見立絵
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見立絵(みたてえ)とは、歴史上の出来事や故事・古典を、同時代の人々が理解しやすい題材に託して描いた絵のことである。特に、江戸時代には、浮世絵等で趣向を凝らしたものが多く見られ、さまざまな階層の人々に親しまれた。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/47/%E5%9B%9B%E7%9D%A1%E4%B9%8B%E5%9C%96_%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D%E6%AD%8C%E9%BA%BF.jpg/250px-%E5%9B%9B%E7%9D%A1%E4%B9%8B%E5%9C%96_%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D%E6%AD%8C%E9%BA%BF.jpg)
見立涅槃図[編集]
江戸期に書かれた「変わり涅槃図」のうち、「見立涅槃図」に分類される作品がある。代表的なものには伊藤若冲晩年の作『果蔬涅槃図』があり、二股に分かれた大根を横たえた図を、釈迦入滅に見立てている。こうした作品は、「追悼等を笑いの対象とするような作品群の一つと考えられて」おり[注釈 1][1]、機知や揶揄に富んだ見立のひとつのあらわれである。他の例に、英一蝶作「業平涅槃図」[2]、鈴木芙蓉作「芭蕉涅槃図」[3] 、「死絵」等の「役者涅槃図」、「鯨涅槃図」が挙げられる。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/57/Journey_to_the_Nirvana%2C_ICHIKAWA_DanjuroVIII.jpg/250px-Journey_to_the_Nirvana%2C_ICHIKAWA_DanjuroVIII.jpg)
代表的な作品[編集]
- 『雨夜の宮詣で』 (鈴木春信)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/07/Suzuki_Harunobu_-_Woman_Visiting_the_Shrine_in_the_Night_-_Google_Art_Project.jpg/200px-Suzuki_Harunobu_-_Woman_Visiting_the_Shrine_in_the_Night_-_Google_Art_Project.jpg)
- 『果蔬涅槃図』 (野菜涅槃図) (伊藤若冲)
ギャラリー[編集]
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歌川国芳「見立俳優八犬士」
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ “伊藤信博「果蔬涅槃図」と描かれた野菜・果物について” (PDF). 2012年5月閲覧。