角利助
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角利助 すみ りすけ | |
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生年月日 | 1854年1月10日 |
出生地 | 日本 三河国(現愛知県) |
没年月日 | 1928年3月23日(74歳没) |
出身校 | 慶應義塾 |
前職 | 伊勢新聞主幹 |
現職 |
鳥羽商船学校長事務取扱 (現鳥羽商船高等専門学校) 大日本遠洋漁業社長 |
所属政党 |
(無所属→) 同盟政社 |
選挙区 | 三重県第5選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 1891年7月 - 1893年12月30日 |
第14代 三重県会副議長 | |
在任期間 | 1896年4月 - 1898年3月 |
角 利助(すみ りすけ、1854年1月10日(嘉永6年12月12日[1][2])- 1928年(昭和3年)3月23日[3][4])は、明治から大正期の漁業家・新聞編集者・政治家。衆議院議員。
経歴
[編集]三河国[5][注釈 1](現愛知県)で先代・角佐五右衛門の二男として生まれる[1]。1868年(明治元年)志摩国答志郡鳥羽(三重県志摩郡鳥羽町を経て現鳥羽市)に移り醤油味噌醸造業を営む[5]。兄・佐五右衛門に事業を譲り[5]、慶應義塾で学んだ[1][3][4][6]。
『伊勢新聞』を創刊し初代主幹に就任[1][3][4][6]。1882年(明治15年)三重県会議員に選出され[1][3][4][5][6]、同副議長も務めた[4]。北川矩一の辞職に伴い実施された第1回衆議院議員総選挙三重県第5区補欠選挙で1891年(明治24年)7月15日に当選[1][4][7]。第2回総選挙でも再選され、同盟倶楽部に所属し衆議院議員に連続2期在任して[2][4][5]地価修正などに尽力した[1]。
また、1899年(明治32年)9月、鳥羽商船学校(現鳥羽商船高等専門学校)長事務取扱を務め[1][2][3][4][5][6]、斯民会の発起者ともなった[2]。
1907年(明治40年)東京に移り同年設立された大日本遠洋漁業の専務取締役となり[1]、のち同社長に就任[1][2][3][4][5][6]。ラッコ(臘虎)・オットセイ(膃肭獣)の捕獲を行った[2][5]。
国政選挙歴
[編集]- 第1回衆議院議員総選挙補欠選挙(三重県第5区、1891年7月)当選[7]
- 第2回衆議院議員総選挙(三重県第5区、1892年2月、無所属)当選[8]
- 第3回衆議院議員総選挙(三重県第5区、1894年3月、無所属)落選[9]
- 第4回衆議院議員総選挙(三重県第5区、1894年9月、無所属)落選[10]
- 第6回衆議院議員総選挙(三重県第5区、1898年8月、無所属)落選[10]
著作
[編集]- 『府県商業税賦課方法論』郁文堂、1885年。
- 『第三期議会』〈錦水叢書 ; 第3巻〉角利助、1892年。
- 『地価修正問題』〈錦水叢書〉角利助、1892年。
- 『財政整理地価修正要論』地価修正請願同盟事務所、1892年。
- 『我国の地租法 : 特別地価修正参考』林清志、1892年。
- 『第四議会報告談話』〈錦水叢書 ; 第4巻〉角利助、1893年。
- 『膃肭獣猟組織改良方策』三重遠洋漁業、1903年。
- 『海帝国』鳥羽商船学校、1903年。
- 『北太平洋膃肭獣猟問題 第1篇 第2篇』臘虎膃肭獸獵水産組合、1910年。
- 『膃肭獣猟業沿革及其将来』農商務省水産局、1925年。
- 『膃肭獣問題講話』角利助、1926年。
- 『国際関係公海神聖不可侵』角利助、1927年。
家族
[編集]- 父・角佐五右衛門
- 妻・けい - 三重の加納善右衛門の娘。けいの弟に東宝や日本無線役員などを務めた加納与四郎、陸軍少将の加納寛造がいる。甥(与四郎の長男)に加納壮介(岳父に志賀潔)、札幌高等裁判所長官の加納駿平(妻の兄に鈴木万次郎)がいる。
- 長男・利一 - 東大政治科卒、千歳火災海上、千代田火災海上役員。岳父に富谷鉎太郎。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『三重県紳士録 前編』542頁では鳥羽出身、『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』241頁では鳥羽町生、『日本政治史に残る三重県選出国会議員』34頁では志摩郡出身。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 『人事興信録 第4版』す24-25頁。
- ^ a b c d e f 『三重県紳士録 前編』542頁。
- ^ a b c d e f 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』339頁。
- ^ a b c d e f g h i 『日本政治史に残る三重県選出国会議員』34頁。
- ^ a b c d e f g h 『三重先賢伝 続』153-154頁。
- ^ a b c d e 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』241頁。
- ^ a b 『総選挙衆議院議員当選回数調 - 第1回乃至第19回』231頁。
- ^ 『衆議院議員総選挙一覧 上巻』24頁。
- ^ 『衆議院議員総選挙一覧 上巻』25頁。
- ^ a b 『衆議院議員総選挙一覧 上巻』85頁。