誰ぞこの子に愛の手を (岡林信康のアルバム)
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岡林信康 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
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ジャンル | フォーク | |||
時間 | ||||
レーベル | CBS・ソニー | |||
プロデュース | 松本隆 | |||
チャート最高順位 | ||||
岡林信康 アルバム 年表 | ||||
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『誰ぞこの子に愛の手を』(たれぞこのこにあいのてを)は、岡林信康が1975年1月20日にCBS・ソニー最後に発表したスタジオ・アルバム。シングル『誰ぞこの子に愛の手を』と、同時発売された。
解説
[編集]岡林は、前作『金色のライオン』制作後、初めてコンサートで生のボブ・ディランを見るため、ロサンゼルスへ行く。今までレコードでの声しか知らなかったので、もっと細くてナヨナヨしているのかと思ったら、実際のライヴでは、ザ・バンドとハードなロックコンサートをやっていることに驚く[2][3]。このとき、ジャック・エリオットの紹介で、コンサート打ち上げパーティーにもぐりこみ、ボブ・ディランと30秒対面するも、緊張して何も話せなかった[2]。
このアルバムは、その影響を受けており、「もっと重たい、激しいサウンドを、静かな歌でも迫力のあるサウンドでいこうと、ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』みたいな音でいこう」と、前作に引き続きプロデューサーとなった松本隆に伝えて、岡林がスタジオ入りしたときには、ほとんどサウンドは出来上がっていた[2]。
スタジオのミュージシャンはハックルバックのメンバーがほとんどで、ギターの鈴木茂の代わりに徳武弘文が入り、更にキーボードで矢野誠が加わっている。
当時、精神分析に興味を持って、関連の書籍を読み漁っており、「岡林信康っていうのは、どういう風に歪んで、どういう風になってしまったのかを、過去の生い立ちなんかを思い出しながら自己分析したんだ。要するに自己分析のアルバムを作ったんだな」と語っている[2]。
収録曲
[編集]全作詞・作曲:岡林信康
Side A
[編集]- 僕の車はジェットエンジン – (4:27)
- Bのブルース – (5:05)
- つけもの石のブルース – (4:19)
- 誰ぞこの子に愛の手を(アルバム・バージョン) – (5:06)
- シングル盤がギター弾き語りだが、こちらはバンド・スタイル。
- 夜明けの風に – (5:06)
Side B
[編集]- Dr.パブロフ犬連れて – (3:43)
- 修道院のバスルーム – (6:43)
- 夜はやっぱり長いまま – (3:17)
- ゆがんだサングラス – (4:23)
- いつもの朝 – (5:30)
レコーディング・メンバー
[編集]ミュージシャン
[編集]スタッフ
[編集]発売履歴
[編集]発売日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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1975年1月20日 | CBS・ソニー | LP | SOLL-118 | |
1991年6月15日 | ソニー・ミュージック | CD | SRCL 1895 | CD選書シリーズ。初CD化。 |
2006年4月5日 | GT music | CD | MHCL 767 | “70's FOLK 8選”シリーズ。2006年 | デジタルリマスター盤、紙ジャケット仕様。
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- SonyMusic
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- 誰ぞこの子に愛の手を – ディスコグラフィ
- その他
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- 岡林信康-誰ぞこの子に愛の手を - Discogs (発売一覧)