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親愛なる同志たちへ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
親愛なる同志たちへ
Дорогие товарищи!
監督 アンドレイ・コンチャロフスキー
脚本
  • アンドレイ・コンチャロフスキー
  • エレナ・キセレヴァ
製作
製作総指揮 オレサ・ヒュドラ
出演者
撮影 アンドレイ・ナイデノフ
編集
  • セルゲイ・タラスキン
  • カロリーナ・マチェイェフスカ
製作会社 アンドレイ・コンチャロフスキー・スタジオ
配給 日本の旗 アルバトロス・フィルム
公開 ロシアの旗 2020年9月7日 (VIFF)
日本の旗 2021年11月1日 (TIFF)
日本の旗 2022年4月8日
上映時間 121分
製作国 ロシアの旗 ロシア
言語 ロシア語
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親愛なる同志たちへ』(しんあいなるどうしたちへ、ロシア語: Дорогие товарищи!)は、2020年ロシア歴史ドラマ映画アンドレイ・コンチャロフスキー監督・脚本・製作によるノヴォチェルカッスク虐殺英語版を描いた作品である[1]。出演はユリア・ヴィソツカヤ英語版とアンドレイ・グセフなど。第77回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され[2][3]審査員特別賞を受賞した[4]第93回アカデミー賞国際長編映画賞にロシア代表作として出品され[5]、最終選考15作品に残った[6]

日本では2021年11月に第33回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門で上映された[7]後、2022年4月8日から全国順次公開された[8]

ストーリー

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1962年6月1日、フルシチョフ政権下のソ連で物価高騰と食糧不足が蔓延していた。第二次世界大戦の最前線で看護師を務め、共産党市政委員会のメンバーであるリューダは、国中が貧しい中でも贅沢品を手に入れるなど、党の特権を使いながらも父と18歳の娘スヴェッカの3人で穏やかな生活を送っていた。

そんな中、ソ連南西部ノボチェルカッスクの機関車工場で大規模なストライキが勃発。生活の困窮にあえぐ労働者たちが、物価の高騰や給与カットに抗議の意思を表したのだ。この問題を重大視したモスクワのフルシチョフ政権は、スト鎮静化と情報遮断のために高官を現地に派遣する。そして翌2日、街の中心部に集まった約5000人のデモ隊や市民を狙った無差別銃撃事件が発生。リューダは、愛娘スヴェッカの身を案じ、凄まじい群衆パニックが巻き起こった広場を駆けずり回る。スヴェッカはどこにいるのか、すでに銃撃の犠牲者となって“処分”されてしまったのか。長らく忠誠を誓ってきた共産党への疑念に揺れるリューダが、必死の捜索の果てにたどり着いた真実とは……。

キャスト

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  • リューダ・ショーミナノ - ノヴォチェルカッスク市の市政委員会のメンバー:ユリア・ヴィソツカヤ英語版
  • リューダの父:セルゲイ・アーリッシュ
  • スヴェトラーナ・ショーミナ - リューダの娘:ユリヤ・ブロワ
  • オレグ・ニコラエヴィチ・ロギノフ - ノヴォチェルカッスク市の市政委員会の第一書記:ウラジスラフ・コマロフ
  • ヴィクトル:アンドレイ・グセフ
  • ロストフ - KGBノヴォチェルカッスク市部門上級刑事:アンドレイ・グセフ
  • オヴォドフ教授:アレクサンダー・マスケリン
  • アレクサンダー・バソフ - ロストフ州委員会第一書記:ドミトリー・コスチャエフ
  • イッサ・プリエフ陸軍大佐:オレグ・ツベタノビッチ

評価

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レビュー収集サイトRotten Tomatoesでは47件のレビューで支持率は96%、平均点は8.1/10となり、「『親愛なる同志たちへ』はその監督の冷たい怒りによってより効果的になったソビエトの歴史の暗い章を鋭く、堂々と見ている」とまとめられた[9]Metacriticでは14件のレビューに基づいて加重平均値は82/100となった[10]

出典

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  1. ^ Hopewell, John (2020年7月31日). “Andrei Konchalovsky’s Venice Competition Title ‘Dear Comrades’ Snapped Up by Films Boutique (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. https://variety.com/2020/film/global/andrei-konchalovsky-dear-comrades-films-boutique-1234721895/ 31 July 2020閲覧。 
  2. ^ Sharf, Zack (28 July 2020). “Venice Film Festival 2020 Full Lineup: Luca Guadagnino, Chloe Zhao, Gia Coppola, and More” (英語). IndieWire. https://www.indiewire.com/2020/07/venice-film-festival-2020-lineup-1234576400/ 28 July 2020閲覧。 
  3. ^ Venezia 77 Competition” (英語). La Biennale di Venezia (28 July 2020). 28 July 2020閲覧。
  4. ^ Lattanzio, Ryan (2020年9月12日). “Venice Film Festival 2020 Winners: ‘Nomadland’ Takes Golden Lion, Vanessa Kirby Is Best Actress” (英語). IndieWire. https://www.indiewire.com/2020/09/venice-film-festival-2020-winners-list-1234585982/ 12 September 2020閲覧。 
  5. ^ “The Union of Cinematographers appreciated the nomination for the "Oscar" of the film "Dear Comrades!"” (英語). Teller Report. (13 November 2020). https://www.tellerreport.com/life/2020-11-13-the-union-of-cinematographers-appreciated-the-nomination-for-the-%22oscar%22-of-the-film-%22dear-comrades!%22.SJI39f-2YD.html 13 November 2020閲覧。 
  6. ^ Davis, Clayton (9 February 2021). “Oscars Shortlists Announced in Nine Categories” (英語). Variety. https://variety.com/2021/film/news/oscars-shortlist-2021-makeup-visual-score-song-international-documentary-1234904174/ 10 February 2021閲覧。 
  7. ^ 親愛なる同志たちへ”. 東京国際映画祭. 2021年3月9日閲覧。
  8. ^ 劇場情報 – 映画「親愛なる同志たちへ」”. 2022年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月16日閲覧。
  9. ^ "Dear Comrades!". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2021年2月23日閲覧
  10. ^ "Dear Comrades!" (英語). Metacritic. Red Ventures. 20 January 2021閲覧。

関連項目

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外部リンク

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