谷崎由依
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谷崎 由依(たにざき ゆい、女性、1978年[1] - )は、日本の小説家、翻訳家。近畿大学准教授。
略歴
[編集]福井県福井市出身[2]。福井県立藤島高等学校[3]、京都大学文学部美学美術史学科卒業[4]。同大学院文学研究科修士課程修了[4]後、英米小説の翻訳や校正を手がける。近畿大学文芸学部講師を経て、同准教授。
2002年「夕暮れ畑」で第95回文學界新人賞最終候補。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞受賞。
2013年アイオワ大学国際創作プログラムに招かれ、渡米し滞在制作を行う。
2017年『囚われの島』で第39回野間文芸新人賞候補。2019年『鏡のなかのアジア』で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
作品リスト
[編集]小説
[編集]- 『舞い落ちる村』(文藝春秋) 2009
- 「舞い落ちる村」(『文學界』2007年6月号)
- 「冬待ち」(『文學界』2008年7月号)
- 『囚われの島』(河出書房新社) 2017
- 『鏡のなかのアジア』(集英社) 2018、のち集英社文庫 2021.7
- 『藁の王』(新潮社) 2019
- 『遠の眠りの』(集英社) 2019、のち集英社文庫 2023.1
単著に未収録の作品
[編集]- 「夕暮れ畑」(『SFマガジン』2008年2月号)
- 「ガルラレーシブへ」(『群像』2008年12月号)
- 「花いちもんめ」(『STRANGE FICTION』SFマガジン2009年5月増刊号)
- 「火を盗む」(『文學界』2009年6月号)
- 「見おぼえのない女」(『群像』2012年3月号)
- 「短夜」(『en-taxi』vol.42、2014年夏)
- 「蜥蜴」(『新潮』2014年12月号)
- 「幼なじみ」(『群像』2015年10月号)
- 「a yellow room」(『名探偵登場!』講談社文庫) 2016.4
- 「野戦病院」(『文学ムック たべるのがおそい』vol.6、書肆侃侃房) 2018.10、『文学 2019』(講談社) 2019.4
- 「特異点」(『文學界』2020年11月号)
- 「妊婦牧場」(『文藝』2022年夏季号)
翻訳
[編集]- 短編集。うち「毒薬であそぼう」「10ドルだって大金だ」「円周率は殺しの番号」の翻訳を担当
- 『物しか書けなかった物書き』(ロバート・トゥーイ、河出書房新社) 2007.2
- 短編集。うち「墓場から出て」「オーハイで朝食を」の翻訳を担当
- 「みんなで抗議を!」(ジャック・リッチー)、「シャム猫」(フレドリック・ブラウン)の翻訳を担当
- 『アニマルズ・ピープル』(インドラ・シンハ、早川書房) 2011.3
- 『ならずものがやってくる』(ジェニファー・イーガン、早川書房) 2012.9、のち文庫 2015.4
- 『国境の向こう側』(グレアム・グリーン、早川書房) 2013.11
- 短編集。うち「モランとの夜」の翻訳を担当。
- 『ベスト・ストーリーズI ぴょんぴょんウサギ球』(早川書房) 2015.12
- 『あたらしい名前』(en:We Need New Names)(ノヴァイオレット・ブラワヨ(en:NoViolet Bulawayo)、早川書房) 2016.7
- 『地下鉄道』(The Underground Railroad)(コルソン・ホワイトヘッド(en:Colson Whitehead)、早川書房) 2017.12、のち文庫 2020.10
- 『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店) 2018.11
- うち「スランバブル嬢と閉所恐怖症」(アルジャーノン・ブラックウッド)の翻訳を担当
- 『カート・ヴォネガット全短篇3 夢の家』(カート・ヴォネガット、早川書房) 2019.1
- うち「パリ、フランス」「都会」の翻訳を担当
- 『世界文学アンソロジー いまからはじめる』(三省堂) 2019.7
- うち「ことば」(エミリー・ディキンスン)の翻訳を担当