年8月26日(日) 巨人 ○4-3 イースタン・ウエスタン交流戦
2008年8月30日(土) 阪神 雨天中止  
2009年8月23日(日) 巨人 △2-2 8,056人 イースタン・ウエスタン交流戦
2010年8月29日(日) 阪神 △4-4 5,500人
2011年8月20日(土) ソフトバンク ○1-0 4,127人
2012年8月25日(土) オリックス ●2-4 5,398人
2013年8月10日(土) 阪神 ●5-8 4,119人
2014年8月23日(土) 広島 ●1-5 3,231人
2015年8月23日(日) ソフトバンク ●7-13 3,712人
2016年8月28日(日) ソフトバンク 中止 照明機器の不具合のため中止[注 4]
2017年8月27日(日) ソフトバンク ○8-2 5,027人
2018年8月26日(日) ソフトバンク △5-5 4,244人
2019年8月25日(日) ソフトバンク ●1-7 4,818人
2022年8月28日(日) オリックス ●1-4 3,856人 2019年以来3年ぶりのプロ野球開催[14]
2023年8月27日(日) オリックス 中止 落雷による電気設備故障のため中止[15]

施設概要

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  • 両翼:93m、中堅:115m、フェンス:3m(2001年シーズンから)
  • 内野:クレー舗装、外野:天然芝
  • 照明設備:照明塔6基(2002年シーズンから高さを10mかさ上げ)
  • スコアボード:磁気反転式(イニング表示部分はフリーボードとなっており、延長戦や各種表示に適宜対応できるような設計となっている(2001年シーズンから、躯体下部に補助照明設置) ボールカウントは2012年4月から国際ルールに従い「BSO」表示に変更(バックネット裏のスコア表示も同時期) 2014年シーズンからスピードガン表示装置を既存躯体の右下部分に増設(費用2,020万円) ※2024年11月より、既存躯体を撤去し、大型LED方式への全面改修工事を実施中(豊橋市令和6年6月定例議会議案第65号)
  • 収容人員:15,895人(内野8,395人、外野7,500人)
  • 開設:1980年6月1日
  • 建設会社:青山建設(株)
  • 指定管理者:豊橋市スポーツ協会
    なお、豊橋市スポーツ協会は、豊橋市が1/3以上を出資している、いわゆる外郭団体である。
  • 事業費:76,300万円
  • 改修等:平成5年3月から平成15年3月までは61,642万円。
  • 放送席として使える既存の場所は1部屋(内野バックネット裏スタンド1階)しか無い為、プロ野球などで必要な場合は、バックネット裏内野スタンド上段に各局がそれぞれ仮設の放送席を設置する。尚、1軍公式戦は主催者である東海ラジオが常設の放送席を使用する。東海ラジオ以外の局は放送に必要なスペース分の座席チケットを購入し確保するという。

交通

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脚注

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注釈

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  1. ^ 東海ラジオの筆頭株主は中日ドラゴンズの親会社でもある中日新聞社である。
  2. ^ 東海テレビの筆頭株主(子会社ではない)は東海ラジオである。フジテレビ系列のビジター地元局への同時ネットが行われることがあるほか、J SPORTS向けの放送も別出演者で行われている。
  3. ^ THKの編成上の都合で放送できないため、THK制作番組をMTVに委託放送するもの。その他の地方開催分では地元の中日新聞系のメディアは後援として名を連ねる。
  4. ^ 原因について、2016年9月10日の中日新聞朝刊東三河版にて、「8月28日に豊橋市民球場で予定されていたプロ野球ウエスタン・リーグの公式戦が照明塔の故障で中止となった問題で、市教委は9日、照明塔がショートして点灯しなかったのは、照明塔の分電盤に挟まっていた小さな金属片が原因だったと明らかにした。金属片はステンレス製で、直径2.2センチのドーナツ状。分電盤内の隙間に挟まっているのが見つかった。これが、電気が流れる金属部品と接触してショートした。分電盤にコードを通す穴を開ける際にできた金属片とみられ、製造時から挟まっていた可能性が高いという。照明塔は2002年に設置されたが、これまでショートしたことはなかった。市教委は「隙間内の金属片が何らかの振動で位置がずれ、金属部品と接触する状態になったのでは」と発表し、施設管理者の市体育協会は、他の5基の照明塔の分電盤を緊急点検したが、同様の金属片は見つからなかった。今後は通常の点検に加え、プロ野球の開催前にも点検して再発防止に努めることも明らかにした。

出典

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  1. ^ a b 野球場の再編(案)について”. 豊橋市文化・スポーツ部「スポーツのまち」づくり課、都市計画部公園緑地課. 2023年6月18日閲覧。
  2. ^ a b これが 山田野球 攻めた 打ち勝った”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2002年4月17日). 2004年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  3. ^ a b 荒木、川相になる!! 落合監督“反攻のキーマン”に指名”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2004年5月14日). 2004年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  4. ^ ★4/17阪神戦(豊橋市民球場)中止のお知らせ”. ドラゴンズニュース. 中日ドラゴンズ 公式サイト (2018年4月17日). 2018年4月18日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ 平成25年度 補正予算説明書 (議案第56号~議案第58号) 6月市議会定例会” (PDF). 豊橋市. p. 11. 2016年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  6. ^ a b [1][リンク切れ]平成26年度予算概要p88
  7. ^ エキストラ写真館”. 日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』. TBSテレビ. 2018年4月18日閲覧。
  8. ^ a b c 2005年4月13日 【公式戦】 試合結果 (中日vs広島東洋)”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  9. ^ a b 2006年8月9日 【公式戦】 試合結果 (中日vs広島東洋)”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  10. ^ 超~スッキリ! 福留V弾 中断24分…その直後ガツン”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2006年8月10日). 2008年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  11. ^ a b 2007年5月31日 【公式戦】 試合結果 (中日vs東北楽天)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  12. ^ a b 2008年7月29日 【公式戦】 試合結果 (中日vs横浜)”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  13. ^ 藤井“サヨナラ弾” 地元・豊橋で燃えた”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2014年8月6日). 2014年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
  14. ^ ウエスタン・リーグ公式戦オリックス戦を豊橋市民球場で開催しました”. 中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト (2022年8月29日). 2023年8月27日閲覧。
  15. ^ “【中日】落雷で電気設備故障 豊橋市民球場のウエスタン戦が中止”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2023年8月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202308270000290.html 2023年8月27日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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